カテゴリー: 感想

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-108

平成羽衣伝説 柳沢きみお 全2巻

この春に社会人になったばかりの良一。彼はカード会社に就職するが、社会人の洗礼とも言える悪ノリ歓迎会でうんざりする。
その帰り道に、倒れている美女を見つけ、介抱するが彼女は記憶を失っていて・・・?

天女のような美女と同棲することになった良一。果たして彼女は何者なのか・・・

なんぞこれ(・∀・)?
と言いたくなる漫画だったw

まあ、オチの辺りは打ち切りでこうなったんかなと思ったけれど。
良一も横道もクズw
連載が続いていたら立川もどうかなっていたのかな?

最初は引田もなんか問題ある人間なのかと思ったが、そんなこともなく話は終わる。

巻末漫画で作者が50になったという話をしてるので1999年くらいの作品なんかな。
この頃は只野仁を描き始めてまだ余裕があった頃かな?と思ったけど、バブル崩壊後のローンがあったはずだよなぁ…

柳沢きみおの画力だといまいち美人なのかそうでないのかがわからない(ノ∀`)

魔天使 小夜子 柳沢きみお 全3巻

中二の春、義父からレイプされて家出した美少女・小夜(さよ)。
その後、彼女は小夜子(さよこ)と名乗り、一人暮らしの大学生・田川の部屋に住ませてもらうことに。
小夜子に優しくしていた田川だったが、美しい彼女に夢中になって、次第に彼女とのセックスを妄想するようになる。
そんな田川に対して、小夜子は好きにしていいよと、身体を預けるのだった・・

こっちもなんぞこれ的な漫画だったが、まだマシだった…かな?
基本的に登場する男は色キチガイが多いなw
現実もこんな感じなのだろうか。

俺氏はエロ好きな変態紳士で色キチガイとは違いますよヽ(`Д´)ノ ←周りから見たら一緒ですよ(・∀・)

美貌とナイスバデーを持つ小夜子が、その容姿ゆえに、ただ、ただ運命男の欲望に翻弄される物語といった感じかな?

ミーコは良い子だったよね…(´・ω・`)

学校の探偵 芳谷 圭児 全4巻

青葉台高校の生徒会に、他校の女生徒からの投書があった……。それは、転校前の生徒――「触覚ドモン」こと土門一歩による被害への注意喚起だった。プロの探偵顔負けに、あらゆる秘密道具を駆使し、狙った相手の弱みを握り、全てをしゃぶり尽くす……「悪質なる学校の探偵」。警戒する生徒会の不安を尻目に、転校早々、応援部の番長を抱き込み、さらに教師の弱みを握り、果ては全校生徒を敵に回してまで、その悪党っぷりをみせつける土門。しかし、彼にはある秘密があったのだ……! 小池一夫・芳谷圭児のコンビによる、学園ノワール青春グラフィティの快作! 「漫画アクション(双葉社)」1979~80年掲載作品。

なんでもかんでも青春連呼してればいいってもんじゃねぇぞ(・∀・)

当初は破壊主義バンダリズムがどうとか言っていたけど、3,4巻では回想で関係キャラがちょこっと出てくるだけで、スケールの小さい学校内のトラブル(?)の話になった。

そもそも作品内で言われているバンダリズムと、芸術等の界隈で言われている破壊行為主義ヴァンダリズムは一緒なんだろうか? 暴動的意味合いのバンダリズムって実際にあったんか?

なんやかんやで、せっくるシーンやお色気シーンがあったような。
せっくるはお前としかしないとか言いながら、なんか理由をつけて他のキャラとせっくるしまくる主人公はなんだったんだろうか(´・ω・`)ソレガセイシュンカ

後半ではもう、かつての恋人やバンダリズムとの戦いのことは忘れてしまっている主人公の土門

天国大魔境 石黒正数 1-2巻

美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!

絵柄はそんなに好きでも嫌いでもない感じなので、「ちょっと読んで面白くなかったら2巻まで読まずに削除したろ」と電子書籍消化削除モードの俺氏だったが、普通におもしれぇ(・∀・)と、2巻の最後まで読んだ次第。

学園で新人類を作っていて失敗作が人食いヒルコなんだろうか…名前からしてそんな感じだけども。

あの医者はこの研究の創始者かなんかで、人食い退治の為のカウンター種でも作ってるのだろうか?
でもマルとあの医者の接点は今のところないしなぁ…(´・ω・`)ナンジャロウカ

