カテゴリー: 感想

『天と地と』を観た

天と地と

原作は海音寺潮五郎の同名小説。上杉謙信(榎木孝明)と武田信玄(津川雅彦)による有名な“川中島の戦い”を描いた壮大な戦国絵巻。20億円以上の予算を投入してカナダロケを敢行。監督は「キャバレー」以来久々にメガフォンを取った角川春樹。

天と地と

うーむ…所々重厚なシーンがあったり、「幾らかけたんだ…( ;・´ω・`)ゴクリッ」と思うくらいの合戦シーンがあったりしてその辺はいいのだけれども、肝心の映画の内容を全体的に見るとなんか微妙に感じる。一応上杉謙信の半生をメインに描いた作品になるのかな。

榎木孝明は嫌いではないけれども、「昔はこんな大作の主役に抜擢されるポジションだったのかΣ(゚∀゚;)」とちょっと驚きながら観ていたが、実は

上杉謙信役には1987年の大河ドラマ『独眼竜政宗』でブレイクし、当時最も期待されていた若手男優渡辺謙を抜擢、巨額の制作費を投入し、合戦シーンはカナダ・カルガリーで大規模ロケを敢行するなど、海外進出も見据えた文字通りの「大作」となるはずであった。
(中略)
しかし、1989年のカルガリー・ロケ中に渡辺が急性骨髄性白血病に倒れ降板、角川が代役にと望んだという松田優作もドラマのスケジュールの都合で起用できず(松田は同年に死去した)、緊急オーディションで榎木孝明を代役に立て、何とか撮影続行・公開に漕ぎつけた。

ということらしい。榎木孝明でもまあ悪くはなかったとは思うが、少し地味だったか。

なんか声が小さくて聞き取りづらかったりするシーンがあってちょっとアレだった。
それに加えて武者言葉というか昔の言葉なのでわかりづらさに拍車がかかってたw


乃美(浅野温子)、八重(財前直見)もなんか微妙。
宇佐美定行役の渡瀬恒彦は不必要にスポットが当てられていたなw

その他に高坂弾正(沖田浩之)、飯富虎昌(室田日出男)、山本勘介(夏八木勲)、昭田常陸介(伊武雅刀)、橘屋又三郎(大滝秀治)辺りも出てたがわからなかったw

太郎義信は野村宏伸だったのか。勅使(風間杜夫)と侍女(岸田今日子)はわかった。
エンドロールに風祭ゆきの名前があったので、出てたっけと思ったら昭田の妻役か。
 

バブル景気の頃に企業から出資を受けて、企業の団体動員に支えられた前売り券映画と呼ばれる映画が数多く作られたが、30社以上の出資を受けた本作は、大映の『敦煌』と並んで前売り券映画の代表作と言われる。しかし、400万枚もの前売り券が企業にバラまかれた結果、配給収入で50億円を突破して数字の上では大ヒットでありながら、前売り券が金券ショップで叩き売られて劇場は閑散としていたという。関連企業を通じて売った前売り券の総数は477万枚または約530万枚ともされる(ちなみに『敦煌』は関連企業・団体に618万枚の前売り券が配布され、そのうち売上は450万枚)に達した。

前売り券映画w
形は違うが売上に即した人気が存在しない握手券CDやパチンコ景品CDみたいなもんか。
関係ないけど、閉じカッコの位置が違うか、"に達した"は要らないような気がする。


まあ何にしても動員されたエキストラ数、それ以上に馬の数に圧倒される映画であった(・∀・)

『グリーン・デスティニー』を観た

グリーン・デスティニー

( ・∀・)「ノーカラー・デスティニーは誰やー」
                   「わいやー」(・∀・ )

                           むしょくの運命なのか(・ω・`)

中国全土にその名を知られる剣の名手リー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)。彼は女弟子のユー・シューリン(ミシェール・ヨー)に伝説の名剣“グリーン・デスティニー”を北京のティエ(ラン・シャン)氏に届けるよう頼む。ユーは届け先のティエ氏の屋敷で隣に住む貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)と出会う。イェンは剣士になるのが夢だったが、家の都合で嫁ぐことが決まっているという。二人は打ち解け合うが、その夜“グリーン・デスティニー”が何者かに盗まれてしまう。

