カテゴリー: 映画

『超高速!参勤交代』を観た

超高速!参勤交代

陸奥国磐城の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、1年間の江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。ところが、それから間もなく江戸屋敷に居るはずの江戸家老・瀬川が、江戸幕府老中・松平信祝の命令を携えて政醇の前に現れる。その命令とは、帰国を果たしたばかりの政醇に対し、湯長谷藩が所有する金山の調査結果に疑義があるため、事情説明のために「5日のうちに再び参勤せよ」というもの。

評判が良かったので期待して観てみたけれど、正直、

微妙でした(´・ω・`)

どちらかというと酷い出来かな。

話の設定とかは面白いんだけど、それを上手に料理出来てない感じ。
もっと知恵を絞った策で危地を乗り越えて旅をする話なのかと思ってたら、そうではなかったw
お咲と政醇のつまらないラブロマンスと中途半端な殺陣で尺を費やしてたw

入れ物は時代劇風にしてるけど、それ自体も中途半端だったので全然入り込めなかった…(´・ω・`)

全体的にいまいちだったけど、特にお咲役の深田恭子が駄目だった…_| ̄|○
相変わらずの発声の酷さが…

雲隠段蔵役の伊原剛志は全編通じて美味しい役だったなと観てて思った。
後はジャニーズと上地が演じていた鈴木吉之丞と秋山平吾もそこそこ見せ所があって美味しい役だったかなぁ?

敵方の棟梁・夜叉丸役は忍成修吾だったのか。
何故か鳥貴族の大倉なんとかかと思った(ノ∀`)


なんちゃって時代劇というか、なんちゃって映画だったなぁ、こりゃあ。
特に心に残る部分がなかったので、これ以上書く気が起きない(・∀・)アツイシ

『ウォルト・ディズニーの約束』を観た

中々良い内容だったが、
これを伝記映画と言っていいものかどうか(・∀・)?
これを真実の映画とか言い張るなら、さすがに捏造映画として分類せざるを得ないかなぁw

物語は『メアリー・ポピンズ』の作者であるパメラ.L.トラヴァースの現在と過去の二軸で構成される。

現在の軸は気難しい毒舌家のパメラが困窮の為に嫌々ながらも「メアリー・ポピンズ」の映画化を認める(契約書に署名する)までの話、過去の軸はギンティと呼ばれていたパメラが何ゆえにそう育ち、歪み、特定の事象を嫌うようになったのかという話、この2軸の話が交互に展開され物語は進んでいく。

実際に作成された映画の『メリー・ポピンズ』(どうも日本では書籍は"ア"ありで、映画は"ア"なしらしい)を観たことがある人であれば、ギンティ編で引っ越す時に陽気なお父さん(コリン・ファレル)が掛け声か何かで言う"銀行"という文字を観て、これからの不吉な展開を予想せずには居られないだろう(´・ω・`)

だって,
(無邪気なギンティ + 面白いお父さん + 優しそうなお母さん) * X

=> 歪みまくったパメラ・トラヴァース + 『メアリー・ポピンズ』(『メリー・ポピンズ』)
となるなら、Xは絶対に不幸な出来事に違いないし、『メリー・ポピンズ』で一家の長である銀行員のバンクスさんが幸せになったのなら、現実の銀行員であるギンティのお父さんはきっと不幸に違いないから…

まあ予想通りにギンティ編はどんどん観てて辛くなっていく(´・ω・`) ホンマツライデ ナシハアカン,ナシハアカンナッシー


パメラ・トラヴァース役のエマ・トンプソンは名前も知ってるんだけども、ハリーポッターシリーズを観たことがないので、観たことのある出演作は『メン・イン・ブラック3』のみだった(ノ∀`) チナミニエージェントOラシイ

ギンティのお父さん役のコリン・ファレルもお母さん役のルース・ウィルソンも知らない(´・ω・`)
ウォルト・ディズニー役のトム・ハンクスも良く知らないwww 『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』の主人公のお父さん役くらいだな。つーか、あれって本当の息子が息子役で出てたのか。

脚本家のドン・ダグラディ役をずっと『フレンズ』のチャンドラー(マシュー・ペリー)だと思って観ていたが、ブラッドリー・ウィットフォードという全然違う人だった(ノ∀`)

リチャード・シャーマン役のジェイソン・シュワルツマンも知らない人だが、クレジット無しで『銀河ヒッチハイクガイド』 に出ていたらしいw エキストラ?

味のある運転手・ラルフ役のポール・ジアマッティも知らない(´・ω・`)
ダウントン・アビーのシーズン4のハロルド・レヴィンソンらしい。コーラの兄弟?


