カテゴリー: 男はつらいよ

『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』を観た

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

夢アチャラカはブルックリンが舞台。
我が物顔に振る舞うジュリーがさくらに粉をかけてるところに寅がやって来て貫禄勝ちで追っ払って、何故かミュージカルが始まる謎展開だったw

その回のヒロインが夢アチャラカに出て来るだけでも珍しいのに、ヒロインの相手役が出て来るのは非常に珍しい。ジュリーだからか。今はただの変な人になってしまったが、若い頃はかっこいいな。

OPコントは測量士の片割れといちゃついてるカップルを覗き見して盛り上がっていたら、測量士の相方が怒って喧嘩になり、カップルの方もなんだか喧嘩をし始め、寅が笑いながら去っていくというパターン。


今回は冒頭に登場する、おいちゃんが快く思っていない江戸家の桃枝(朝丘雪路)と寅が談笑していたことと松茸事件で早々に出立。ちょっと展開に無理があるというか、おいちゃんがあんな感じに怒るのには違和感を覚えた。

寅が定宿してる湯平荘に三郎(ジュリー)が現れる。何でも三郎の母は先日亡くなり、かつて働いていたこの旅館に、母のお骨と共に訪れたとのこと。葬式好きで人情厚い寅は頼まれたわけでもないのに、ここで三郎の母の供養をしてやろうと湯平荘の主人を促す。一悶着はあったものの、立派な供養が営まれ、その中で東京から旅行に来ていた蛍子(田中裕子)、ゆかり(児島美ゆき)と知り合う。翌日、蛍子とゆかりと寅は駅で再会し、親交を深める。その後、納骨を済ませた三郎は一人で居た蛍子を見かけて声をかけるが、共に居たゆかりと寅の存在に気づいてがっかりするw


関係ないけど、三郎のお母さんの名前が"ふみ"なのと「まれ」に出ている田中裕子の役名が"文"なのは単なる偶然なんだろうか?

作品内でゆかりが蛍子を評して「結構ファンがいるのよ、変な色気があるでしょ、この子」みたいなことを言うのだが、なんかよくわかるw 決してパーツは美人ではないのに、男を惹きつける"何か"があるw 「夜叉」とか凄かったわ。声が良いのとかもあるんだろうか。

田中裕子は沢田研二を略奪したらしいが、沢田研二の妻だった伊藤エミってもう亡くなってるのかΣ(゚∀゚;) 71ッテ マダワカイダロ
というかピーナッツの片割れだったんだな。38歳の時に子供を出産したようだが、その子は2015年現在で36歳か。


四人でサファリーパークみたいなところに行ったりして楽しんだ後に訪れる別れの時。

蛍子との別れ際に唐突に交際を申し込む三郎、当然の如くかわされる。蛍子とゆかりと別れた後、三郎は恋愛相談も兼ねて寅に車への同乗を求めて一路東京へと向かう。


へろへろになって帰って来た寅と三郎を迎えるとらやの面々。
茶の間の話は三郎主導でさくらと博の恋愛話。

東京での生活に戻った蛍子はデパートでお勤め、三郎はチンパンジーの飼育員。寅は…なんもしてないな。

蛍子が写真を渡しにとらやに訪ねて来て、寅の帰還を知り、再訪を約束、その後、自宅での生活シーン、デパートでのお勤めシーン。で、その後に突然、バーで蛍子と寅が待ち合わせΣ(゚∀゚;)?

何でそんな展開なのかと思ったら、寅は三郎の橋渡しの為に積極的に自ら電話をして待ち合わせをしたのか。なんやかんやと話した後に本題に入る寅だが、再び拒否する蛍子。理由は「二枚目過ぎるから」。
そんな理由で振られてみたい(´・ω・`)

とらやで返事を待っていた三郎にそのことを伝えるもうだうだと絡みつく。面倒くさい男だw
ちなみに俺氏は造糞機です(`・ω・´)


数日後、第二次三郎恋愛大作戦(おばちゃん曰く、だまし討のお見合い)が発動。蛍子を呼び出して、偶然を装い三郎と会わせてどうにかしてしまおうという非常に雑な作戦。いつもの寅の上から目線アドバイスを三郎に伝授。蛍子が到着するも、肝心の寅のポカの連続でgdgaにw gdgdながらも二人は江戸川土手でデートをしたが、二人の仲は進展したんだかしてないんだか。

