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『ニュースの天才』を観た

ニュースの天才

『ニュースの天才』(ニュースのてんさい、原題: Shattered Glass)は、2003年のアメリカ映画。ビリー・レイ監督、ヘイデン・クリステンセン主演作品。1998年に起きたアメリカの権威ある政治雑誌『ニュー・リパブリック』の記者スティーブン・グラスによる記事の捏造事件を描く。

そんなにがっつりと真面目に観たわけではないけど、結構面白かった(・∀・)
理研・小保方・STAP細胞ネタ絡みでこれを放映したんだろうかw

これ単純にニュースというかマスコミ世界の話だけではないな。
色々な業界でも形を変えて起きていることのような気がする。

誰もが皆、儲けや承認欲求、効率を優先して、人が、部署が、
企業が、業界が様々な捏造や不正を行い、それを言葉を替えて呼ぶことに
よって捏造や不正と認識しなくなり常態化していく。倫理が崩壊すると
いうよりも言葉のオブラートで包むことにより自らの倫理基準を騙す感じで
おかしくなっていく。更に取り巻く外部の既存のチェックシステムと
実行者の人間性への盲信があって、結果として捏造や不正は横行する。
外部のそれは実行者の腐敗とは異なるが、形骸化という名の緩やかな腐敗
であり、捏造や不正の横行の必須要素であるような気がする。
単純な防止方法では難しいだろうなぁ。内部告発も報われない結果に
終わることが多いし。


外国人俳優には弱いのでスティーブン・グラス役のヘイデン・クリステンセンって
誰か知らなかったけど、スターウォーズのアナキン・スカイウォーカーだった人か。
そう言えば未だにスターウォーズ観てないな(´・ω・`)

他の人も全く知らんなぁと思ったがアダム・ペネンバーグ役のスティーヴ・ザーンは
ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生」の地方興行主のケニー、
アンディ・フォックス役のロザリオ・ドーソンは「メン・イン・ブラック2」のヒロイン?のローラ役
だった模様。

最後の最後まで観て「おぅ(・∀・)?」と思ったが、
https://www.imdb.com/title/tt0323944/faq?ref_=tt_faq_1#.2.1.1とあるので
映画は別物なのかな。


淡々とした面白さはあるけど、万人に薦められるかというとどうかな。
「マネーボール」みたいなトーンが大丈夫な人なら楽しめるとは思うけど。

『二人の世界』を観た

二人の世界

英国の豪華船のデッキで雑誌記者川瀬(二谷英明)は、無表情で海をみつめる男の横顔に強くひかれた。どこかで見たことのある顔だ。男はフィリッピン人ヴァルガだと名のったが、川瀬が十五年前、新米の記者であった頃、少女殺人事件の容疑者で国外逃亡した北条修一(石原裕次郎)こそ、この男にちがいない。その夜、船内のバーで戸川玲子(浅丘ルリ子)とグラスをかたむける修一は、川瀬の目からのがれるため、玲子の昔からの友達として踊ってくれるよう頼んだ。

いつもの石原裕次郎映画と言えばそうだし、違うと言えば違うかも。
少年が出てくるところが「ギターを持った渡り鳥」っぽい気がちょっとする。

髪型のせいかこの映画の浅丘ルリ子は可愛い感じだった。
大滝秀治が若かった。「夜霧よ今夜も有難う」でもそうだったけれど
二谷英明って結構主人公のライバル的脇役が多かったのだろうか。

全く気にしてなかったが土屋刑事役の大坂志郎って「東京物語」の
大阪で鉄道関係の仕事についてる次男だか三男役をやってた人か。

かなり早い段階で黒幕がわかってしまうけれども、特にダレもせず。
今の映画やドラマだったら思いっきり引っ張りそう。

ところで昔は海外渡航してても時効期間の進行は停止しないんだっけ?
海外逃亡が発覚していないという前提だったからか。

最後の大岡裁きみたいなオチを含めても、話そのものはそんなに
まずくないんだけども、イマイチ引き込まれなかったのは主役コンビが
あんまり好きじゃないからか(ノ∀`)

木下恵介の同名のドラマがあるらしい。
そっちを観てみたいなぁ(・∀・)

