カテゴリー: 映画

『二人の世界』を観た

二人の世界

英国の豪華船のデッキで雑誌記者川瀬(二谷英明)は、無表情で海をみつめる男の横顔に強くひかれた。どこかで見たことのある顔だ。男はフィリッピン人ヴァルガだと名のったが、川瀬が十五年前、新米の記者であった頃、少女殺人事件の容疑者で国外逃亡した北条修一(石原裕次郎)こそ、この男にちがいない。その夜、船内のバーで戸川玲子(浅丘ルリ子)とグラスをかたむける修一は、川瀬の目からのがれるため、玲子の昔からの友達として踊ってくれるよう頼んだ。

いつもの石原裕次郎映画と言えばそうだし、違うと言えば違うかも。
少年が出てくるところが「ギターを持った渡り鳥」っぽい気がちょっとする。

髪型のせいかこの映画の浅丘ルリ子は可愛い感じだった。
大滝秀治が若かった。「夜霧よ今夜も有難う」でもそうだったけれど
二谷英明って結構主人公のライバル的脇役が多かったのだろうか。

全く気にしてなかったが土屋刑事役の大坂志郎って「東京物語」の
大阪で鉄道関係の仕事についてる次男だか三男役をやってた人か。

かなり早い段階で黒幕がわかってしまうけれども、特にダレもせず。
今の映画やドラマだったら思いっきり引っ張りそう。

ところで昔は海外渡航してても時効期間の進行は停止しないんだっけ?
海外逃亡が発覚していないという前提だったからか。

最後の大岡裁きみたいなオチを含めても、話そのものはそんなに
まずくないんだけども、イマイチ引き込まれなかったのは主役コンビが
あんまり好きじゃないからか(ノ∀`)

木下恵介の同名のドラマがあるらしい。
そっちを観てみたいなぁ(・∀・)

『二代目はクリスチャン』を観た

二代目はクリスチャン

「あんまりですもんねぇ…あたし頭に来ました(´・ω・`)」

美人シスター・今日子(志穂美悦子)へ、警察官で実家が仏教寺の二男神代(柄本明)とヤクザの晴彦(岩城滉一)が共に我こそがと互いに先を争い求婚し、自分の思いを伝える。
そんな中、今まさに天竜組の二代目の組長を継ぐべき晴彦が敵対する黒岩組の罠にはまり、殺されてしまう。

監督が井筒和幸だから観たくねぇなぁと思って回避していたが、
志穂美悦子主演の映画って観たことがなかったから観てみた。
晴れ、ときどき殺人」よりは良かったと思う(ノ∀`)


最後の方に志穂美悦子の見せ場があってそこはカッコイイけど、
これって基本的には柄本明と蟹江敬三がカッコイイ映画だな。
特に柄本明が全編を通して美味しいと思える役どころ。

あんまり今日子に感情移入出来ないんだよなぁ。
“狂犬病鬼頭”の娘というチート設定があるしw
まあこの設定がないと二代目就任も出来なければ
後の殴り込みの時の強さが説明出来ないか。
一応、冒頭で剣道してるから、基本はあるんだろうけど
剣道と真剣勝負は全く違うだろうしなぁ。
賽の目読み能力も特に役に立たなかったな。

岩城滉一は声がかすれてて、なんかキモかった。
次郎って松本竜助だったのか。

志穂美悦子の下着シーンがあったよ(*´・ω・)
かたせ梨乃の半裸シーン(おっぱい見えた)もあったよ(*´・ω・)
あと、蟹江敬三の貴重な女装下着シーンがあったよ(´・ω・`)ウホッ

「セーラー服と機関銃」のリメイクなのかと思えるくらい
話の主な流れは似ている。少女が主人公のアイドル映画を
大人が主人公のヤクザ映画寄りにリメイクした感じかな。

そういや今日子の母親役が誰なのかわからない。
加えて言うと逃げ去った後、どうなったんだろうか。
生き延びているのなら、ケジメつけにいかんと。
あんな形で描かれると、あれは今日子を騙す為に
雇われた偽の母親みたいな気がしてくるけど、
そういうわけでもないか…