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ
感想としてはここからが本編かもしれないw
良い話ではあるけれども、なんとなく綺麗過ぎてて、今ひとつ脈絡がないというか説得力に欠けるというか雑な展開があったりで作り話臭がプンプンと漂う作品であったw

だから「これはきっとフィクションなんだよなぁ(・∀・)」と思いながら、他の人の感想などをぐぐる。ちょこちょこ読む。
なんか皆実話とか言ってるけど、本当かよΣ(゚∀゚;)?

そりゃありえんやろと思い,IMDbのTriviaやらその他のブログ記事をグーグル翻訳を使って読む…
(相変わらずの英語能力なのでちょっと勘違いしてるかもしれない(´・ω・`))

9 'Mary Poppins' facts 'Saving Mr Banks' did not get right
Saving Mr. Banks: true story? Fact and fiction in Walt Disney, P.L. Travers movie.
Saving Mr. Banks Left Out an Awful Lot About P.L. Travers
Ûoroto Dizunî no yakusoku (2013) - Trivia - IMDb

Disney already owned the rights when Travers went to L.A.(ディズニーはトラヴァースがLA行く前から権利を所有してたよ(・∀・))
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

それ以外にも

  • ディズニーはトラヴァースをディズニーランドへ招待したけど、案内はしなかったよ。サイン済みのカードを配ってたのは本当だよ(・∀・)
  • トラヴァースはダンスしなかったし、気に入っていたのは凧揚げの歌じゃなくて『二ペンスを鳩に』やで(´・ω・`)
  • プレミアで泣いたのは感動じゃなくて、ガチ切れで泣いたらしいよ((((;゚Д゚)))
  • プレミア後にトラヴァースが手直しするように言ったら、ウォルトは「だが断る(・∀・) 船は出てしまったんだよ。」とつれなかったみたい(´・ω・`) ダマサレタ
  • なんかトラヴァースは映画版の続編を書いていたらしいよ
  • トラヴァースは独身ではあったけれども、バイセクシャルで、養子(カミラス)を育てたよ(・∀・)
  • しかもその子は双子で、片方だけを養子にもらって事実を隠していたから、後でバレて息子激おこだったらしいよ(´・ω・`)
  • トラヴァースが帰国後にウォルトは説得に来てないよ。ウォルトが子供時代に苦労してたのは本当だよ。
  • 映画ではプレミアからハブられて直にウォルトを訪ねたけど、実際には電報で来たことを知らせたらしいよ。
  • トラヴァースは映画を褒めながらも、しきりに“the real Mary Poppins remained within the covers of the books."と言及してたらしい。まあ映画と小説は別物というのはよくある話で。
  • トラヴァースが7歳の時に父を亡くし、その頃から文筆に目覚めたらしい。
  • お母さんが自殺しようとしたのはお父さんの死後らしい。 パメラ・トラバース

まあ伝記物って色々と脚色があって当たり前なんだけど、ここまで改変してるとどうかなぁ?
監督(脚本家?)の言いたいテーマを押し出す為なのは判るが、あそこまでトラヴァースをデフォルメしてしまうと凄く嘘臭く感じちゃうなぁ(´・ω・`)

その他諸々の嘘臭さのせいか、ラルフって良いキャラなんだけど、あれも存在的になんか浮いてたような気がした。

エージェントのプレミアへのけしかけやお母さんの入水自殺シーンとかもちょっと脈絡がないわけではないがなんか変な感じがしたわ(´・ω・`)

プレミアへのけしかけがなんか変な風に感じたのは、ロンドンまで追い掛けて来て赤裸々に自分の過去と今も尚抱える苦しみを語ってトラヴァースを説得した、彼女とは対照的に善人として描かれているウォルトが彼女をプレミアに呼ばないのはどう考えても話の流れがおかしいことに起因してる気がする。

入水自殺の方も精神状態がおかしくなっているところで愛娘のある種の裏切りが判って絶望してしまったからと言われれば、そんな気もしないこともないが、やっぱりなんか違和感を覚える展開だったかな。


何にしてもギンティが可哀想で観てられなかったわ。・゚・(ノД`)・゚・。 ミテテイガイタクナル
愛するお父さんの頼みとは言え、イネーブラーになってしまうとことか、2ペンスで梨を買いに行くところなんか、もう展開が判ってるから「ギンティ、駄目だよヽ(`Д´)ノ」って気持ちになって非常に辛い。

作品内でメリー・ポピンズが助けに来たのは子供たちじゃなくてバンクス氏であると言及され、この映画の原題も『Saving Mr. Banks』ではあるものの、実際に救われるのはパメラの中のギンティなんだよね。まあ今のパメラこそがバンクス氏であると言えばそうなんだけども。

そういえば、なんでギンティって呼んでるんだろ?
ギンティってなんか意味あんのかな?と思ってぐぐってみたが、特に大した理由はない?

