カテゴリー: 映画

『真夏の方程式』を観た

真夏の方程式

天才物理学者・湯川(福山雅治)は玻璃ヶ浦の海底鉱物資源開発の説明会に向かう車中で少年・恭平(山﨑光)と関わりを持ち、説明会では猛烈な開発反対派の川畑成実(杏)と意見を交わした。説明会後、予約していた旅館・緑岩荘で湯川は恭平と成実と再び顔を合わせる。恭平は夏休みの間、玻璃ヶ浦に逗留しに来た成実のいとこで、成実は緑岩荘の一人娘であった。湯川を"博士"と呼び、懐く恭平を疎ましげに過ごしていた或る日、同じ旅館に泊まっていた客の塚原正次(塩見三省)がその夜中に姿を消し、翌朝海辺で変死体となって発見された。

適当にあらすじをいじった(´・ω・`)

まあ映画自体の出来はボチボチっちゃあ、ボチボチ。
話自体はあんまりひねりがなく、ほとんど一直線に進むのでちょっと物足りないかも。
前作『容疑者Xの献身』の時ほどのインパクトはなかったかな。

前作でも本筋よりも石神(堤真一)と湯川の友情に泣いた俺氏は、今作も本筋の川畑一家の話はどうでも良くて湯川と恭平の不思議な関係の方が気に入った模様(・∀・)

つーか
恭平が可哀想(´・ω・`)

あと他のレビューでもよく言われるけど、風吹ジュン演じる
川端節子が元凶(・∀・)

まあ前田吟演じる川端重治もどーよ感たっぷりではあるが(´・ω・`)
麺紀行こと西田尚美が演じる三宅伸子は良いクズっぷりであったw
まだまだ元気そうな頃のベン・アフレックこと塩見三省も出てた。でもあっという間に退場しちゃったけど(ノ∀`)

資源開発会社の中川雅人(神保悟志)辺りが事件に絡んで来るのかと思ったら、全く関係なかったw なんというミスリードw

吉高由里子と北村一輝のパートってほぼ完全に不要だよね(´・ω・`)
『容疑者Xの献身』の内海(柴咲コウ)は見せ場があったのに…


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ</summary class="spoiler">

初っ端からなんか不自然な映像だと思ったら、合成だった(´・ω・`)

映画制作プロセスの実態調査「Ⅱ.インタビュー 映画製作の実態調査」にカメラマンの話として、

『真夏の方程式』では電車が海沿いを走るシーンがあるのですが、設定通りの場所が見つからず、背景はグリーンバックでCG 処理しました。

とあった。また映像のトーンを統一して夏っぽさを出したと言っているけれども、あんまり夏っぽさは感じなかったかなぁと思った。ちょっとなんか薄いというか。

全然関係ないが、フィルムからデジタルに移行した際に生じた変化等々が中々面白かった(・∀・) ゲームや映画がなんかつまらなくなっていった理由が判った。

唯一のサービスシーン(・∀・) 腋の下全開∩(・ω・)∩ ばんざーい

もう少し話に出てくるのかと思ったのに(´・ω・`)

湯川と少年の想い出(´・ω・`)

考えてみると、今作も前作と話の作りは似てるかなぁ(´・ω・`)
前作は犯人(石神)が愛する者(花岡親子)を守る為に誰か(ホームレス)を利用して真実の隠蔽を図ろうとした感じだったし。
今作はそれを多少組み替えただけか。


何はともあれ、まぁまぁな内容かな。福山雅治演ずる湯川が好きなら観てもいいんではないかと(・∀・)

『フォレスト・ガンプ』を観た

フォレスト・ガンプ

アメリカ南部の母子家庭に生まれた知能指数75のフォレストは気丈な母の努力で普通の小学校に入学し、不幸な家庭の少女ジェニーと友達になる。成長したフォレストはひたすら走ることができるというだけでフットボールの奨学金を得て大学に進学、卒業後は軍隊に入って功績を挙げる。しかし大好きなジェニーはフォレストに好意を見せるのに放浪生活を選んで彼から遠ざかる。平均以下の知能の男が富と名声をつかみ、その上周囲の人間をも幸福にしていく過程をアメリカ現代史と重ね、CGを駆使して描いた現代のおとぎ話。

色々突っ込みどころはあるものの、まあトータルでは観て良かったかなぁ。
でもなんかちょっと特殊で必要以上に作為的というか人為的に作られた物語という印象を受ける作品だった(・∀・)