まあしかし…あのラストでいいんだろうかw
柄本明はカッコイイんだけども、それで収まったのだろうかw


つまらないとは言わないけど別に薦めるほどでもないかな。
柄本明か蟹江敬三か志穂美悦子のファンなら観てもいいかもしれない。

『メリー・ポピンズ』を観た

メリー・ポピンズ

1910年。ロンドンの桜通りに住むジョージ・バンクス氏は厳格で気難しい銀行家。妻のウィニフレッドも女性参政権運動に夢中で子供は全てナニー任せだった。 二人の子供である、姉のジェーンと弟のマイケルは悪戯好きでベビーシッターがすぐに辞めてしまっていた。
そんなある日、新しいナニーを募集しようと広告の文章を考えているバンクス氏に、子供たちは優しくて、美しく、親切でおもしろい、そんなナニーの広告を書いて見せる。父は子供たちの意見を取り上げるどころか、紙片を暖炉に放りこんでしまった。
しかし、ジェーンとマイケルの広告は煙突から空高く飛んでメリーのもとに届いた。翌朝、バンクス氏の出した広告を見て集まったナニー候補がバンクス家の玄関の前に並んでいると、突然風が強くなり並んでいたナニー候補は空高く飛ばされてしまう。あっけにとられる子供達をよそに、子供の書いた紙片を持ったメリー・ポピンズが飛んでくる。

面白かった(・∀・)
ミュージカル映画なので、その辺が駄目な人は受け付けないかもしれないが。

この映画ではなく、「ウォルト・ディズニーの約束」のCMで
"スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス"が
「メリー・ポピンズ」に出てくる言葉だと初めて知った(ノ∀`)
BOOWYの歌で出てくるけど、「一体これは何だろう(´・ω・`)?」と
数十年抱えていた謎が思いがけず解けたw

この映画の良さはメリーのスーパーナニーっぷりだけじゃなくて
バートの存在にも依っている気がする。特にジョージ・バンクスを
擁護するシーンは非常に良い(・∀・) あそこが肝かもしれない。
全体的に誰かを完全な悪としないところも良いところかな。


「ウォルト・ディズニーの約束」も観たいし、原作も読んでみたい(・∀・)

『ウォルト・ディズニーの約束』を観た

『グレートレース』を観た

グレートレース

ベタなところや冗長なところがあったりもしたけど観て良かったわ(・∀・)
常日頃はながら観出来ない字幕映画は観ないのだが、たまたま序盤を観ていたら
面白かったので最後まで観てしまった。しかし長かった (ヽ'ω`) 160分て…


主要登場人物は3人。一人は興行師のグレート・レスリー(トニー・カーティス)。
常日頃から脱出ショー等で人気を博している色男。一般的な見方からすると所謂主人公。
彼が自動車業界へ提案したニューヨークからパリへと向かう長距離レースが物語の舞台。

もう一人はそのライバル、フェイト教授(ジャック・レモン)はマッドサイエンティスト的要素の
強い興行師で、レスリーに絶えず嫉妬し、対抗心むき出しでレスリーと張り合おうとするw
まあ悪の博士みたいな感じ。

最後の一人は"意識高い"女性人権運動推進派のマギー・デュボア(ナタリー・ウッド)。
彼女は強引に新聞社へ押しかけジャーナリストとして契約させ、グレートレースの
取材記者となり、紆余曲折の果てにレースへと参加する。

これにレスリーのアシスタントであるヘゼカイア(キーナン・ウィン)とフェイトの助手である
マクシミリアン(マックス)・ミーン(ピーター・フォーク)の二人を加えた5人で基本的な話は
展開される。大体は敵対し時には協力し、騙し騙されパリへと向かう。

サイレント映画時代の笑いを取り入れた作品らしく、ベタながらもクスリと来るシーンが
連続したりするので、ツボにはまったら終始笑わせられてしまうかもしれない(ノ∀`)
但し、途中の乱闘やパイ投げは多少冗長に感じる可能性はある。面白いけども。

後の「チキチキマシン猛レース」の元ネタになったらしいので、考え方によっては
直接の親ではないけれども、今ある日本のコント、漫画やアニメはこの映画、
更に遡るとすれば、サイレント映画の血を脈々と受け継いでいるのかもしれない。

余りの長さ故なのか、当時の演劇等の幕間を真似たのか映画の途中で
intermissionだったかの静止画になって音楽だけが流れてたw
序盤も静止画+音楽で中々始まらなかったけれども、あれも何か意味が
あったんだろうか。

もしBSPで再放送するのであれば80分かそこらで一回放映を切って五分間くらいの
休憩を入れるような前後編方式で再放送して欲しいw ついでに吹き替えがあったら
尚の事いいな(・∀・)


昔から映画はほとんど観てなくてここ数年ようやく観るようになった俺氏なので
ナタリー・ウッドって知らないなぁと思ってたら、この人43歳で亡くなってるのか。
しかもコールドケースっぽい感じだな(´・ω・`) 劇中のナタリーは時々、夏目三久に
似てたような気がした。

ドジな助手、マァァァァックスを演じていたピーター・フォークって
「うちのかみさんがねぇ(・∀・)」じゃねぇかΣ(゚∀゚;)


合わない人も居るかもしれないけれども、これは性別年齢問わず、かなりの人に
受け入れられる作品なんじゃないかなと思った(・∀・)
理屈ではなく観終わった後の高揚感が全てを物語っていたw