『二代目はクリスチャン』を観た

二代目はクリスチャン

「あんまりですもんねぇ…あたし頭に来ました(´・ω・`)」

美人シスター・今日子(志穂美悦子)へ、警察官で実家が仏教寺の二男神代(柄本明)とヤクザの晴彦(岩城滉一)が共に我こそがと互いに先を争い求婚し、自分の思いを伝える。
そんな中、今まさに天竜組の二代目の組長を継ぐべき晴彦が敵対する黒岩組の罠にはまり、殺されてしまう。

監督が井筒和幸だから観たくねぇなぁと思って回避していたが、
志穂美悦子主演の映画って観たことがなかったから観てみた。
晴れ、ときどき殺人」よりは良かったと思う(ノ∀`)


最後の方に志穂美悦子の見せ場があってそこはカッコイイけど、
これって基本的には柄本明と蟹江敬三がカッコイイ映画だな。
特に柄本明が全編を通して美味しいと思える役どころ。

あんまり今日子に感情移入出来ないんだよなぁ。
“狂犬病鬼頭”の娘というチート設定があるしw
まあこの設定がないと二代目就任も出来なければ
後の殴り込みの時の強さが説明出来ないか。
一応、冒頭で剣道してるから、基本はあるんだろうけど
剣道と真剣勝負は全く違うだろうしなぁ。
賽の目読み能力も特に役に立たなかったな。

岩城滉一は声がかすれてて、なんかキモかった。
次郎って松本竜助だったのか。

志穂美悦子の下着シーンがあったよ(*´・ω・)
かたせ梨乃の半裸シーン(おっぱい見えた)もあったよ(*´・ω・)
あと、蟹江敬三の貴重な女装下着シーンがあったよ(´・ω・`)ウホッ

「セーラー服と機関銃」のリメイクなのかと思えるくらい
話の主な流れは似ている。少女が主人公のアイドル映画を
大人が主人公のヤクザ映画寄りにリメイクした感じかな。

そういや今日子の母親役が誰なのかわからない。
加えて言うと逃げ去った後、どうなったんだろうか。
生き延びているのなら、ケジメつけにいかんと。
あんな形で描かれると、あれは今日子を騙す為に
雇われた偽の母親みたいな気がしてくるけど、
そういうわけでもないか…

まあしかし…あのラストでいいんだろうかw
柄本明はカッコイイんだけども、それで収まったのだろうかw


つまらないとは言わないけど別に薦めるほどでもないかな。
柄本明か蟹江敬三か志穂美悦子のファンなら観てもいいかもしれない。

『メリー・ポピンズ』を観た

メリー・ポピンズ

1910年。ロンドンの桜通りに住むジョージ・バンクス氏は厳格で気難しい銀行家。妻のウィニフレッドも女性参政権運動に夢中で子供は全てナニー任せだった。 二人の子供である、姉のジェーンと弟のマイケルは悪戯好きでベビーシッターがすぐに辞めてしまっていた。
そんなある日、新しいナニーを募集しようと広告の文章を考えているバンクス氏に、子供たちは優しくて、美しく、親切でおもしろい、そんなナニーの広告を書いて見せる。父は子供たちの意見を取り上げるどころか、紙片を暖炉に放りこんでしまった。
しかし、ジェーンとマイケルの広告は煙突から空高く飛んでメリーのもとに届いた。翌朝、バンクス氏の出した広告を見て集まったナニー候補がバンクス家の玄関の前に並んでいると、突然風が強くなり並んでいたナニー候補は空高く飛ばされてしまう。あっけにとられる子供達をよそに、子供の書いた紙片を持ったメリー・ポピンズが飛んでくる。

面白かった(・∀・)
ミュージカル映画なので、その辺が駄目な人は受け付けないかもしれないが。

この映画ではなく、「ウォルト・ディズニーの約束」のCMで
"スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス"が
「メリー・ポピンズ」に出てくる言葉だと初めて知った(ノ∀`)
BOOWYの歌で出てくるけど、「一体これは何だろう(´・ω・`)?」と
数十年抱えていた謎が思いがけず解けたw

この映画の良さはメリーのスーパーナニーっぷりだけじゃなくて
バートの存在にも依っている気がする。特にジョージ・バンクスを
擁護するシーンは非常に良い(・∀・) あそこが肝かもしれない。
全体的に誰かを完全な悪としないところも良いところかな。


「ウォルト・ディズニーの約束」も観たいし、原作も読んでみたい(・∀・)

『ウォルト・ディズニーの約束』を観た