そう感じた原因は、映画の大半がフォレストによる自分の過去の一人語りで進行し、エピソード毎に区切りが入るような形式であったこと。

この為にダイジェストとは言わないけれども、視聴者が受け取る話の連続性が通常の映画とは大きく異なり、そのことと各エピソードへの淡々としたフォレストの感想の教訓染みた感じが相俟って、なんとなく寓話的な話をつなげた映画に思えた。まあそれはそれでいいのだけれども。

ただこの印象は、観ている途中で「この映画って何に分類されるの(´・ω・`)?」という疑問をより複雑にしたw 単純なストーリー物と考えるには現実とかけ離れた御都合主義が常に存在し、ではおとぎ話であるというにはコミカルというかシニカルなシーンが多すぎる。コメディというには哀しすぎるシーンが多すぎる(´・ω・`)

チャップリンの"Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot."みたいなやつなのかというとちょっと違うし……

と上の格言?をぐぐった時にTragicomedyという言葉がヒットした。
トラジコメディってやつなのかな(´・ω・`)?


あと普通の物語よりも人為的というか作為的に感じた部分はジェニーの人生。
フォレストと違ってどんどん堕ちて行く(´・ω・`)
どうもこれはロバート・ゼメキスがフォレストの対比としてそう意図していたらしいのだけれども、この辺もちょっと不自然な感じがしたなぁ…

でも堕ちて行くジェニーと対比されるべきはフォレストじゃなくてダン中尉なんじゃね(´・ω・`)?とも思ったり。運命というよりかは試練という意味合いでだけど。

フォレストがほぼ常に成功するのも不自然だったが、まあロバート・ゼメキスの意図していたことだから致し方ないのかな?
原作では結構失敗したりもしてるらしいのだが。

よくフォレストの純粋さ?を持ち上げている人が居るけど、心の歪んでいる俺氏は知能が足りないが故の純粋さってあんまり評価出来ないと思ったり(´・ω・`)

なんで副題が一期一会なんだろうな(´・ω・`)
全く合ってないような気がする。「人生万事塞翁が馬」とか「禍福は糾える縄の如し」の方がまだ近いかなぁ? ロバート・ゼメキスの意図するところとは全く異なるとは思うけどw
ベタだけれども、ジェニーが裸で歌っていたボブ・ディランの『Blowin' in the Wind』の邦題「風に吹かれて」でも良かったんじゃね? 歌の内容とは全然違ってしまうかもしれないが。

何はともあれ、トム・ハンクスの泣き顔とダン中尉が良かったです(・∀・) (小並感) ←色々と思いついたことを上手くまとめられず面倒くさくなってきたので適当にごまかすことに


トム・ハンクスは最近観た『ウォルト・ディズニーの約束』のウォルトをやってたな。

ダン中尉役のゲイリー・シニーズは中々良い男だなと思って観ていたが、『CSI:ニューヨーク』のマック・テイラーかΣ(゚∀゚;)
と言ってもCSIは真面目に観てないので名前しか知らないけどw

ジェニー役のロビン・ライトは知らんのぅ…と思っていたが『マネーボール』で主人公ビリーの元妻役だったのか……(´・ω・`)ゼンゼンオボエテナイ

バッバ役のミケルティ・ウィリアムソンも知らんのぅ…と思っていたが『フリー・ウィリー』のドワイト役……………ああ、最初の方で子供のいたずらを止める人か(・∀・)

リトル・フォレスト役のハーレイ・ジョエル・オスメントって『シックス・センス』とか『ペイ・フォワード』の子なのかΣ(゚∀゚;)
子供の頃は可愛かったけど、今はイケてないな(´・ω・`) オレシノヨウダ
最新出演作は『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』らしい。ちょっと観たいw

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ジェニーって最後、原因不明のウィルスに感染して命を落とすけど、あれは何のウィルスだろうか? 最初、時代的に「エイズ(´・ω・`)?」と思ったし、他のレビューサイトでもAIDSとして話を進めているのだが、どうなんだろうか?