GINTY means: Ginty is British slang for an Irish person.
What is the meaning of GINTY, what is the slang definition of GINTY, GINTY is slang for

英語のスラングでアイルランド人を意味するらしく、ギンティのお父さんはアイルランド人家系なので、その為か。

また、

Ginty is an Irish surname and, less commonly, a given name
Ginty

基本的にファミリーネームで、ファーストネームは一般的ではないような記述があるが、これは後に父のファーストネームである"トラヴァース”をファミリーネーム部分にして名乗ることの伏線みたいなもんだったんだろうか?

そう言えば、パメラが梨を嫌っていた理由はすぐに判るが、”赤”が嫌いな理由が判らなかったというか、完全に失念していたが、上記の英語レビューサイトで父親の喀血に起因するものだみたいなことが書いてあって、「ああ、なるほど(・∀・)」と思った。すっかり忘れきっていたわw

日本語のP.L.トラヴァースのことについて言及しているエントリも中々興味深かった(・∀・)
P.L.トラヴァース年譜
ゲイブラー『創造の狂気』補完計画(4):メリー・ポピンズの頃
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 1/2 - QLD 4000
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 2/2 - QLD 4000


トータルで言うと良い映画だったけど、細かいところを気にしすぎると何か違和感を覚えてしまうかもしれない。不可抗力とは言えど、自らの過去の行いを、子供だった自分を、その惨めだった環境を許せずに苦しんでいる人向け? ちょっと違うか(´・ω・`)

まあそんなことはともかくも、原作の『メアリー・ポピンズ』を読みたくなってきた(`・ω・´)

『銀河ヒッチハイク・ガイド』を観た

銀河ヒッチハイク・ガイド

ある日、地球に宇宙船団が飛来し、「銀河ハイウェイ建設工事の立ち退き期限が過ぎたので、工事を開始する」と言って地球を破壊してしまう。数少ない生き残りの地球人アーサーは、その仲間たちと共に宇宙を放浪する。

細かな笑いが結構あって良かったが、映画としてはちょっと物足りない感じが否めなかった。

1978年にイギリス・BBCのラジオ4が放送したラジオドラマからスタートし、その後これを基に小説版(1979年 - 1992年)、テレビ版(1981年)、ゲーム版(1984年)、DCコミックス版(1993年 - 1996年)、舞台版が作られ、2005年にはついに映画化された。略称はHHG、HHGG、H2G2など。

ともあるので、元がラジオドラマということから、アクション的、ストーリー的盛り上がりがやや弱いのかもしれない。

まあでも総合的にはまぁまぁ面白かった(・∀・)
特にスラーティバートファーストが出て来た辺りからちょっとだけ面白くなっていったような気がする。

1978年当時に創作されたものだからか、出て来る物全てがレトロフューチャー感に溢れていて良いw
SFは下手にかっこいい物より、レトロフューチャー感溢れる世界の方が観ていて楽しい(・∀・)


主人公のアーサーを演じたマーティン・フリーマンは結構有名な人なのかΣ(゚∀゚;)
昨今で言えば「SHERLOCK」でワトソン役を演じている。観てないからよくわからないが「ホビット」シリーズにも出演しているらしい。

フォード役のモス・デフはラッパー兼俳優らしいがよく知らない。作中でもあんまりキャラが立ってなかったな。

銀河大統領・ゼイフォード役のサム・ロックウェルも色々と映画に出ているが記憶にない……って「チャーリーズ・エンジェル」のノックス(警護対象の若き社長)かΣ(゚∀゚;)
ついでに「ギャラクシー・クエスト」のガイ・フリーグマン(脇役だなんだと愚痴ってる人)かΣ(゚∀゚;)

ヒロイン・トリリアン役のズーイー・デシャネルって知らんのぅ…って「BONES」の骨子ことブレナンを演じているエミリー・デシャネルの妹じゃねぇかΣ(゚∀゚;)
「BONES」でもブレナンの親戚・マーガレット・ホワイトセルとして出演してるΣ(゚∀゚;)
あのベンジャミン・フランクリンの言葉を引用しまくってたねーちゃんかΣ(゚∀゚;)
ちょっと似てるかもと思っていたけど、本当の妹とは……