場面変わって蛍子の自宅。両親から見合いの話で問い詰められ、寅の下へと逃げ出す蛍子。迎えに来た寅に飛びつくシーンなどはなんだか可愛い(*´・ω・)

今回の茶の間話のテーマは結婚か。

この後、とらやの帰りに三郎に会いに行き、大観覧車内であっさりと三郎と蛍子はカップル成立しちゃう。なんかようわからん展開や(・∀・) ケッコンハイキオイッテヤツカナ?

カップル成立の電話をさくらが受けているところで寅が出立しようとしていたのも何か変だと思ったが、「寅は蛍子に惚れている」+「蛍子も自分(寅)に惚れていて、三郎が振られると思っている」とすれば、いつもの恋愛成就を目の前にして怖気づいた寅の行動パターンであると納得が出来る。そして現実は寅の考えとは少し異なり、三郎と蛍子のカップルが成立したことを知ることによって、自らが三枚目である通常の失恋パターンであることを寅が悟ったということが「やっぱり、二枚目はいいなあ…。ちょっぴり妬けるぜ」という台詞で表されているのであろう。


最後は正月にとらやに遊びに来た蛍子と寅が電話で話すけど、なんかこういうパターンが増えてきた感じがするな。

今作も寅は脇役っぽいけど、田中裕子がなんだか可愛かったのでこれはこれで良しとすべきなのか( ・´ω・`)?

『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』を観た

おかしい…これも前に観たことがある…(´・ω・`)
BSプレミアムでやってたのかな?

夢アチャラカは善光寺参りに訪れた老人(寅)が、貧しいながらも精一杯の饗応を
してくれた一家の為にふすまに雀の絵を描く。その雀達が絵が出たり入ったり
することが評判になり、その一家は宿を作って貧しさから逃れられたというお話。
どっかの昔話が元ネタだとは思うが、原話のタイトルはわからないな。
巨勢金岡とか狩野一派の誰かの話と融合してそう。

そう考えると大本は中国辺りの絵師の話が輸入されて人が変わって、更にそれが
変わったものかな?

雀達がアニメーションだったけど、ちょうどこの頃、実写にアニメを混ぜる
手法が流行ったりしてたんだろうか?

今回、OPはコントじゃなかったような…(´・ω・`)


とらやは最初に出て来るけど、寅は帰って来ないでOPで書いてた
葉書だけが届くという珍しい展開。

陶芸家・加納作次郎(片岡仁左衛門)の下駄の切れた鼻緒を直してあげる寅。
うん十年前の恋愛物の始まりかよ(・∀・) トラモイッテルケド
まあしかし相変わらずの大御所キラーだな、寅は。

お礼の酒盛りで泥酔し、翌朝、作次郎の家で目覚める寅。
マドンナ・かがり(いしだあゆみ)や近藤(柄本明)が登場。
近藤とのやり取りが面白いw

蒲原とかがりのことで作次郎が激おこぷんぷん丸になり、
その怒りが直接の原因というわけでもないが、叱咤の結果、
かがりは故郷の丹後に帰る。

翌日、別れの挨拶に来た寅に、作次郎はかがりに会いに行くよう頼み、
今までのお礼にと自身の作品を寅に送る。猫に小判、寅に茶碗だなw

頼まれた時は乗り気でないようであった寅であったが、そこは寅、
しっかりとかがりの実家を尋ねるのであったw

のんびりとかがりと会話をしていて帰りの最終便の船を逃し、
かがりの家に泊まることになる寅、男と女の緊張感が漲る
長い長い夜を過ごすことになるw これはエロスや(*´・ω・)

スウェーデン獲らぬはヴァイキングの恥やで、寅(´・ω・`) デモソウイウコトアルヨネ


とらやに帰って来て寝こむ寅。いつもの恋の病。
御前様やひそひそシーンと色々とワラタw

いつものように喧嘩して、いつものように寅が出立しようとすると
いつものようにマドンナ来訪、再登場。

なんやかんやで鎌倉のあじさい寺(成就院)で待ち合わせの手紙をもらう。
混乱状態になってトラックに轢かれそうになったりする寅とその周りのドタバタ。
OPコントの代わりなのだろうか。

