カテゴリー: 映画

『スマイル』を観た

スマイル

緑川丈二は元ヤクザ。お調子者のチャラ男。かつてトラブルを起こして組から解雇され、当時付き合っていた女とも別れた。路頭に迷った丈二がたどり着いたのは、得意の軽口を生かした漫才師養成学校だった。

桃瀬えみる主演。2005年制作。
導入に若干無理があったような気がしないでもないw

なんやかんやで漫才師にならなければならなくなったというか、人を笑わせる術をすぐに習得しなければならない元ヤクザ緑川丈二(吉永秀平?)と笑うことを忘れた元アイドルの佐伯ミドリ(桃瀬えみる)がコンビを組んで漫才をするお話。

色々と雑というか拙い部分はあったものの、それなりに楽しめたわ(・∀・)
話もありきたりと言えばありきたりだけれども、卒ない感じだったかな。
ミドリの話の方はともかく、緑川の方の話は後づけかなというくらい必然性はあったのだろうか。まあヤクザ時代の緑川の禊なのか。

もちろんピンク映画(Vシネマ?)なのでおっぱいというか濡れ場あります(*´・ω・)

関係ないけど、吉永秀平は2022年に19歳年下の春本由香と結婚したみたいだけど、この子は歌舞伎と新派の両親を持つのかw
なかなか凄い血筋w

桃瀬えみるはお菓子系アイドル(?)からAV女優になって、だんだんハードな内容なやつに出るようになって、その後引退したんだったかな?


緑川の最初の相方(亜沙妃?)。この子との濡れ場もあります。
反応の薄いミドリにガンガン行く緑川
なんやかんやで夜もガンガン行く緑川
後からすれば何やら複雑な人間関係シーン
溜めに溜めて最後に見せるスマイル(・∀・)

まあそれなりに起承転結は押さえているので、一般系の下手な糞映画と比べたら観る価値はあるかもしれない。

『完全なる飼育』を観た

完全なる飼育

中年男の病的な純愛を描いた官能ドラマシリーズ気付くと女子高生のクニコは見知らぬアパートにいた。手錠をはめられ足首も縛られている。そんな彼女を見ている中年男・岩園。クニコは岩園に誘拐・監禁されたのだった。狂乱するクニコに対し岩園が求めたのは彼女を「飼育」し「完全な愛」を作り上げる事だった。

竹中直人と小島聖が主演。1999年制作。
なぜamazonプライムの紹介ページのトップ画像は渡辺えりのアップ画像なんだろうか…
いや、確かにきちんと出演してはいるけどさ…(´・ω・`)

原作は松田美智子の『女子高校生誘飼育事件』で、更にそれは1965年に発生した現実の事件を元にしたものらしい。
女子高生誘拐飼育事件(女子高生籠の鳥事件)
東京豊島区女子高生誘拐事件【籠の鳥事件】


中年男の岩園は竹中直人、監禁される女子高生クニコは小島聖。
後家の大家は渡辺えり、同じアパートの住人に北村一輝、沢木麻美、塚本晋也、泉谷しげる、永島克。

岩園の顧客である曽我部綾子役をあき竹城が演じていたのだが、一瞬、渡辺えりが二役演じているのかと勘違いしてしまった(ノ∀`)

岩園の同僚・田島典子役の石井苗子は今、参議院議員なのか。

ストックホルム症候群にせよ、虐待家庭にせよ、被害者側に対するグルーミングと被害者側の現状への適応によって発生するのかなと思ったり。

それはともかく、尺の絡みか、クニコが岩園に懐くまでの流れというか内面変化の描写がちょっと雑なような気がしないでもない。

まあ、つまらないってほどでもないが、若干ブンガク風なところがあるので、俺氏のレベルでは十二分には楽しめなかったかな。


最初はこんな感じで拘束されています。
なんだかんだで打ち解けます。
隣人の津田(北村一輝)は悶々として夜も眠れなくなります。
怪しげな水を大家の咲子(渡辺えり)に紹介する森山(塚本晋也)
おっぱいとかバックショットヌードを惜しみなく出します。
この時、小島聖は23歳。
若干、セーラー服は無理があったか。グラマーな感じだし。
和田勉が濡れ場の演出から逃げて竹中直人主体でやったとか。
でもなんで竹中直人側は前張りしなかったんだろう?

