カテゴリー: 感想

『早春物語』を観た

早春物語

17歳の高校生・沖野瞳は、春休みに写真部の撮影で、ひとり地元の鎌倉を巡るうち、梶川という中年男と出会う。数日後、瞳は東京で、別れ際に教えられた梶川の会社を訪ねる。そして、誘われるままパーティに同伴し、梶川の大人の魅力にほのかな恋心を抱く。しかし、亡き母の命日に、母のアルバムから梶川の写真を発見してしまう。瞳の母はかつて、梶川に捨てられたのだった。瞳の中で、梶川への疑念と恋心が交錯する……。

「いつもの角川アイドル映画だべ(・∀・)?」と思って観始めた所為か思いの外、楽しめた。
面白いかどうかは人によると思うが映画としての作りはきちんとしていた。

原田知世演ずる沖野瞳が大人の恋に憧れて背伸びしている様が観ていて
気恥ずかしくもあり楽しいところであった。

原田知世の発声がなんかあれだなと思いつつも薬師丸ひろ子もこんな感じで
発声していたような気がするのでこれは角川映画ゆえのものなのかな。


舞台が神奈川県鎌倉なのでその辺の土地勘があるとより楽しめるというか
「あ~あの辺かぁ(・∀・)」と何となく親近感が湧く。

オープニングで空撮されている学校が何処であるか最初はわからなかったが、
134号沿いで建物やプールの配置からすると鎌倉高等学校かな?
soushunop

梶川(林隆三)と瞳が初めて会った場所は杉本寺なのかと思っていたが
西御門の方にある来迎寺なのか。上司の家も西御門みたいだし。

長谷の大仏→杉本寺→来迎寺って結構な距離だなと思ったが
自転車だったらそんなに遠くもないか。


瞳のお父さん役に田中邦衛、その恋人役に由紀さおり、
瞳の友人役に仙道敦子が出ていたが、あんまり話には関係しない。
瞳の精神的成長に寄与している部分はあるがそれほど大きくない。

喫茶店のマスターは演技があれだな、本職の人をそのまま映画に
出しちゃったパターンか、しょうがないなと思って観ていたが、
キャストを見たら小林稔侍だったw ヽ(`Д´)ノオイ、ネンジ


病院の待合室?でのやり取りを観て、これ原作読んだことあるわと思ったが、
どうも原作と映画はかなり違うらしい…あのシーンのやり取りだけ同じだったのかな?

ラストの空港シーンは「探偵物語」よりもこっちの方が好きかも(・∀・)
なんだか清々しい。「麻雀放浪記」以降、必要以上に清々しいENDが
好きになっているのかもしれないw

母が通った軌跡とは内容的にほとんど違うが、瞳の軌跡が薄い感じで
重なりあって、最後の見送りにおいて集束する感じがなんか良かった。

|ω・`)。oO(林隆三を最後まで古谷一行だと思ってたのは内緒)

『駅 STATION』を観た

駅 STATION

北海道警察本部捜査第一課の三上英次巡査部長(高倉健)は、オリンピック出場経験のある射撃選手でもある。刑事としては拳銃操法を見込まれて危険な現場に投入されることが多く、射撃選手としてはオリンピックのために、先輩・相馬(大滝秀治)の射殺事件の捜査から外されるなど、刑事と射撃選手の二足のわらじを履く警察官人生は苦悩が多かった。

「ぽっぽや」とかいう駅員の映画みたいな話かなぁと思って観始めたら全然違った(ノ∀`)
始まってちょっとしたら人が射殺されたw 
そういえば高倉健の出る映画は結構バイオレンスなものが多いんだった。


随分と色んな人が出てるな。

男優陣は名古屋章、寺田農、田中邦衛、小松政夫、宇崎竜童、永島敏行、
小林稔侍、阿藤快等々、まあでもほとんどの人は大して本筋に関係ないか。
武田鉄矢は遊びで出してるなw