デートの当日、さくらに付き添いを頼むも断られ、満男を拉致していく寅。
意気地がないのぅ(´・ω・`)

満男に気づいて、かがりがっかり。
満男も可哀想や。

結局のところ、かがりは旅先のアグレッシブな寅だけを見て惚れただけで
地元に居る時の寅に幻滅とは言わねども、やっぱり少しがっかりしてしまった
んだろうねぇ(´・ω・`) 寅もかがりに未練があったのに押しきれなくて…

帰りの電車で涙をこぼしてたなんて初めてのことではなかろうか。


ラストはかがりの近況を知らせる手紙の後に、旅先で偽茶碗を売る寅と
作次郎の再会。悪びれもせずにビールに誘う寅と責めもせずにからかう
作次郎とのやり取りは良かった(・∀・)

『男はつらいよ 寅次郎紙風船』を観た

が…最初の30分程を見逃した…_| ̄|○

というわけで夢アチャラカもOPも観てないし、最初の流れもわからない(´・ω・`)


サブマドンナ・愛子役の岸本加世子がえらく若くて可愛かったな(*´・ω・)
こんな頃もあったのか…
愛子のサクラが酷くてワラタw

マドンナ役の光枝(音無美紀子)との出会い辺りから真面目に見始めたので、
てっきり愛子がマドンナで光枝がサブマドンナかとずっと勘違いしてた(ノ∀`)

光枝の夫であり、旧知の仲である常三郎(小沢昭一)の見舞いに訪れる寅。
自らの余命を知ってか知らずか常三郎は自分が死んだ後の光枝のことを寅に託す。
去り際に常三郎の命が長くないことを光枝より明かされる寅。
帰途にて神妙な面持ちで色々と思いに耽る。

宿に戻り、脳天気な愛子と痛飲した翌朝、愛子に手紙を残して寅は一人で出立する。
置いて行かれたことに怒り泣く愛子。


とらやに戻り、何度目かの改心をし、それを宣言する寅。
久しぶりのとらやの茶の間での寅の独演会。
珍しくおばちゃんが寅の言葉に傷ついて怒って泣く展開w
そんなところに愛子が再登場。話はgdgdになって収束。

このまま愛子が同居して話が続くのかと思いきや、
翌日には兄貴(地井武男)が迎えに来て退場してしまう。
ちぃちぃが若い…(´・ω・`)
しかし冷凍マグロをまるごともらっても処理に困るだろw
メロンみたいに切り分けてそのままいただくわけにいかんしな。

この後どうなんのよと思って観ていたら、光枝から手紙が届く。
どうやら東京の方に出て来て働いているらしい。
さっそく訪ねに行って近況を知り、次に会う約束を取り付ける。
なんてこまめな男なんだろうか。

とらやに戻り「所帯を持つかもしれない」と爆弾発言。
寅の独りよがりの妄想というか暴走が始まる。
まさか就職面接を受けるなんて……(´・ω・`) ウラギリモノメ


なんというかあっけない幕切れ(´・ω・`)
面接の結果もお祈り…
やる気と希望を吹き込んだ紙風船はパンッと割れた。

寅が所帯を持とうと思ったのに、就職しようと思ったのに、
世の中はそんなにうまくいかないものだ( ´・ω・)

まあでも光枝の質問に対して、もっと真面目に答えていたら
結果はもっと違っていたのかもしれない。

ラストは愛子の地元へ行き、ちょうど兄貴が遠洋漁業に出るシーン。


今回の作品は途中から観たからかもしれないが、なんとなくぶつ切りな
作品に思えた。あんまり光枝に寅が惹かれる理由がわからない。
常三郎への義理みたいなものから恋愛感情に発展したんだろうか。

寅はその生育過程ゆえに愛を知らず、情を愛と錯覚するのだろうか(´・ω・`)