人気があるのかないのかよくわからないがシリーズ化されている模様。
題材的に作りやすいということか。

まあアマプラにあるのだけでも観てみるか…

適当にテレビ等で観た映画やらドラマなにやら(35)

喜劇 ニューヨーク帰りの田舎っぺ

一台も売ったことのないベッドのセールスマン圭太は、自分で買った自社のベッドの懸賞に当選して、アメリカ旅行に出かけたまでは良かったが、帰国早々、馘になってしまった。社員にあるまじき行為という理由だった。失意の圭太は、ひょんなことで風呂屋の娘あきと知りあい、当分そこで働くことにした。

ドタバタ喜劇なのでそれなりには楽しめないこともないが、あんまり主役の圭太に特に魅力を感じられなかった。
ハンサムでもないし、なんでこの人が主役なんだろうとググったら、東京ぼん太という、当時売れていたコメディアンらしい。

1960年頃から寄席に出演。1963年からは唐草模様の風呂敷包みを背負ってテレビに登場して「夢もチボーもないね」「イロイロあらあな」など、栃木訛りを誇張したギャグで人気を博した。レコードも発売しており「マアいろいろあらァな」は、20万枚のヒットとなった。
しかし1976年に賭博容疑で逮捕され、1978年に復帰するも長期の謹慎を余儀なくされて寄席も出演が無く地方廻り、キャバレーを主とした。晩年は不遇であり、郷里の栃木県で芸能活動をしていたが深酒が祟って体調を崩し、1986年に胃癌で死去。47歳没。

実際に亡くなった若水ヤエ子とは異なるが、1970年代に芸能界人生というかテレビにおいて死んでしまったが故に忘れ去られた人か。

ヒロインは北林早苗、圭太が懸想するマドンナ的存在は松原智恵子だったかな。
アメリカ喜劇であったようなカーアクションもあったw

圭太はベッドのセールスマンで、その絡みか協賛(?)にフランスベッドの名があった。
飛行機シーンの絡みでJALかどこかの航空会社の名も。

どうもこれは第二作目らしい。一作目もアマプラにあったから、いつか観てみるか…いや、別にいいかw

大筋において『結婚作戦』と似たような部分があったな

街燈

洋裁店“ナルシス”を経営する早川千鶴子は、ある晩、見ず知らずの青年、能瀬精一郎の訪問を受けた。能瀬は千鶴子が定期を拾って届けた学生・雄生の兄だった。歓談を交わす中、千鶴子は定期落としが学生の間で流行っているナンパの手法と知り、その成功談と失敗談に大笑した。ひとしきり笑い終えると、千鶴子は能瀬に、その手法で成功した青年・小出について語りだした。

能瀬精一郎役の葉山良二は全く知らないけど、時代劇や刑事ドラマでのゲスト出演が多いから、きっと目にしたことはあるのかな?
クレジット的には大谷吟子役の月丘夢路、早川千鶴子役の南田洋子の方が上だから、女優陣がメインの映画か。
原作者の永井龍男も全く知らない。鎌倉文学館の初代館長だったみたいだけども。

小出役の岡田真澄が若い、そして細いw

草薙幸二郎演ずる三宅慎吾にこの野郎ヽ(`Д´)ノと思ったり、小出の女たらし振りというかだらしなさや中原早苗演じる久里目鳥子の奔放さに憤慨したりと色々忙しかったが、まあそんなに悪くない文学寄りの作品だったかな。

一番右側が岡田真澄演じる小出…の筈

フランキー・ブーちゃんのああ海軍旗

海兵団の新兵入団日。ウルサ型の酒巻一等水兵に怒鳴りつけられる面々は--江戸っ子育ちで要領の良い門馬三太郎、東北生れで農村出の間々田伍助。口の上手い三太郎にいつも損な役廻りをさせられる伍助も、いつか大の仲良しとなる。

フランキー・ブーちゃんの殴り込み落下傘部隊

--祖国を目指す日本帝国軍艦。そのヘンポンと飜る軍艦旗のそばで、サンマを釣っては焼いている二人組がいた。いわずと知れた門馬二水と間々田二水である。--総員甲板洗いの最中なのに彼らはノウノウとしているのである。何故なら、彼らは飛行機が不時着し酒巻兵曹と共に救われた身で、いわば員数外であったからである。祖国についた三人のうち、酒巻を除いては戦死とされ、幽霊兵隊になっていた。

どちらも梶野悳三の原作があるように書かれてるけれど、それがどれか分からない。
そもそも梶野悳三自体を全く知らない(ノ∀`)