トキオとマルは似てるみたいだからクローンかなんかなのか

痴連 長谷川 法世 全7巻

漫画家のタマゴ則夫とレイ子の同棲カップルが愛の巣をかまえたマンションは、さまざまな人が生活している。若い二人の回りで、愛を求め、愛に傷つく人々の織りなす人間模様。

買っておいて放置している『博多っ子純情』の人の漫画なんだね、これ。

変態大家やら、ちょっと色々と狂ってる感じの人達が出てきて、なんだこの漫画と思いつつも、読み進めていくうちに段々面白く感じるようになった(ノ∀`)

7巻辺りで暗雲立ち込める展開になっていき、この漫画どうなるんだよヽ(`Д´)ノってとこで終わってしまったw

まあ結構楽しめたからいいわw

七英雄のリーダーであるワグナス…ではない(・∀・)

きまぐれオレンジ★ロード まつもと泉 全10巻

きまぐれでミステリアスな美少女にドッキドキ☆ 超能力一家の長男・恭介は引越し初日に美少女・鮎川まどかと出会う。転校先の中学で再会した2人だが、まどかはみんなから恐れられる不良少女だった! まどかに惹かれる恭介だが、一方で後輩のひかるが猛アタックしてきて…!?

昔好きだったような気がしたが、おっさんになって学園モノへの共感度も薄れ、絵柄も古臭い漫画なので、「つまらなかったら、削除や(`・ω・´)」という気概で読み始めた結果、結局最後まで読み、それどころか最後でちょっと感動しちゃったりしてる俺氏。・゚・(ノД`)・゚・。ヨカッタヨ

勿論、若干似たような話の繰り返しでワンパターンに感じてしまう部分はあったが、上手くまとめたり、キャラの良さでその辺はカバーしてる感じかな。程よく新キャラを投入してきたりしてたし。

今の若い人が読んだら、どんな感想を持つんだろう?
中高生なのに酒飲み回多いしw

やはり鮎川まどかの方が人気だったのだろうか…?
アニメ版を観ていた記憶はないが、観ていたのかなぁ…
でも鮎川まどかの声が鶴ひろみだったって言うし、それだったら覚えてそうだけども…

作者のまつもと泉は2020年に脳脊髄液減少症で61歳で亡くなってる模様。
幼少期の交通事故が遠因とかで(´・ω・`)

Wikipediaの項目でタイムスリップ回について

テレビアニメはこのエピソードで最終回を迎えたが、原作の最終回もここで終わっても良かったとのことである。連載中にはここで終わるつもりで描いていなかったが、このエピソードの最後のページの大きな樹のシーンを描いた時に、「先生、これで話が終わるんじゃないの?」と当時のアシスタントたちは全員シーンと黙ってしまったという。

とあったけど、それだとひかるとのことの決着がつかないから駄目だよヽ(`Д´)ノと思ったり。

まあ、いい作品でしたわ(・∀・)

現代漫画界の画力インフレ作品と比べるとアレなんだけど、キャラやテンポが良かった(・∀・)

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-107

ここだけのふたり! 森下裕美 全10巻

あの妻が、あの夫が!! アクションコミックスで装い新たに登場。ファンの方々は、この作品の完結を首を長くして待ち焦がれていたかと思います。ランスロット、たきえ、ホホホのおばさんなど、強烈で楽しいキャラが勢ぞろい。1巻から10巻まで、一挙に刊行します。もうあなたは幸せモンだあ!

昨今のゆるい4コマ漫画に慣れきっていたせいか、ほとんどのキャラがサイコパスみたいな振る舞いを平然とするこの漫画を久しぶりに読んで衝撃を受けた Σ(゚∀゚;)

面白いは面白いんだけど、"昭和"というか"平成初期"の時代感が現代の感覚で読むと若干きついw

『少年アシベ』もそれなりにブラックなネタがあったような記憶があるけど、こっちはもっと意地悪というか優しくない世界な感じ。有吉はどうでもいいけど、イトコのボクちゃんの扱いがかなり酷かった。あとランスロットもちょっと可哀想なことが結構あった。

妻の方は親子共々かなりいかれていた記憶はあったが、夫親子の方もそれなりにいかれていた。つーか登場キャラのほとんどがちょっとおかしいw

唯一まともだったのは人見知りの隣人奥様くらいか…?
たきえの夫も一応常識人か。あとはエリカと小柳先生もかな。
目方探偵は良い人。

光彦や接待博士三人衆とか結構好きなキャラもいたが、途中から出てこなくなって残念だった。

『まんがくらぶ』の連載後、何年かの間をおいて『漫画アクション』に移籍した続編(?)も10巻に収録されていたが、この時初めて主人公夫婦に名前がついた模様w

全然関係ないけど、森下裕美って、山科けいすけと夫婦だったのか Σ(゚∀゚;)
『かっとびハート』を何冊か持っていたような記憶があるな。
『C級さらりーまん講座』も面白かったような…
あと、『松本亨の株式必勝学』は好きだったわ(・∀・)マイカイアラセキカッテオワリダッタケド