そもそも突然ジェニーが帰って来たのは何故かというところから考えると色々と謎が残る。

  1. AIDS感染したので帰って来た->だから結婚出来ない->めもりあるせっくる->リトル・フォレスト出産 ← つまりフォレストに感染していないのか、リトル・フォレストもどうなのか?パターン
  2. 帰って来たのは話の都合上->結婚出来ないのは純粋なフォレストと汚れた自分では釣り合わない->めもりあるせっくる->リトル・フォレスト出産後、感染したパターン
  3. AIDSに感染してるが気付いていない。帰って来たのは話の都合上->結婚出来ないのは純粋なフォレストと汚れた自分では釣り合わない->めもりあるせっくる->リトル・フォレスト出産 ← 1と同じパターン

2のパターン以外だと、感染はどうなのって話だし、2のパターンだとジェニーが相変わらずのビッチ状態だったって感じだし……まあ必ずしも性交渉でのみでしか感染しないわけではないが。
どうなんだろうか。

このシーンは吹いたw

CGだとは思ってたけど、この車椅子に登るシーンではっきりとわかる。見えない脚を脳が感知した。
このシーンの後、入水自殺したのかと思ってしまった(ノ∀`) 背泳ぎなら両脚の先がなくてもいけるのか。
お母ちゃん、毒親なのかしらと思ったけど、そういうわけでもなかったか。でも冒頭の校長?とのことを考えると、あの家は純粋な宿だったのかどうか、ちょっと気になる(´・ω・`)
これは映画だったから上手く行ったけれど、現実世界でああいう無理をすると周りの子供達に迷惑がかかって歪んでいったりするんだろうな。
結構好きなシーン(´・ω・`)
原作ではジェニーへの親の虐待とかはないらしい。

原作はフォレストは失敗したり、映画ほど純粋でなかったり、宇宙飛行士になったりするというので、いつか読んでみたい(・∀・)

読んだ → フォレスト・ガンプ / ウィンストン・グルーム

『鍵泥棒のメソッド』を観た

鍵泥棒のメソッド

35歳でオンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井(堺雅人)は、銭湯で出会った羽振りのよい男・コンドウ(香川照之)が転倒して記憶を失ってしまったことから、出来心で自分とコンドウの荷物をすり替え、そのままコンドウになりすます。しかし、コンドウの正体は伝説の殺し屋で、桜井は恐ろしい殺しの依頼を引き受けなくてはならなくなる。一方、自分が売れない貧乏役者だと思い込んでいるコンドウは、役者として成功するため真面目に働き始め、徐々に事態は好転していくが……。

まあまあ面白くて、結構好き(・∀・)
でも映画としてのギミックはそれほどでもないかな。
普通の監督ならこれでも良いけど、『運命じゃない人』、『アフタースクール』の監督でもある内田けんじの作品としてはギミック的には物足りないかなぁ。まあ観て楽しめたのだからこれで十分と言えば十分か。

カマキリ先生こと香川照之の好青年演技や堺雅人の上手い下手な俳優演技とこの二人の絡みはかなり面白かったw

この作品の広末涼子(水嶋香苗役)は下手ってほどではなかった。演じてた役がちょっと変な人だからそれほど自然な演技が必要ではなかったというのもあるが、話を阻害するような酷さはなかった。ただちょっと歳を取りすぎててなんかアレだったわ(´・ω・`) 2012年の作品だから、5-6年経っている今現在の外見はどうなっているんだろうな……

ムロツヨシが佳苗の合コン相手候補としてカメオ出演していたな。
副編集長役の人の頬骨が凄いから韓国系かなと思ってたら、やっぱり祖父が韓国の人らしい。名前は李千鶴なので、まあアッチ系なんだろうな……あれ、どっかで観たこと有るような…と思って出演作を眺めていたら、『非婚同盟』の大江和子役かw 懐かしいww

佳苗の姉・水嶋翔子役の小山田サユリは『わたし出すわ』の道上かえで役か。旦那に与えられた金を流用してホスト狂いになっちゃう役だったな(´・ω・`)

桜井の元恋人・理香役の内田慈はつい最近『捨てがたき人々』の浮気する人妻というか、愛人関係を続ける為に形骸的な結婚をした女性役で観たな。


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ</summary class="spoiler">

佳苗と偽桜井は良いカップルだったな(・∀・)

堺雅人というか桜井の精一杯の演技が好きだったわw
堺雅人は主役的脇役が一番活きる気がしないでもないw
『アフタースクール』の時と同様な扱いだったが、最後は幸せになりそうな感じだったから良かったw