あまり真面目に観ていなかったのもあるが、内容的にはほぼ一緒のような気がした。
駄目コンビがコミカルに失敗を繰り返して、最後の最後に手柄を立てるみたいな。

フランキーはフランキー堺だからわかるとして、相棒のブーちゃんって誰やねんって思ってぐぐったら、市村俊幸という俳優らしい。
ハナ肇の名付け親だったり、『アップダウンクイズ』等の司会として活躍してた模様。
全く知らない(´・ω・`)

まあそれなりには楽しめるとは思う。

フランキーとブーちゃん。『海軍旗』の方は無料配信が終わってた。

東京のお転婆娘

美術大の学生佐伯有子は飛行機で大阪の姉のところへ遊びに行くことにした。待合室で渋田昭七という男と知りあい、夫婦になりすまして割引料金で乗りこんだ。姉の真冴は未亡人で、バー“ど・とんぼり”のマダムをしている。彼女は夫の友人で画廊経営の城戸に何かと励まされた。その城戸は借金を期限までに払えぬなら画廊を明け渡せといわれていた。それを知った有子は、金主で渋田布地問屋の社長のところに押しかけて行った。社長の昭七は、なんと、飛行機で同席した男だった。

ケチンボの佐伯有子(中原早苗)が意地悪ケチンボの渋田昭七(藤村有弘)を打ち負かすというか出し抜く話といった感じかな。
藤村有弘はコメディアンで俳優? 初代ドン・ガバチョの声を演じ、バンサと呼ばれていたとか。
糖尿病性昏睡で48歳で逝去。ゲイを公言していたって珍しい人だな。

まあまあ楽しめたけど、この頃、白黒邦画を連続して観ていた為に『大阪娘と野郎ども』と何故か記憶が混濁してしまっている(ノ∀`)
東京vs大阪の構図だからかな。

中原早苗…だと思う

お笑い三人組

あまから横丁の住人で揃いも揃って間抜けのお人好し--パン屋の六さん、保険外交員の良夫さん、酒屋の金ちゃんの三人に、警察から呼び出しがかかった。おそるおそる出頭した三人に、係員が手渡したのは、六つ位の男の子紋太である。首に吊した荷札によると、紋太は大財閥の御曹子なのだが、故あって一カ月、ひそかに他人に預って貰いたい、ついては人情篤志家で名高き三人組に是非、というのである。お礼はたっぷり、と聞いて、三人は紋太を連れて帰った。ところが、この紋太すこぶるつきの腕白小僧だった。

NHKの人気番組「お笑い三人組」を映画したものらしい。
期待したほどには面白くはなかったが、それなりに楽しめた。
駄目な誘拐犯とか厚かましい自称母達とか。
パン屋に来る強請り紛いの連中にはちょっとイラッとした(#^ω^)

六さん役の江戸家猫八は名前は聞いたことがあるが、良夫さん役の一竜斎貞鳳、金ちゃん役の三遊亭小金馬は全く知らない。
猫八と小金馬は落語の名跡だから、名前だけ知っていても実際に見知った顔かどうかわからないな(ノ∀`)
一竜斎貞鳳は講談師で、一期だけ参議院議員にもなったことがあるらしい。

紋太役の藤田安男は子役を何年か続けた後、声優をやっていた模様。

もう少し人情味溢れる感じのストーリーを期待してたんだけどね…

摩天楼の男

大峡谷にそそりたつ電神ダム。その建設にあたる三浦組と荒川組との間には、はげしい対立があった。そんな頃、竜崎三四郎が三浦組の現場監督として乗りこんできた。片桐所長の妹夏子は、彼の体に潜むエネルギーを感じた。三浦組の現場では事故が続出していた。荒川組の仕業なのだ。組頭の源吉がいくらくやしがっても、証拠がないので手が出ない。東京の雑誌社では、電神ダム取材のことで大騒ぎだった。現場の妨害で記者が重傷を負ったのだ。カメラマンの井川ユリが強引に名のりを上げた。数日後、ダム工事場へ向う三四郎は、一人の浮浪児を拾った。ユリが変装したのだ。彼女はむりやりにカメラ助手になってしまった。

二谷英明かっけー映画ですかね。
演ずる竜崎三四郎はモテモテです(・∀・)
白木万理、西村晃といったいつもの面々の他、丹波哲郎や吉行和子も出ていた模様。

井川ユリ役の清水まゆみは日活パールラインの一人。日活後は『北の国から』シリーズや『スケバン刑事』で麻宮サキの母親役とかを演じた人らしい。

獅子熊役のユセフ・トルコは樺太生まれの元プロレスラーらしい。
色々黒い仕事の人と関わったり、ゴーストライターを脅迫して逮捕されたりしていた模様。
湾岸戦争前にイラクに抑留状態だった日本人の為にチャーター機を手配させた功績もあるようだが。