まあ、毒に当てられすぎなければ、十分楽しめる作品ではある。

ランスロットだけが癒やし。だがしかし続編で松本くん化してしまうw

少年の町ZF 平野仁/小池一夫 全9巻

東京郊外で平凡な暮らしを送っていた真庭典明は、ある晩愛犬と散歩中に「ラポック光」と呼ばれる光を発する正体不明のUFOを複数目撃、そのうちの1機が姿を消した高陣山の樹海を捜索する。彼を待ち受けていたのは、とんでもない運命であった。コミック原作の巨匠小池一夫が、青春の尻尾の平野仁と再びコンビを組み、奇想天外な SFミステリに挑戦した傑作!

突っ込みどころや首を傾げてしまう箇所は沢山あったのだけれども、現代漫画にはもはやないストーリー文法や表現がかえって目新しく感じ、最終回まではかなり引き込まれて楽しんで読んだ(・∀・)ダガシカシサイシュウカイガ…

典明の論理展開がマジ意味不な時が結構あったのだが、まあそれはいつもの"小池一夫節"としてスルーしたw

その代わりというか少年物だったからか「なぜエレクチオンしないのぉーヽ(`Д´)ノ」がなかった。でも濡れ場というかお色気サービスは何回かあったりするw

1976~1979年の連載でオカルトブームおーのー真っ盛りだった所為か、色々と設定が凝っていて読み応えがある部分もあった。同時になんだかなー(・∀・)と思う点も多々あったw

打ち切りだったのか、小池一夫が飽きたのか、最終回の急展開はちょっと酷いと思ったw
アッシュにそんな権限あるのかよってw

俺氏を始めとする最終回を読んだ読者諸氏の顔( ゚Д゚)ポカーン

夜叉鴉 荻野 真 1巻

この世の生者に害をなす荒魂を狩りだし、死の国である常世(とこよ)に送る夜叉鴉の活躍を描いたアクションファンタジー! 強い怒りや悲しみ、怨みを持つ死者の魂が放置されて現世に留まれば、それはこの世に害をなす恐ろしい荒魂と化す。熊野真宮の宮司を務めるノーテンキな青年・那智武流(なち・たける)は、八咫鏡が鳴り響く時、邪悪な荒魂を狩り出す熊野闇検校・夜叉鴉になって天空を舞う!!

『孔雀王』の荻野真が神道系ネタで描いた作品…?
1巻しか読んでないので、今後どういった展開になるかよくわからないけれども、この巻では怨恨絡みの怨霊退治の話がほとんど。

『孔雀王』と違ってアシスタント&サービス要員である女の子キャラが最初から3人出てきてわちゃわちゃしていた。

最後に出てきた明日美も夜叉鴉ガールズに加わるのかな?

もう少し先の巻まで読まないと面白いかどうかはわからないねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ

本編の戦いよりも"熱い"住吉とジイの対立(`・ω・´)

邪学者姫野命シリーズ 愛蔵版1 麒麟伝 飯田耕一郎

主人公・姫野命(ひめの・みこと)は占星術師、というのは表向きでその実態は超一流の霊能力者。その彼女が危険を感じる者が現れた。フリーライターの任谷典夫が『ヒマラヤの仙人を訪ねて』という雑誌の企画でインドに訪れたときに知り合った、キム少年の存在だ。彼は仙人の息子で未来の出来事を予言する能力を持っているのだ。「恐ろしい光が日本に落ちる!」といった核爆弾を意味するような予言を多くの人たちが信じるようになれば、パニックが起きてしまう。姫野命はこうした超常現象的な事件を次々と解決していく!