グリーン・デスティニー

序盤のストーリー展開は他にはない感じだったので面白そうと思って観ていたが、
イェンの回想辺りから「あれ(´・ω・`)?」と思い始め、観了後は「(ノ∀`)アチャー」って
感じになったw ラブロマンス物と位置づけるべきなのか?
そんなにローとのことに時間を割く必要があったんだろうかw

原題は全然違うんだな。また邦題をつけた人間がやらかしたんか(´・ω・`)

原作は、1920年代に上海の作家ワン・ドウルーが書いた4巻になる武侠小説で、アン・リーが長い間映画化を待ち望んでいた作品でもあった。中国語原題の「臥虎蔵龍」は、場所が見かけ通りでないことを表す中国の古い格言をもとにしている。本作においては、勇敢な闘士の内側には愛に悩む男が、女闘士の穏やかな外見の下には熱い想いに乱れる心が隠されている、そして政略結婚を強いられる若い貴族の娘は、その可憐な姿からは想像も出来ない激しい愛と武術の技を内に秘めていた、といった意味からつけられている。
グリーン・デスティニー

2000年当時には凄かったのかもしれないがワイヤーアクションが酷くて
観ていて変な笑いが漏れてしまってどうしようもなかった(ノ∀`)

碧眼狐が意外と弱かったのもちょっとあれだったな。

最後のイェンの行動がわからん。何を願ったんだろうか(´・ω・`)


リー役はチョウ・ユンファでイェン役はチャン・ツィイーだったのか(・∀・)
なんで玉嬌龍でイェンなんだろ?玉って「yu」じゃなかったっけ?
ミシェル・ヨーが演じる兪秀蓮の兪と同じ読みになっちゃうから?

大人のイェンは可愛い感じだったが、回想シーンのイェンは可愛くなかった。
別人?化粧マジック?

『グリーン・デスティニー』続編、『glee/グリー』ハリー・シャム・Jrが出演
続編作るのかw
さすがにワイヤーアクションは継承しないよなw


全編"牙突"の映画だと思って観れば観れないことも…ない?
まぁワイヤーを使ってないシーンのアクションは「るろうに剣心」
なんかよりは遥にいいんだけれども…

でもやっぱりワイヤーアクションできっと笑っちゃうと思う(・∀・)

『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』を観た

エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事

1870年代のアメリカの上流社会。弁護士のニューランド(ダニエル・デイ=ルイス)には、メイ(ウィノナ・ライダー)という若い美しい婚約者がいた。素朴な若い娘だが、その素朴さを彼は愛していた。
そんなある日、幼馴染のエレン(ミシェル・ファイファー)に再会する。伯爵夫人となっているエレンは、横暴な夫から逃れるために、ヨーロッパからアメリカに戻っていた。スキャンダルを恐れるエレンの家族は何とかその事実を隠そうとする。知的なエレンにニューランドは惹かれる。
不倫の恋をしながら、一方では婚約者への背信に自責の念にもとらわれる。恋と葛藤が起こる。

まー淡い恋愛物ですかねぇ(・∀・) 純文学系みたいな感じ。

原作でも同様なのかわからないが、なんかエレンとの過去は二言三言で表されるだけでその後の会話においてもニューランドがエレンに惹かれていく理由が弱い気がする。

一応、NY社交界的前時代的”メイ”との対比故に、心の奥に押さえ込んでいるNY社交界的前時代的なものに対する嫌悪を解放してくれるが故にという感じにとれなくもないがやっぱりなんだか弱い気がする。なんつーか、エレン役のミシェル・ファイファーよりメイ役のウィノナ・ライダーの方が可愛いのが問題なのかもしれない(*´・ω・)

ニューランドにあんまり感情移入出来なかったというか、「なんだこのクズ野郎(・∀・)」という感じで観ていたので、ふーんって感じの感想しかない(ノ∀`)

イノセンスであったのはメイではなくてニューランドとエレンの方だったのかなあ(・∀・)

ラストシーンの前に息子から告白があったけど、あれって素直に取ればいい話っぽいけど、息子が漏らすことを見越して最後の最後までニューランドの心を縛るためのメイの罠だったんじゃなかろうかと邪推してしまうw