まあ、ストーリーはきちんとしてた感じ。

ハーレム状態じゃないですか(´・ω・`)ウラヤマケシカラン

適当にテレビ等で観た映画やらドラマなにやら(34)

酔いどれ幽霊

成仏できないやくざ幽霊と、その幽霊に見こまれた呑ん平なヨロメキ青年とが捲きおこすコメディ。

三平役の柳澤愼一って全然知らないけど、ジャズ歌手、俳優とかなり人気のあった人なんかな?
池内淳子の最初の夫だった模様。2022年に89歳で逝去って長生きしたんだな。

幽霊の大五郎は二代目黄門様の西村晃。酒屋の娘の新子役の香月美奈子は1950年後半から1960年代にかけて日活で活躍した女優さんらしいけど知らないな。この当時のことだから結婚引退したのかな? ユミ役は後の仕事人シリーズのりつを演じた白木万理。全然気が付かなかったけどキリマンジャロの鉄役で高品格が出てたのか(・∀・)

まあまあ面白かったけど、( ´・ω・)エ? そっちエンドみたいな気分になったわw

こんな昔の頃から幽霊と共闘(?)する話があったんだねぇ

おヤエのもぐり医者

隅田川に面したスラム街にある若水医院は老院長と一人娘のおヤエの人柄によって貧しい人々から親しまれていた。ある日、老院長が突然他界してしまい、看護婦免許しか持たない一人娘のおヤエはやむなく「売り家」のフダを貼り出した。しかし怪我人や病人達の嘆願を受け、おヤエは無免許で治療を続けてしまうのだが…

主役の若水ヤエ子は1973年に45歳の若さで亡くなった人気喜劇女優らしい。
存在自体をこの作品を観て初めて知った。
千葉県出身なのでビジネス東北弁というか演技としての東北弁が人気の一つだった模様。
イケメン役の若林を演じていた待田京介は50歳の頃(1986年頃)に引退したらしい。『ザ・ヤクザ』にも出てたのかw

『男はつらいよ』のおいちゃん、森川信も出ていたようだが、全く気がつかなかった。徳さん役らしい。

ストーリーはまあごくありきたりな感じなので、可もなく不可もなくといった感じだった。
まあ若水ヤエ子を楽しむ映画だと思う。

実際に看護師に手術とか出来るのかな。一定の医学知識はあるにせよ。出来てもやっちゃ駄目だけどもw

大阪娘と野郎ども

“大阪娘の商魂”というテーマを貰った週刊現代の新米記者信一は、評論家の大方荘太先生をひっぱり出して特ダネ探しに出かけた。御堂筋にやってきた二人は、“求むスポンサー”のプラカードを掲げた数人のハイティーン族を見つけた。このグループは、下着問屋のチャッカリ娘早苗、作家志望の才女女中小春、ロカビリー狂の坊主千吉などで、衝動的瞬間的美的観念芸術を売物に、この芸術の援助者を求めているのだった。二人は彼等のアトリエ拝見に行った。そこで奇抜な数々の作品を見た荘太先生は、喜色満面「東京へ出絡え東京へ」と胸をたたいた。--早速、彼等は東京で一旗あげようと家出して来た。

五代早苗役の中原早苗は日活パールラインの一人で色んな映画に出ていた模様。深作欣二の妻だったのか。
伊駒千吉役の小沢昭一ってラジオの人というイメージしかなかったけど、俳優だったんだねぇ。
他にも岡田眞澄やら西村晃やら柳沢真一やら若水ヤエ子などなどが出ていた模様。
この頃は六社協定の絡みもあって、日活は日活所属の俳優しか出せなかったから似たようなメンツばっかりになるんだなw

ストーリーはあるような、ないような…
なんやかんやで大騒ぎですかね(・∀・) ← もう内容を詳しく覚えていない
まあ上京してきて評論家の家に行って大騒ぎして奥さん激おこで追い出されたんだったか…
クラブかなんかで下着姿で大人気かなんかでなんやかんやで大阪に帰るんだったかな。

面白いかどうかと言うと微妙(・∀・)
この時代の俳優・女優を知っていたら楽しめるのかな?