つまらなくはなかったが、それほど、心に来なかった。
つのだじろうとかの霊界系漫画に辟易してしまって興味がなくなってしまっているから(ノ∀`)
別段、霊能力バトルとかを期待しているわけではないのだけれど。

特に感想はないな…

絵柄は線の細い綺麗な感じだったねぇ

はらぺこツーリングルメ ~うまいもんに会いに行く~ 磯本つよし

祖父の空き家確認で静岡を訪れたひろしは、
近くの居酒屋で食べたおでんの味になぜか既視感を感じて……?(「静岡のおでん」)
旅情とグルメと、たまに人情、恋情、家族愛。
“バイクに乗ってぶらりメシを食う”
12編のツーリングルメ。

絵柄は可愛い感じだし、ほっこりとした話も多かったが、俺氏は
食にもバイクにも興味が薄いので、そんなには。単話だしね。

この手のグルメ系漫画は週刊誌の箸休め的には楽しめるんだけど、単行本になると、読んでてお腹いっぱいになっちゃうんだよねぇ…

実写ドラマとかの原作には向いてるとは思うけど。

作者はバイクが好きなんだろうな(・∀・)

新撰組風雲録異聞 沖田総司 平野 仁

これが「青春の尻尾」の平野仁が描く沖田総司だ!近藤勇や土方歳三に見守られながら新撰組の青年剣士として成長していくアクション時代劇。平野仁の圧倒的な描画力と相まって迫力の真剣ドラマが堪能できます。

『少年の街ZF』の平野仁の作品。
沖田総司にフィーチャーした漫画と言えるが、正直なところ、舞台としての幕末、新選組というだけで、あんまり沖田総司である必然性はないような気がしないでもないw

でもまあ、内容的には悪くはなかった。

結局、子胡ねこ?ってなんだったんだろ?

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-106

花の雨が降る ROCAエピソード集 いしいひさいち

2022年8月1日に自費出版された『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』の新作エピソード集。作品はすべて『ROCA』本編が出版された後に描かれた新作をそろえている。『ROCA』本編の延長のストーリーではなくタイトルのごとく、吉川ロカと柴島美乃、ふたりのエピソードがバラバラと降って積み重なっていく。本文は48ページ。

出ることは知っていたけど、暑い中、コミティア(?)に行くのは厳しいし、通販で『ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ』と一緒に買おうかなと思ってたら、kindleで出てたので速攻で買った(`・ω・´)ブツリショセキハイズレカウ

48ページなので、あっという間に読み終えた。追加のエピソード集なので結末は変わらないし、その後が描かれているわけではないが、美乃側の補完があり、なぜだか若干、本編で何とも言えない気持ちになっていた心が軽くなった気がした(・∀・)

宗勝の異常性は生育環境というのもあるんだろうけれども、彼もまた両親を失った子なんだよなと思うと、これまた何とも言えないモノを感じたり。

X(元ツイッター)で作者にお礼を言っているツイートがあったが、俺氏も日本語ラップ歌手のように「いしいひさいちにマジ感謝ヽ(`Д´)ノ」と連呼したい。

※尚、原画展に富士鷹ジュビロが行っていたらしい

安直だが、やっぱりこの回が一番好きかな(´・ω・`)デモセツナイ

サンガース 笠原倫 全7巻

密教者(サンガース)である主人公・聖崇は、人類に災いをもたらす108の「M」を倒すために来日する。菩提数珠でW浅野とつながれた崇は彼を相棒として、過酷な戦いに挑んでいき・・。

みぢっ
トータルで言えば結構楽しめた感じ。崇とW浅野との友情が育まれていく展開は良かったと思う。ただ、5巻段階で原案協力をしていた門脇正法が離れることになり、Mが登場しなくなり、話が広がらずにあっけなく終了してしまったw

この門脇正法って人は『プロジェクトX』のコミカライズみたいなのの原作をやっている人かな? 後に笠原倫も一冊くらいは描いているようだけど。

笠原倫は後に『どげせん』で板垣恵介と組んで一瞬ブレイクするけれども、最終的には喧嘩別れ(?)のような感じで、それぞれが同じ題材で違う漫画を描く結果になったことを考えると、あんまり原作者とは上手くやれず、自分で描きたいもの描くって感じの人なんかな?

誌面では「土下座観の違い」という柔らかな表現になっていたけど、実際に大きかったのは仕事観の違いだね。
具体的には作画や構成など、作品のさまざまな要素で満足するレベルが違ってたってことなんです。俺も自分の名前が載る以上は当然、自分の水準に満たないものは世に出せないから、「こうしたほうがいいものになるから直してくれ」と指摘するんだけど、彼には彼の基準があって「これでいいんだ」と自分の案を譲らない。そのうち「これくらいでいいんだ」って低い水準の直しが返ってくるようになったり。
「謝男 シャーマン」1巻刊行、板垣恵介インタビュー

村崎京介は思いの外、活躍しなかったw
"しめの川藤"の辺りの話は結構好き。
亜東力男が絶望した理由はなんだかなーと思ったが、キャラとしては悪くなかった。

W浅野の選ばれた特異性は一体なんだったんだろうか?