スラーティバートファースト(マグノリアで会う老人)役のビル・ナイって観たことあるような、ないような…(´・ω・`)
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のデイヴィ・ジョーンズかΣ(゚∀゚;)
つってもデイヴィ・ジョーンズはクトゥルーみたいな外見だから顔はよく覚えてないけど(ノ∀`)

ハーマ・カヴーラ(大統領選で敗れた伝道師)役はジョン・マルコヴィッチΣ(゚∀゚;)
と驚いたけど、具体的に何に出てるかしらない(ノ∀`)
って、「仮面の男」のアトスかΣ(゚∀゚;) <- 愛すべき馬鹿王のやつじゃない方の三銃士物。 あと「ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生」のハワードか(´・ω・`) アンマオボエテナイケド

ケストゥラー・ロントック(副大統領)役のアンナ・チャンセラーは日本語版のWikipediaの項目がないので、ぽっと出の人かいなと思ったら、結構なベテランやないかΣ(゚∀゚;)(Anna Chancellor)
英語だから出演作が良く判らないけど、TVドラマの方がメインなのかな。
よくよく見ると「Downton Abbey」に出てたらしいΣ(゚∀゚;)
Lady Anstrutherって誰やねんヽ(`Д´)ノと思ってぐぐってみたけどよく判らない(´・ω・`)
更にぐぐって判ったが、あれかシーズン5でジミーと関係があった元雇い主かなw?(Lady Anstruther & Jimmy)


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ</summary class="spoiler">

新しいようでいて古い宇宙船のコンソール(・∀・)

大いなる叡智・ディープソウトさん。定年退職後の老人のようになってしまう("・ω・゙)
声がメーテルw

ここ凄く好きw

この映画用に新規追加されたハーマさん。元宇宙海賊とか言っていて、結構面白そうなキャラだったが、続編がないからこのまま消えていくしかないな(´・ω・`)

迫りくるヴォゴン人の追跡隊。

巻き糞帽子じゃないよ(´・ω・`)

この作品唯一と言っていいサービスシーン。それほどのサービスでもないけど(´・ω・`)

予想通りの展開だったがワラタw

ジャパンやないか(・∀・)

迫りくるヴォゴン人の追跡隊 パート2。見た目はちょっとアレだが鍵を閉められて、通れないと思うところとかが可愛いw


映画は続編がありそうな終わり方だったけど、今作の撮影途中で監督をやっていたダグラス・アダムスが死去してしまったので、続編が作られなかったのかな(´・ω・`)

原作はダグラス・アダムスの5冊とそれ以外の人によるものが1冊あるのか。
いつか読んでみようかな(・∀・)

『私は二歳』を観た

私は二歳

都営団地のサラリーマン夫婦の間に生まれた赤ん坊の名前は太郎。パパとママは僕(太郎)の成長に一喜一憂する毎日。特にママは子育てに悪戦苦闘。おまけに子育てをめぐって嫁姑問題勃発。そのような中で僕が0歳から2歳になるまでの日々を描く。

これは本当にあらすじ通りの、ただそれだけのお話なんだけども、なんとなく面白い(・∀・)

昔の映画の面白さはその時代の風俗を知ることが出来るのと同時に、人間の営みや悩み等はどれだけ技術が進歩しても変わることはないなぁと思えるところだけれども、この映画にはそれらに加えて、テンポの良さや俳優陣の演技の秀逸さがあった。

若い人にはわからないかもしれないが、実際に結婚していてもしていなくても、或る程度歳がいっている人ならば、経験・見聞きしたことから、この映画は「あるある(・∀・)」的に面白いんじゃないかなぁ。子育て世代向けがメインターゲットなんだろうけども。


主人公である、ぼく・小川太郎役の鈴木博雄という人は役者にはならなかったのかな。ぐぐっても全然違う人がヒットする。いや、もしかしたら本人かもしれないけどよく判らないw 今年56歳~57歳くらいならもしかすると本人かもしれない。

パパ(小川五郎)を演じる船越英二は相変わらず上手い。息子とは大違い(´・ω・`)
よくいる駄目な旦那さんを好演してた。

ママ(小川千代)の山本富士子とおばあちゃん(小川いの)役の浦辺粂子もいい味出してた。

あとは京塚昌子とか岸田今日子とかが出てたな。ぼくの声は中村メイコがアテレコしてた。


そばがツルッと胃におさまるように、ぼけっと観ていても、スルッと頭に入ってくるような作品だったので、あんまり書くことがない(・∀・)

借りてまで観ることはないにせよ、BSプレミアム辺りで再放送していたら観てみたらくらいのお薦め度。今回はBS12のトゥエルビでやってた。