男はつらいよ 翔んでる寅次郎
夢アチャラカは便秘解消薬の開発を目指す車寅次郎博士のお話。
タコ社長が相変わらずの借金取りw 単純にポジション的にそういう役回り
なんだろうけれども、毎回毎回借金取りや悪役をやらされているのを観てると
真っ当に会社を経営して生活しているタコに対して寅さんの識閾下に妬みや
自らの存在を貶しめる存在に対する憎悪があるのではないのだろうかと
ついつい邪推してしまうw
そしてまさかの大爆発w ワットくんかよw
OPのサイレントは子供のいたずらに引っかかって怒った寅さんが
原因で川原でいちゃついていたカップル同士が喧嘩する展開(・∀・) ヨクヤッタ、トラ
今回は結婚がテーマらしく、冒頭にとらやの面々が博の後輩の結婚式に参加している
シーンから始まる。とらやに戻った後、唐突にさくらが満男のランドセルから作文を
取り出し、三重丸のついた作文を見て喜ぶ。その言葉を受けて博は満男に作文の
朗読を促す。「僕の両親は恋愛結婚です。」みたいな感じの内容だったので、
さくらは恥ずかしがって作文を読むのやめさせようとする。逃げる満男。
そんな和やかな雰囲気の中、寅さんが帰って来る。
いつものパターンで寅さんの軽口から社長と喧嘩、おいちゃんの嘆きと険悪ムードに
発展するも、何とか事無きを得た模様。トランクから出したおいちゃんへのおみやげを
さくらへ渡して二階へ上がる。
夕食時、幾分か気持ちの落ち着いたおいちゃん。素直に謝る寅さん。おみやげが
舶来品であり、表記の英語を読み間違えて化粧水と整髪料を勘違いしていたことから、
満男に「勉強しなきゃいかんぞ。」とある意味非常に真実味があることを言う寅さん。
その流れから話題は三重丸の作文へと移り、再び作文を読み上げるように促される満男。
満男は昼間の時と異なり、読み上げを拒否し、寅さんが代わりに読もうとするのを邪魔する。
作文の続きから発生する予想通りのいつもの喧嘩。寅さん出奔(ノ∀`)
北海道で商売した寅さん。一人ポツンと湖畔?で一休み。
脈絡もなく今回のマドンナである入江ひとみ(桃井かおり)が車に乗って行かないかと
誘うけれども、それには断り、説教の一つをくれてやる。
その後、怪しい男(湯原昌幸)に騙されて襲われそうになったひとみを偶然助け、
同じ宿に泊まることにこの泊まるくだりもちょっと笑える。でも、この部分も
そうだけども、今作はちょっと寅さんっぽくないところが多かったような。
湯原昌幸って人は知らないけど、それなりに一世を風靡した人なのか。
外見的にはミスターちんと濱田岳を足して2で割ったような感じだったな。
すぐ後に控えた結婚への不満とも違和感ともつかぬ、ひとみの思いを聞いた寅さんは
例え話を流暢に語り、いつものように「なんかあったら、柴又のとらやに…」という
言葉を伝える。
結局、寅さんがとらやへ帰って来て、ひとみからの手紙を読んでいる時に
ひとみが小柳邦男(布施明)との結婚式から逃げ出してとらやへ駆け込むという、
まるで映画のような、いつも通りの展開に。
関係ないけどwikipediaだと邦夫になっているような…
ひとみがワケありすぎるということはわかるけど、今回のとらやの面々、特に
おいちゃんが冷たい感じがした。その後の博との会話、寅さんの威勢に負けて
同意した博に対するおいちゃんの態度というコミカルなシーンの為にあえて
そうしたんだろうかと思えるくらい、いつもと違う気がした。
その後の源公に対する御前様の罰も今までの作品から考えると有り得ない罰だったような。
笑ったけどw
その後は邦男がひとみを訪ねてきてなんやかんやで寄りを戻すわけだけれども、
今作も寅さんは脇役だねぇ。多少はひとみと親しくなって上機嫌になっているけれども
本当に惚れたというような重さが今作にはない。まあネックレスを買ってきて上げたり、
二度目の邦男の再訪時に嘘をついて追い払おうとして失敗したりはしてるけどもw
結婚式で御前様が謡?かなんかをやってるけど、そういえば他の小津映画かなんかでも
笠智衆はやっていたな。同窓会だったか同窓会旅行のシーンで。
上手くないとかいいつつ、熱唱する邦男w こんなに上手かったらおっさんの俺でも
脳内子宮がキュンとしてしまうやろが(*´・ω・)
邦男の妹役の京子は戸川京子か。
戸川純の妹でこの映画の23年後に自殺してしまったのか。
あんまり戸川姉妹のことって知らないなぁ。
寅さんが脇役の時はつまらないんだけども、もうそのパターンに慣れてしまったのか、
いつもとノリが違ったせいか、別物としてそれなりに楽しめたかなぁ(・∀・)
一応、ひとみと邦男の方もストーリーがちょこっとはあったし。