主な出演女優は4人か。いしだあゆみと古手川祐子はある種ちょい役で
準メインは烏丸せつこでメインは倍賞千恵子。
すず子(烏丸せつこ)が兄の吉松五郎(根津甚八)を隠匿するところと
桐子(倍賞千恵子)が男を隠匿する部分は全然違うと言えば違うけど
重ねてきてるのかな?五郎がすず子の為に暴れたのや円谷幸吉の遺書も、
英次が妹の為に暴れたのや英次の退職願と重ねてるのかな。
塩沢ときの女中はそういう演技指導なのかもしれないけど下手だな。

すず子が可哀想だったな(´・ω・`)
宇崎竜童のバーヤバーヤヽ(`Д´)ノ

まあでも五郎の罪は許されるもんじゃないしな。
ってああそうか、その辺が桐子とかぶるのか。

銀行強盗のお母ちゃんも一瞬可哀想に思えるけど
お前が息子を犯罪者にしてしまったのではないかと思うと
しょうがないよねって言う気持ちに落ち着いた ( ´・∀・`)


Movie Walkerのページで「小川刑事 鬼雷太」ってあるけど、竜雷太じゃないんだろうか?

ながら観だったけど、そこそこ見応えはあったので機会があったらちゃんと観てみようかな。

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』を観た

男はつらいよ 寅次郎忘れな草

録画に失敗していたので、本放送のながら見の記憶しかない(ノ∀`)
冒頭の夢芝居?も途中から観た。まぁ前回と似たような感じかw

この回以降も何度か出てくる、真のマドンナと名高いリリー登場回であったが…
あんまりピンと来なかったな(´・ω・`) リリー役の浅丘ルリ子の顔が好みと
合わなかったからであろうか。リリー役としては合ってるような感じだったけど。


法事のドタバタ→ピアノ騒動(ファーストインパクト)→出てけヽ(`Д´)ノ(ファーストトリップ)→
北海道へ行く→リリーと出会う(マドンナとのファーストコンタクト)→とらやに手紙届く→
農家で働かせてもらったが過労でダウン(ノ∀`)

というのが序盤の展開。ピアノ騒動に関してはなんだか寅さんが可哀想だが、
寅さんもあれだなぁという感じもあり、ちょっともにょる(´・ω・`)
純真無垢たる優しい気持ちと無知蒙昧や早合点が組み合わさった結果の
揉め事は観ていて非常にもにょもにょとする。 
コレジャナイ、コレジャナイ、トーチャンノバカ 。・゚・(ノД`)・゚・。


さくらに迎えに来てもらってとらやに帰る→揉め事(セカンドインパクト)→
リリーとすれ違う(マドンナとのセカンドコンタクト)→セカンド・インパクトが
キャンセルされて寅さんが柴又に残る→揉め事(サードインパクト)→
良い方に転がる

というのが中盤の展開。この後の寅さんの自爆失恋話でワラタ(・∀・)
劇中内で今までのマドンナについて触れるとは思わなかったw


終盤はリリーと上手く行きそうな雰囲気になりつつも、リリーが
内包する心の闇というか歪みとその原因を寅がつかめずに
リリーは寅の前から姿を消してしまうという…(´・ω・`)

今回も振られるというよりかは寅が思いというかマドンナ自体を
受け止められずに恋の萌芽は育つことなく枯れ果てた。

今回は失恋という失意というよりか喪失感を抱えてさくらに見送られて
ラストトリップに出る。行く先は…なるほど、リリーと再会しなければ
行っていた場所か。


寅さん好きの間では「寅はリリーとくっつけば良かったのにヽ(`Д´)ノ」という
意見があるようだが、リリーも結局、人格障害というか歪みを持っていて、
寅もまたそういうタイプだから短い間ならうまく行くかもしれないけど、
長く付き合っていたらやっぱり駄目だったんじゃないかなと思ったり。
リリーのその後もなんかアレな人にありがちな衝動的な行動に思えなくもない。

自らの歪みを認識しそれをうまく処理できるよう努力し、それを助ける環境に
恵まれなければ、寅やリリーのようなタイプが幸せになるのは難しい。
大いなる愛に溢れたような出来た相方という環境に出会えれば、
認識せずともうまく行きそうな気がするけど、そんな感じのお千代ぼうを
逃してしまったしなぁ…( ´・ω・)