悪役の荒川良々。

最初のコンドウに狙われた人間は死体も発見されずに完全に消え去るってところから、なんか怪しいなぁと思っていたけれども、桜井を撃った銃がモデルガンだった時に、夜逃げ屋みたいなもんかと確信した(`・ω・´) まあそのすぐ後でコンドウが種明かしをするんだけどもw

記憶喪失時の記憶って、元の記憶というか主体?というか本人に戻った時にアクセス出来るものなのだろうかと思ったり(´・ω・`)

しつこいまでの警報音を出していてなんだろうかと思っていたけども、あそこに被せて来たところは結構好きw


まあ堺雅人と香川照之が好きなら観ても損はしないかな(・∀・)
それ以外の人でも、まぁまぁ楽しめるとは思う。

『カラスの親指 by rule of CROW's thumb』を観た

ひとつ屋根の下に集まった5人のカラス。だが、この出会いが導く結末を、まだ誰も知らない―。
悲しい過去を背負いサギ師になったタケ(阿部 寛)と、成り行きで相棒となった新米サギ師テツ(村上ショージ)。
そんな2人の元に、美人姉妹(石原さとみ、能年玲奈)とノッポ(小柳 友)が転がり込む。3人もまた不幸な生い立ちを背負っていた。
しかし、タケが過去に起こしたある事件が、彼らを人生を賭けた、一世一代の大勝負へ導こうとしていた…。

結論からいうと
ぼちぼち良かったです(・∀・)

これなら多分、お金を出して映画館で観たとしても、まあ納得できる出来だと思った。

最初、村上ショージがアレだなぁと思っていたが、関西弁の人間が標準語を喋っていること、劇中を通して一定のトーンを保っていたことを踏まえたら、まぁ観られないこともなかったかな。阿部寛や能年玲奈がしっかりしていたし。石原さとみと小柳友も悪くはなかったが、元々のキャラ設定がおかしかったような気がしないでもないw

悪役が板についている高校聖夫婦の俊くんこと鶴見辰吾(・∀・) ヤクメイハヒグチ

まあでもケチをつけたくなるところはないわけではなく、大きいネタバレを含まないところにおいては、ヒグチ達から金を奪う作戦がちょっと御都合主義的というか上手く行き過ぎだと思う。前段階の仕掛けがあったにはあったが、下っ端と言えどもあんな簡単に部外者を部屋に招き入れたりするだろうか? それ以外のところは概ね、後々ああなるほどそういうことねという話にはなるんだけれどもw


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ</summary class="spoiler">

意図的なのかそうではないのか、判らないが、これテツが大物詐欺師だってすぐに判っちゃうというか、想像ついちゃうよね(´・ω・`) ほとんどすべての仕掛けがテツによるものであるということは判らなくとも。

何処で判ってしまうかというと、馬々亭で週刊誌を読んでるシーン。

あそこはそれまでの流れと違ってなんか不自然だからメタ的にテツの正体がなんとなく予想出来ちゃう。それまではテツ>タケという力関係を執拗に印象づけてるのに、唐突かつ不自然に取り込み詐欺師>タケという式を投入してくるので、話の構造的にテツがこの取り込み詐欺師でないと

  • 話の作り的にそうでないと面白くない
  • ここで何故ぶっ込んで来たのかが判らない

という二点からテツ=取り込み詐欺師という予測が自動連想されてしまう(`・ω・´) ユージュアルサスペクツノカイザーソゼガダレカトイウノトイッショ

あとはまぁ、まひろがなんであの男を狙ったか。お金を持っていそうでも、必ずしもあの男をターゲットとするとは限らないはず。一応スらせようという作戦だったから、まひろがスリ常習であることを探偵は掴んでいたのだろうけれども、そのターゲット選定ロジックまでは掴んでいたとは思い難い。無能だったらしいし。あの男にスリのターゲットになりやすい男を演じさせたとしても、それに対して警戒感を抱かないのは、まひろが子供だからという言い訳で済ませるのであろうか? そこがちょっと気になった(´・ω・`)


まあなんやかんやで、それなりには楽しめた(・∀・)
のん(能年玲奈)の太もももそこそこ堪能出来るので、まあ阿部寛かのんのファンなら観ても損はないかなぁ?

石原さとみのショートカットって初めて観たっていうか、観たことある石原さとみの出演作って『シン・ゴジラ』くらいだけだな(ノ∀`)

ああでも、この映画、確か2時間40分くらいあるので
長いよ(・∀・)