一応、この頃のお色気シーンです、多分。

おヤエのママさん女中

女中奉公のために上京したおヤエが奉公先の串本良吉の家を訪れると、そこでは夫婦喧嘩の真最中。財産目当てで結婚した妻・花枝は元ダンサー。田舎ではそんな女と結婚した良吉に財産など譲れないとご立腹。財産相続の話でしびれを切らした花枝は弟の家に家出してしまう。そこに上京して花枝を見極め、合格点なら財産を譲るという両親からの手紙が届く。困った良吉はおヤエに身代わりを頼むのだが…

良吉役は柳沢真一、良吉の父・串本熊左衛門役は森川信、花枝役は高友子。
高友子という人も1960年前半で映画に出なくなってるけど、結婚引退でもしたのかな?

元々、『おヤエ』シリーズはこの女中物から始まったらしい。
そもそもが『女中のおトラさん』という女中さんを描いた人気四コマ漫画があり、それをドラマ化した、柳家金語楼がおトラさんを演じるテレビシリーズで女中仲間のお八重を演じていたのがきっかけの模様。

『女中のおトラさん』という漫画自体知らんなぁ。長谷川町子の『サザエさん』みたいに残らなかったのは女中という存在の消失故だろうか。まあ家政婦という歴とした職業に変わって今もその一部の機能提供だけは残っているけれども、住み込みでその家に属する形はかなりレアだろう。

これもまあ、可もなく不可もなくありきたりな感じのストーリー。
それなりには楽しめた。

この作品だけ配信停止というか無料配信が終了してた。


おヤエのあんま天国

旅館の女中おヤエは苦学生の弟・孝志の学資を融通する為に、実入りの良い按摩に転業することを決意し、按摩学校へと入学する。弟のためにと一心に昼夜問わず懸命に頑張るおヤエであったが…

孝志役の藤野功はこの一作品だけで辞めたのかな?
柳沢真一と森川信も出ていた模様。

少しだけ構成に凝った始まりではあった。そりゃおヤエも怒りますよとちょっと思ったw
まあこれも歴史や作品が積み重なってきた現代ではありきたりなストーリーに思えるだろうが、やはりそれなりには楽しめた。

押入れの中段に座って即席麺か何かを食べるおヤエ

大日本チャンバラ伝

“中村馬之助一座”はどこへいっても不入り続き、今では呼んでくれる土地もなくなっていた。ようやく、ある村の“大黒座”という芝居小屋で興行できることになったが、その夜から一座に大騒動がはじまった。文芸部員兼演出家の花山は、見習いの三吉と芸術的大激論、馬之助の女房・トマトは、娘のリンゴを歌手に仕立てようと横車を押し、大道具方の太作は浪曲入りの芝居でないと仕事をしないとごね、女形の大根、ラッキョ、カボチャは役のとりっこ、牛五郎と女房・さといもはあいそつかして夜逃げの相談、赤ん坊をかかえたキンカンは給料の前借りを申し出て、てんやわんや。

“大日本”喜劇シリーズの第三作目らしい。
由利徹、大村崑、左とん平、若水ヤエ子等々出演。つーか出演者多いw
一座が分断しちゃったりするドタバタ劇だったからそれなりに面白かったような気がするが、あまり詳しくは覚えていない(ノ∀`)

これもお色気シーン…かな?

結婚作戦

商店街の人気もの・立花マリは泉家のお手伝いさん。泉家ではお嬢様・節子の母が社交界への進出を望んでおり、節子に恋人がいるにもかかわらず、良家の男性と交際させようとしていた。明るいお手伝いさんの生活を中心に、恋の当て馬作戦をユーモラスに描くホームドラマ。

マリ役の笹森礼子は可愛い感じの顔立ちだけど、映画デビューしてから5年ほど活動して結婚引退した模様。まあでもよくよく考えてみたら、ある程度活躍したら引退して普通の生活に戻るのも有りだよねと思わなくもない。

正二役の沢本忠雄は一時、白木万理と結婚していたのか。
2022年に86歳で逝去か。

これも若水ヤエ子出てた。
通信教育の合気道を習ってるとか言ってたw
こんな時代からこのネタがあったのかという驚きと、通信教育っていつから普及したんだろうかという疑問が浮かんだ。

節子の母役が、『男はつらいよ』のおばちゃんこと三崎千恵子。
おばちゃんの時と違ってちょっと意地の悪い人の役だった。

ストーリーは女中さんのハッピーエンド物ですわ。
まあでも、この当時の状況とか実際の女中さん達の身の上を考えてみると、こういうストーリーが求められていたのかもなぁとも思うので、余りご都合主義的だとか責めるわけにもいかない。

まあそれなりには楽しめた(・∀・)

この頃の女優さんは和風な美人さんが多かったんだなと思う