まあ実際にはメイはメイで事件の後の防衛機制として身についた”無邪気な頑固さ”ゆえに捻じ曲げた事実を信じ続け、それを押し通しただけなんだろうけども。


この映画の字幕っておかしいところが何箇所もあったんだけども、huluの字幕って、huluが独自に作ってるんだろうか? 元々の映像や字幕データを持っている所の段階でおかしいのか?映画やDVDで問題にならなかったんだろうか?文中にあるフレーズと同じものが文頭にもう一つ出て来たり、名詞が所々抜けてるっぽかった。

ニューランド役のダニエル・デイ=ルイスって「イングリッシュマンinニューヨーク」の
主役かw 相変わらずこういう役なのかw

ミシェル・ファイファーって知らんなぁと思っていたが「ダーク・シャドウ」の女家長のエリザベスか。

ウィノナ・ライダーって窃盗罪で捕まったりして居なくなったのかと思ったが相変わらず映画とかには出てるんだな。


まあ純文学っぽいのが好きならって感じで(・∀・)

パラソルのシーンだけ笑ったw
ニューランドが現代日本に居たら放課後に好きな子の縦笛に口つけてそう。

『リトル・パンダの冒険』を観た

リトル・パンダの冒険

ライアン(Ryan Slater)はアメリカに住む少年で、彼の両親は離婚していた。彼の父・マイケル(Stephen Lang)は中国のパンダ保護区でパンダの保護に従事していて二年ほど顔を合わせていない。そんな父から航空券入りの手紙が届き、父に会いたい気持ちと自分よりも仕事を優先する父に反発する気持ちに揺れ動きながら中国へと向かった…

これは子供向け映画だねぇ(・∀・)
パンダ好きとかなら観てもいいだろうけども。
話自体はあんまり面白くはないかな。

20年前くらいに中国へ行ったことがある人なら、懐かしい昔の中国の町並みを見ることができる。話の途中で綺麗な湖が出てくるがあれは九寨溝かな?

ヒロインであるリン(Yi Ding)があんまり可愛くない(´・ω・`)
キャラ的には冒頭に出て来た友達のジョニーの方がいいなw

ココシリ」と違ってハッピーエンドだった。


作品内ではパンダ保護区存亡の危機にあったものの、中国がチベットやウイグルを初めとする少数民族を迫害しても金や政治で利用可能なパンダを迫害することはあんめぇと思いつつ観ていたが、この作品が公開された1995年段階ではパンダ保護区は2つしかなかったようだ。

・臥竜自然保護区:汶川県、1963年成立、ジャイアントパンダ及び森林生態系を主に保護。
・蜂桶寨自然保護区:宝興県、1975年成立、ジャイアントパンダ及び森林生態系を主に保護。
・四姑娘山自然保護区:小金県、1996年成立、野生動物及び森林生態系を主に保護。
(略)
四川省のジャイアントパンダ保護区

公開翌年の1996年に四姑娘山自然保護区が追加されているがこれはジャイアントパンダを保護するものではなかったのか、或いはジャイアントパンダだけに限定しない広く野生生物を保護するという意図のものかな。

作品内でリンが語る話の中に"四姉妹の山"というのはおそらくこの四姑娘山を指してるのかな?

パンダの保護活動を読んでいくと途中で保護活動の変化が起きていて安心したけれども、安易に保護区を制定しても、周辺住民の生活が脅かす形であれば、何の意味もないと思った。食えなくなった住民が密猟者になるわけだから。

やはり保護区を作るなら、その保護区があることによって周辺住民が生活出来るようにするか代替の生活手段を用意しなければ長期的な保護は難しいだろう。
法で縛ったところで飢えた人間や一攫千金を狙う奴らには効果は薄い。
飢える周辺住民の腹を満たし保護に利益があることを示して地元密着型にする方が一攫千金を狙う連中への対抗策や牽制となるだろう。

まあしかし、人間が介在する保護活動ってどこまでが"自然"保護なんだろうかねぇ(・∀・)


少年少女の小さな冒険物やパンダが好きならって感じかな(・∀・)