紛争でしたら八田まで 田 素弘 1~2巻

イギリスに本社がある企業に地政学リスクコンサルタントとして勤める八田百合。彼女の仕事は、地政学に基づいた知性と、ちょっとの荒技で世界中の事件を解決すること。そんな彼女に依頼を出してきたのは、ミャンマーにある日本の企業だった…。

へーそうなんだー(・∀・)という感想が先に来る漫画だった。面白かったは面白かったけれど。

「歴史は地形から作られる」というどっかの学派の教授の一言を聞いて、雷を受けたかのようになったことが昔あった。
なるほど、地形や地質、緯度等により天候等を含めた自然環境が異なり、その結果として生育する植物動物が異なり、それに影響されるであろう衣食住、それをベースに育まれる言語、習慣、文化が人々の行動を律し、その結果として歴史が積み重ねって行くのかと。

それと似たような感覚を思い出させてくれる作品かな。

あと、プロレスが好きな作者なんだなと思いました(・∀・)(小並感)

妹の話がなんかメインテーマとして絡んでくるのかな? 自分の国を作るとかと。

おしとね天繕~ゴールドフィンガー~ 山口譲司

「具合良ければすべて良し!」
雑誌「スーパージャンプ」「オースーパージャンプ」で連載していた、稀代の色事師の活躍を描いた美女あり、笑いありの人気エロコメディ『おしとね天繕』が大復活!
女の園〈大奥〉で勝手放題を許された唯一の男、床与方筆頭会釈・皇天繕(すめらぎてんぜん)――人呼んで「おしとね天繕」が千を超える正室、側室、奥女中らの性の悩み、城内の〈性治〉問題、将軍の夜の相手捜しを華麗に、そして淫靡にぬぷっと解決する!!

まあエロ漫画ですわ(・∀・)
正確に言うとエロコメディ漫画ですわ
笑えるは笑える回はあったけども、なんぞこれ回が多いw

SJ時代は知っていたけれど、その後、コミック乱ツインズでちょっとだけ連載していたものを単行本化したものの模様。
山口譲司は今もリイド社で違う作品を描き続けているみたい。
グランドジャンプでやってた『不倫食堂』って21巻も出てるのか Σ(゚∀゚;)ナゲェ

あーちーち、あーち(・∀・)♪ ソレハチガウヤツ

GS美神 極楽大作戦!! 椎名高志 全39巻

今や除霊は最先端のビジネス。もはやこの日本に幽霊を住まわせる土地などないのだ。経済活動を妨害する悪霊たちを退治する、それが「ゴーストスイーパー」の仕事である。横島忠夫は、そのゴーストスイーパーの一員だ。美神除霊事務所の所長である美神令子をサポートし、さまざまな現場に出向く――。ナイスバディーの霊能力者・美神令子は、凄腕の除霊師。今日もアコギに稼ぎます!!

サンデーうぇぶりで読了。面白かった(・∀・)
途中まで忘れていたが、よくよく考えてみると、俺氏、昔この漫画20巻くらいまで持ってたわ(ノ∀`)

以前読んでいた時は特に気が付かなかったが、結構、高橋留美子の『うる星やつら』の影響を感じたので、作者の椎名高志が高橋留美子のアシスタントだったのか…でもそんな話は聞いたことがないなと思ってぐぐってみたが、やはりアシスタントとかではなかった模様。でも奥さんの清水彩という人は元々は高橋留美子のアシスタントだったらしい。まあ、結婚した時期がいつかわからないので、これはただの勘違いというか勝手な思い込みかもしれないw

と思ったら、

椎名 その頃は高橋先生が描いたものを研究していたくらいで。例えば40ページの短編だとしたら、「10ページ目でここまでいってなきゃいけないんだ」「20ページ目でこういうことが起きて物語が展開しないといけないんだ」みたいな。そうしたテンポ感のクオリティが先生はとても高いので、困ったときは読み返したりして参考にしていました。
高橋留美子×椎名高志、相思相愛リスペクト対談「半妖の夜叉姫」コミカライズ1巻&「MAO」11巻発売記念