そう言えば源公は居たけど登が居なかったな。
この辺りから出て来ないんだっけか。

『ロボコン』を観た

ロボコン

よく2ch実況で「長澤まさみのピークは『ロボコン』」とか
「『ロボコン』の長澤まさみが一番可愛い」と言うような
書き込みを見かけるたびに、ほんとかよ(・∀・)と
半信半疑だったが、確かにこれは可愛いな(*´・ω・)

この映画の公開が2003年で長澤まさみが16歳の時の作品だからか、
肌が若いこと若いことw どんなにエステとかで頑張っても
この若さゆえの肌の柔らかさに優ることは出来ないんだよね(・∀・)


ストーリーは王道パターン、それぞれに欠けた要素をロボコンという
競技に参加することによって獲得、互いを補っていく展開。
女の子が中心に居ることを踏まえるならばオズの魔法使いパターンと
呼ぶべきか。なんとなく参加していたロボットコンテスト、ロボコンから
ロボット命のロボ魂になっていく展開を薄味にした感じ。

ロボコンはまぁまぁ好きなのでたまに観たりするが、映画内でも
現実等しくgdgdな試合内容になっていてなんだかニヤニヤしてしまったw
『これ操作ミスったら全部撮り直しなのかぁ (ヽ'ω`)』と違った意味で
真剣な眼差しで試合を観てしまったり。

同一校のABチームが全国大会に進出出来たっけと思ったが、どうやら
映画内ではOKな設定だったようだ。


あの合宿ってそんなに必要だったんだろうか。
一応チームの人間が狭い隔離された空間に閉じ込められることに
よって一定の絆のようなものは生まれるだろうけれども、
ちょっとブラック企業のマインドコントロール合宿にも似てるなw

この時の小栗と塚本のぶつかり合いで多少の相手への理解が
生まれた感じではあるが、後で試合中でまたぶつかり合うという
あり得ない事態も発生するしなんだかなぁと思ったり。
あれは携帯をアレするという行為によって塚本も本気であるということを
示す為の振りだったと言われればそうかもしれないが、どうも今ひとつ。

遺影写真の演出も必要だったんだろうかと首を傾げるw
最後の写真撮影はある種の微笑ましさはあるけど。


最後まで『この萩原聖人は気持ち悪いなぁ(´・ω・`)』と思って
観ていたが、鈴木一真か(ノ∀`)
LIAR GAMEのヨコヤとか探偵学園Qでケルベロスをやっていた人。
この人の顔はどうも気持ち悪いんだよなぁw
そういう意味合いで悪役に向いてそうだな。

小栗旬の顔って実物だとどうなってるんだろうな。画面で観ると
デカ顔でアゴが凄いんだけども、実物は小顔だという話も見かけるし、
体全体が大きいから小顔に見える説もあるし。
顔面センターさんみたいにパーツの分布位置がおかしいのかな?
googleの画像検索を眺めてると下顎が大きいのかやっぱりアゴが
やや長いのかな。

この時、塚本高史は小栗旬と同じ21歳だったようだけど、
えらく老けてみえたな。髪を染めてる役だったからか?

伊藤淳史はほとんど空気。まああんまり好きじゃないから
丁度良かったが。荒川良々が出ていてカロリーメイトのCMコンビかと
思ったが、二人は共演していない別シリーズだったんだな。
そう言えば伊藤淳史は「頑張れワカゾー」シリーズで
荒川良々はブルースリーみたいな格好したシリーズだったか。

うじきつよしも無理に存在させる必要もなかったのではないかと
思ったが、それを言い出すとそれ以上に平泉成が不要なんじゃないかという
結論に至るので、いたずらに不要論に走るのはやめておいた方がいいかw


「都市伝説の女」を観続けられた人、つまりは長澤まさみが好きな人なら
観てもいいんじゃないかなぁ(・∀・)
物語の構成上、小栗旬、塚本高史、伊藤淳史のそれぞれの見せ場はあるけど
そんなに大した感じじゃないかなw 荒川良々の印象の方が強いからも知れない。

爽やかと言えば爽やかかもしれないが「麻雀放浪記」のラストシーンの
謎の清々しさを越えるほどのものではなかったw