『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』を観た

夢アチャラカは浦島寅次郎が竜宮城での饗宴の後、地上に帰る。以前とは違う
故郷の姿に愕然としつつ、偶然出会った自分の妹の女孫(又姪、姪孫)である
さくらとの会話により、地上では50年もの歳月が流れた事を知る。

呆然としながらも乙姫様がくれた玉手箱を開く。立ち込める白煙をかぶったのは
何故か亀の源公。怨嗟の声を上げながらアチャラカは終了w
なんだこのオチはw

今回はマドンナがアチャラカに出て来てたけど、今までにそんなのあったっけ?
タコ社長絡みで本編の話にも出て来たのも結構珍しいような。

OPコントはサイクリングを楽しむ男二人と女一人の三角関係。
寅さん自体はそんなに関係してなかったな。


さくらがバイク乗ってるΣ(゚∀゚;)
この頃ってノーヘルでもOKだったんかな?
まあ後の方のシーンではヘルメットかぶってたけども。

仕事の受注の少なさに悶える社長と呑気な寅が夢アチャラカの話で一悶着。

夜が更けても一向に戻って来ない社長を心配する博達。
おいちゃんの言葉で社長が身投げでもしたのではないかと早合点する寅。
源公を引き連れて江戸川沿いをひた走る。

更に時が経ち23時、ひょっこりと酔っ払った社長が帰って来る。
遠方の友人からの仕事を受け、ついでにその友人の誘いで一杯引っ掛けて
いたらしい。そこに疲れ果てて帰って来る寅と源公。

酔っ払って機嫌の良い社長と早合点と言えども心配して必死に駆けまわって
いた寅が出逢えば、衝突が起こるのは必然。いつもの大喧嘩に。
今回は主な舞台が大阪でとらやの茶の間シーンが少ないからか、ここで
寅の名調子が披露されてた。そういや満男が吉岡秀隆だ(・∀・)

さすがに深夜なのですぐには出立しなかったが翌朝早くに旅立つ寅。
「社長は幸せだ、心配してくれる人が大勢いるから」みたいなことを
言い残して行ったが、これが今回のテーマのようなもんか。


旅先で今回のマドンナである浜田ふみ(松坂慶子)とファーストコンタクト。
えらい積極的にアプローチするな、今回は。松坂慶子もこの頃はまだ綺麗で
演技も普通だったのに、なんで今あーなってるんだ(´・ω・`)
関西弁としては駄目らしいが、その辺はよくわからない。

ここでは余所行きのかっこつけ寅なので、名前を聞く程度で終了。
関係ないけど瀬戸内海の風景はいいのぅ(・∀・)
島が間近に見えて良い。


所変わって大阪で宿の支払いを溜め込んで、渋々働く寅だけれども、いつもと
勝手が違うのか、寄り付く客も居やしない。愛の水中花って松坂慶子の歌じゃないかw

なんやかんやで二人は再会Σ(゚∀゚;)
もっと間に何かしら挟むのかと思ったら、もう再会かw
結構速い展開だな。

ふみの姐さん役の正司照江と花江ってかしまし娘なのかΣ(゚∀゚;)
関係ないけど、かしまし娘の項目で出て来たミスワカナの話も興味深いな。
ミヤコ蝶々も多少関係してたりして。

普通に恋愛話だけで展開していくのかと思っていたが、
突如、ふみの弟の話になって話は全然違う方向へ…( ´・ω・)

据え膳だったんでしょうか、どうなんでしょうか(´・ω・`)


今回の話のベースというか大枠は「寅次郎ハイビスカスの花」と同じかな。
あれの沖縄と同じように異郷である大阪という竜宮城での出来事が
今回のお話か。最終的にふみは他の男と結婚しちゃうけど、やっぱり
寅に惚れてたんだろうな、きっと(´・ω・`)

ふみの旦那になる男を斉藤洋介がちょろっと演じてるけど、斉藤洋介って
こんな頃から出てたんだな。昔は映画やドラマを全然観なかったから、
スマップxスマップ?で始めて認識した人だったw

何となく既視感のあるような設定と、「( ´・ω・)エ?」っていう唐突な展開が
ミックスされた感じの作品であった。ぼちぼちでんな(・∀・)