ということなので、個人的なリスペクトがあったみたい。

上のインタビューで、意図せずしてルシオラの人気が大爆発してしまって困惑する事態になったことを吐露していて面白いw

これでルシオラENDにしていたら『GS美神100%』とかにタイトル変更をしなければならなかったな…

隊長(美神ママ)と髪の毛があった頃の富士鷹ジュビロ唐巣神父のスピンオフとか読みたいけど、『半妖の夜叉姫』とか猫様の寝かしつけ及び添い寝で忙しいから無理だろうねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ

ドッ硬連 / 松田一輝

ドッ硬連 松田一輝 全20巻

資産数兆円のスガタ財閥の御曹司である姿強平は、当主である高齢の父・剛三の命を受け、謎の学ランを身に着けて、私立東凱高校へと入学する。そこは関東高校幹部総連傘下にあり、東凱グループなる不良生徒達が暴力で支配する学校だった。入学初日から、その学ランのせいで強平は東凱グループからのリンチを受けることになる。

まあまあ楽しめたところもあったかな(・∀・)?
1985年くらいの作品なので、色々と昔の漫画ではあるw

ネット上では『北斗の拳』や『魁!!男塾』の影響を受けているのではないかという話があったが、それ以外にも『リングにかけろ』や『ブラック・エンジェルズ』からの影響もあるんじゃないかなと読んでて思ったw

作者の松田一輝

絵を描くのが好きで、小学生の頃から漫画家志望であった。しかし漫画家になるのには時期があると思っていたため、高校卒業後は俳優の学校に通った後に、会社勤めをしていた。
 そんな会社勤めをしていた時期に、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の第五回手塚賞の入賞作品の中に高橋よしひろの作品があったのを見て、自分にも漫画を描けるという実感を持ち、漫画家の道に進むことを決意した。

とあるので、別段、誰かのアシスタントでもなかったみたいだけれど。

一巻の最初の方は少女漫画家が描いてるような感じだけれども、誰かに師事していたのだろうか?


全20巻で、話を分けるとすると、
1~8巻が「東凱高校編」
9~13巻(?)が「関東幹部連合編」 ※大合本で読んだので明確な巻数が不明。無麗免の話を後日談的に捉えるなら119話まで。
120話~142話(16巻)までが「呪教滅人団」編。
17巻~最終巻が「総長編」といった感じになる。

その話で人気がなかったのか、作者が飽きてしまったのかわからないが、ニ回くらい、急に話が展開したり、出したキャラを大して活用せずに始末してしまったりしているw


連載が長かった所為か、名称の変更というか、揺らぎもあったりした。
スガタ財閥 -> スガタグループ、スガタコンツェルン
関東高校幹部総連 -> 関東幹部連合
剣持 -> 室川 ※これは単純に作者が設定を忘れただけかw 別キャラじゃないはず。


姿 強平
スガタ財閥の御曹司。正義を愛する心優しい少年で喧嘩を一度もしたことがなかった。但し気功拳を習得していて、実は滅茶苦茶強いw 気功拳そのもの説明は乏しく、途中でいきなり「コスモ十気」なる奥義とかも出てくるw

このポーズを取るか、喉をやられるか、雷に打たれれば、大体解決する物語。

姿 梓

スガタ財閥の令嬢。強平と同い年だが、叔父と姪の関係。強平をほのかに慕っている。基本的には優しいが、強平絡みで嫉妬もする。ピーチ姫のようによくさらわれる。一応読者サービス要員? 強平を追ってホワイト・プリンセス女学院から東凱高校へ転校する。

作者じゃなくてアシスタントや他の人が描いているのかと思うくらい、目が変わることがあるw

テコ入れだったのか、ミス東凱コンテストみたいなのが開始早々行われ、そこでレオタード姿などになっている。


姿 剛三
スガタ財閥当主にして強平の父。強平に謎の学ランを渡し、東凱高校への入学を命ずる。実は結構クズ。

公方省燕くぼうしょうえん
強平の気功拳の師匠。本編中で再会することはないが、時々、強平がピンチの時に心の声(?)として現れるw


その他の登場人物

東凱高校編
金田青鬼かねだせいき
強平と兄弟の契りを交わす。基本的に不良漫画によく居るお調子者の虎の威を借るタイプのキャラだが、男気はある。情報通であり、狂言回しの役も担っている。作中では"東海の青鬼あおおに"と自称し、その通りに周りからは"あおおに"と呼ばれている。

十文字啓介
東凱グループから抜ける際に片腕と両目を失った。剣道の達人。青鬼同様に強平をサポートする。強いは強いが、新しい敵キャラのかませポジションであることは否めない。

後ろの大きい方が岡倉淘汰。柔道の全国大会の準決勝まで行った実力がある。小さい方が佐野俊次。ボクシングのフェザー級では敵なしと評される。両名共に十文字に心酔して、付き従っている。


用務員のおじさん
高峰との戦いで傷ついた強平の手当をしてくれたり、窮地を救ってくれる。謎の強キャラ感がある。

北条さやか
ニ年連続のミス東凱。平家の血を引く由緒ある貴族の家柄の娘で、各地に10のホテルを持つホウジョウチェーンのオーナーの娘。羽生魔奇人とも知り合い。成績優秀で生徒会の役員もしている。北条だから平氏筋ということか。

羽生魔奇人
火事現場で取り残された子供を助けようと飛び込んで負傷した梓の入院先に毎日花を届けていた気弱そうな少年。

剣持麗二
暴走族 無麗免ブレーメンのヘッド。上述の通り、後で出てきた時には"室川"と名乗っているw

腕っぷしは強いようだが、取り立てて何かがあるわけではない。行動パターンから言えば、ただの女好きと言える。


鹿島
東凱グループの一年番。武道の達人。

戸浦錠次
東凱グループの主任幹部。通称"チェーンの錠次"。高峰の命を無視して、強平を夜の河原におびき出し、襲撃する。

夜叉同盟
東凱グループ内のスケバングループ(?)
ユウコという飛燕ゴマ使いが読者サービスの為か、コマで梓の制服を破く。蛇はオタミという名前らしい。1984年辺りに結成された、女子プロの極悪同盟がモデルかな? 全然関係ないが、大蛇を首に巻くキャラって元ネタはなんだろう? 『ブラック・エンジェルズ』や『傷追い人』でも見かけたような…プロレスラーとかで居たのだろうか?

高峰陽二
東凱グループの準幹部。このグループの階級が良くわからないw
師団長の下に準幹部がいる感じなのか?

登場時の頭身がキャプテン翼並におかしいw
冷静沈着なキャラかと思ったらそうでもなかった。造形からしてそうだが、戦闘時に凄く車田正美感を覚えたw

再登場時はなんか雰囲気が変わっていたな。


ダン・九十九
東凱グループの準幹部。名前と登場シーンからして、なんとなくハーフなのかなと思ったが、特に生い立ち等に関しての言及はなかった。

初めは「いいヤツそう(・∀・)」と思ったが、「そうでもなかった(´・ω・`)」となり、最終的には「やっぱり、まあいいヤツかな(・∀・)」と評価が変わるキャラ。十文字達と同様に、戦闘においてはかませキャラっぽいポジションであったが、色んな場面でそれなり活躍するので、アルデバランさんよりはランクは上だと思いました(・∀・)(小並感)

ボクシングシーンの擬音表現がなんか『リングにかけろ』っぽかったような気がしないでもない。


ジェイソンマスクの男
ホッケーマスクの男と言うべきか?
強平をして"全身の毛が逆立ち、背筋が凍りつくような"妖気を発する。
なんやかんやで強い。

ネタバレ
話の流れ上、師団長と思われていたが、実は準幹部の大河原剛。見事なミスリード(・∀・)

野獣のような男
動物の死体とその血で書いた文字で強平へ脅しをかけ続ける陰湿なヤツ(´・ω・`)
異常な身体能力と武器の鎌で強平を追い詰める。

ネタバレ
東凱グループの師団長。実は羽生魔奇人の二重人格的存在。

関東幹部連合編
厳院坊
関東幹部連合に背く高校を懲罰する阿弥陀仏高校の師団長。無双念珠拳を使う。相手の体の動きを封じる術を持つ。この他に慶霖・閻蒙というキャラが居たが、キャプチャが面倒くさくなってきたので省略( ゜σ・゚)ホジホジ

清斗ちんとう
中華武漢ウーハン高校の師団長。離れた位置を爆破する念波拳の使い手。肉弾戦ではまさにハート様w
"三猿孤蟹の法"(強平との関わりを保とうとする生徒を闇討ちし続けるだけw)で強平達を孤立させ、苦しめる。

山脇一人かずと
K県の名門カルチュア学園から転校してきた。生徒達が襲われるのは強平一派が東凱に居るからだと周りを扇動し、強平達に学校から去ることを要求する。

サンボ・神露譜かみろふ
黒羽隙くろわすき高校の師団長。裏サンボの使い手で、脊柱圧搾卍固めという必殺技を持つ。

画像だけを見ると「指圧の心は母ごころ、おせば生命の泉湧く。」の浪越徳治郎かエドはるみとかその類かなと思ってしまう。


八卦見徳ニ郎
千億高校の師団長。関東幹部連合の上納式の時に登場。
その名の通り、占いを得意とし、強平が将来、日本を治める大人物になるかもしれないと、集まっていた他校の師団長達に告げる。

体型的に清斗と似ているが別人。終始、強平のサポートに努めた(´・ω・`)


由比京介

関東幹部連合幹部長。鼻が長い、というか変(・∀・) 梓の華道の師匠となる。フェンシングが得意。紳士な優男に見えて、それなりにえげつない感じ。

そして兎にも角にも鼻が変(・∀・)ニドイイマスガ


ミミ

関東幹部連合編の後で、無麗免の女と揉めてさらわれる。救出後、特にストーリーに関わってくることはなかったw


関東6人衆
関東幹部連合編の終盤で出てくるが、ほぼほぼ活躍することもなく消えていくw
錦織陣くらいかな、一応の活躍を見せるのは…

呪教滅人団編
悪魔の四天王 アハマド、カルマット、ダルイーヤ、バシュラド
外国人学校のドクトリン・ハイスクール所属。無覇滅人の部下。バシュラド以外は雑魚だった(・∀・)

無覇滅人ムハメット
ホラーの神を信じる呪教滅人団の長。身長3メートル。今だと色々と問題になりそうなネーミングであるw

その理屈はおかしい(´・ω・`)
総長編
竜騎・虎騎
氷堂魁の腹心の部下。顔が長いのが竜騎、パンチパーマが虎騎。共に濛気功拳の使い手。

氷堂魁
公方省燕から気功拳を学ぶも、増長し破門される。独自に発展させた濛気功拳の使い手。気功拳の奥義「コスモ十気」の最後の秘拳"太陽の気"を習得するために、公方省燕やその継承者であろう師範達を襲う。

ネタバレ
実は関東幹部連合総長。

宇堂夢子
千億高校所属で八卦見の部下。見てわかる通り、テレパス能力を持つ女の子。

由比数馬
見てわかる通り由比京介の双子の弟。通貫超骨法の使い手。鼻がへ(ry

"真実友達"と書いて"マブダチ"とルビるとは。"本気友達"の表記はよく見たけど。
今風に言うとBFFですかねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ

『銀牙』を描いていた高橋よしひろと『魁!!男塾』を描いていた宮下あきら?
漫画家になるトリガーになった人とそのアシスタントである『魁!!男塾』作者を出したのはなんだろうか?
仲が良かったのかな?
『魁!!男塾』とかでありそうな仕掛けだったな。
つーか、こんなもの作る予算は何処にあったんだよw 途中で打ち切りっぽく脱出しちゃうしw
読者サービスかな?
『ブラック・エンジェルズ』のジュディを思い出した。
そういえばこんなスーパーサイア人みたいな時もあったけど、その後出てきてたかな?
何の脈絡もなく出てきた旗と漫画タイトルの"ドッ硬連"
もう連載終了が決まっていたから、突然出して来たのかな?

総評としては…

昔の漫画によくあった行き当たりばったりなところを、この漫画でも感じたw
勝手にそう感じてしまっただけなので、実際のところはわからないが、色んな漫画の影響を受けているようにも感じた。

あんまり財閥設定も学ラン絡みの話も広がりを見せるものではなかったな。
最後は…まあ、あれはあれでいいんじゃないでしょうかねぇ…w

意外と殺す時はあっさりとキャラを殺してたイメージがある。
まあ、それほど重要でもないキャラだったからってのもあるんだろうけれども。
もしかして『魁!!男塾』に対するアンチテーゼなのだろうかw?

「コスモ十気」とかは唐突に思えたw
まあ気功拳自体、大した説明もなく奥義みたいなのを出しまくってたからいいかw

改めて考えてみると、色々とトンデモ展開だったなw
この漫画のことなのかわからないけれども、アシスタントを務めていた『マップス』の長谷川祐一のインタビューで、

僕の師匠は松田一輝先生です。硬派な漫画を描く人ですが、人柄はおおらかで、違うジャンルだからといって排除せず、僕がSF好きなら、作品の中で生かせる方法を考えるような人でした。硬派漫画の中に超能力者の敵を出して、「お前こういう背景は得意だろう」という具合に、僕に手伝わせてくれたのです。大切なのは「面白い」こと

とあったから、そんな感じでストーリーを作っていたのかな?

まあなんだかんだいってそれなりに楽しめたわ(・∀・)

途中で疲れてしまい、なんだか手抜きな感じになってしまった…(ヽ'ω`)