カテゴリー: 感想

『新参者』を観た

新参者

これバリバリの刑事物と見せかけて、刑事物の皮をかぶった人情モノやないかヽ(`Д´)ノ
まあメインというか核となるストーリーは殺人事件の捜査ではあるけれどw

トータルではまぁ良かったかな(・∀・)


音楽自体は悪くないが多用しすぎな気がしないでもない。第一話は特にうるさかった。

三浦友和はあのドラマで犯人だったから違うなと思い、話の流れというかパターンから、
半分くらい観たらあの人が真犯人だなと予想がついたw

第一話の冒頭のツダカン、麻生祐未、内海桂子を持ってくるのは汚いw
すぐに作品世界に入り込めたのは確かだが、あれだけで終わるのは勿体無いw

なんだかんだで一番好きな回は市原悦子と杏と香川照之が出てた第一話かな。
"あまあま"好きが「あまちゃん」の後で朝ドラをやるなんて(・∀・)

第二話は内容的にはそうでもないけど、夏川結衣だったのでなんだかニヤニヤ
しながら観てしまったw

第四話には芳雄ちゃんが…。・゚・(ノД`)・゚・。
芳雄ちゃんの娘役は波瑠だったのか。気が付かなかったな。


阿部寛は好きだが、ちょっと変な笑顔があったような。
ストーリー上の演出なのかわからないが佐藤隆太や佐々木蔵之介のように
TBSで主演した辺りから染み付いてる気持ち悪い作り笑顔ぽかったので、
その辺はいまいち。役としての加賀恭一郎はまぁまぁ好き(・∀・)

ムカイリと黒木メイサは微妙だったな。事務所が売り出したいのはわかるけど、
もうちょい上手い人を出してくれれば、もっとこのドラマの評価も上がったろうに。

泉谷しげるはまた泉谷しげる役だなw 最終回で手榴弾持ってなかったな(´・ω・`)
溝端淳平は相変わらず味噌っかすキャラだったw

木村祐一が出てるので本放送は観なかったが、それほどは出てないんだな。
まあでも観たくない顔ではある。恵俊彰とかもやめて欲しかった。
あとみのもんたも(´・ω・`) TBS絡みだからしょうがないのか。

考えてみるとこういうのって死人役の方が良く出るなw
原田美枝子は出ずっぱりやないか(・∀・)
「彼女が死んじゃった」の木村佳乃みたい。

その他にも倍賞美津子、オリーブオイリーもこみち、紺野まひる、笹野高史、
谷原章介、松本じゅん、綾戸智絵、寺島進等がちょい役やゲストで出てた。


各回のゲストはそれなり名前の知られた俳優を起用してる反面、
お店の女の子達はそんなに有名じゃない子達を起用したのかな?

工芸店「ほおづき屋」の店員役の小泉深雪って全く知らないけど
モデルで濱田岳の奥さんなのか。

宮本祐理役の人を観ていて「あれ?香椎由宇ってもっと整ったというか、
左右対称な顔してなかったっけ?あれ(´・ω・`)?」と思って最後まで
観ていたが、マイコという全くの別人だった件…_| ̄|○ コエガニテタカラ…

鯛焼き屋の娘役の沢木ルカという子も知らない。「13歳のハローワーク」は
観ていたけど、子役の方はあんまり覚えてないな。


まあトータルでは面白かったかなとは思うけど、回が進むほどに
「どうせこれも良い話につながるだけの疑惑なんでしょ(´・ω・`)?」
という身も蓋もない鑑賞態度になっていってしまうので、半分くらい
観たら飽きてしまう人も居るかもなぁ。

つい最近これの新作SPやったのか…_| ̄|○ ミノガシタゼ

『男はつらいよ 寅次郎子守唄』を観た

男はつらいよ 寅次郎子守唄

今回も凄い変化球回だったような(・∀・)

夢はもう何が何だかよくわからないw まあよくよく考えてみたら
赤ん坊が出てくるからその辺を予知した夢だったのかもしれない。

OPはいつもと違って旅先。相変わらずの駄目っぷりが良いw

本編冒頭のさくらの慌てっぷりというかちょっと乱暴な感じで珍しいなと
観ていたら、とらやに到着、中へ入ると知らないじーちゃんが居るΣ(゚∀゚;)

って

この作品からおいちゃんが松村達雄から下條正巳に変わっている。以後48作まで、おいちゃんは下條正巳が演じた。

今回からおいちゃん役が変わったのか(´・ω・`) この時59歳か。

2004年 すい臓がんで死去。享年88。元女優の田上嘉子は妻、俳優の下條アトムは長男である。

下條アトムのお父さんか。下條アトムって名前は知ってるけどなんだっけ?
俳優だっけ?とwikipediaを見たら俳優・声優となっていた。

アトムという名前は本名であり、父・正巳が第二次世界大戦後間もなく生まれた息子を、将来は日本でもアメリカのように名前・苗字の順に呼ぶようになり、ローマ字の順に名簿も作られるだろうと考え、ならばアルファベットのAで始まる名前なら最初に呼ばれるという理由で、さらに「今後の原子力は戦争ではなく発電など平和のために使われるはずである」という願いを込めて、原子を意味する英語atomから名付けた。

へー(・∀・)
この後に書いてあった手塚治虫と賀来ウランのエピソードでちょっと笑ったw


今回は寅さんが思わぬことから赤ん坊を押し付けられて、とらやに連れて帰ってくることから
第二の騒動が始まるのだけれども、赤ん坊はマドンナとのファーストコンタクトの時くらい
しか寅とは関わらない。一応ダシにしてマドンナに会いに行こうとはするけれども、
最終的にはどうでも良くなってたしw ファーストコンタクト時の寅さんはかなり酷いw
いつも酷いと言えば酷いけど、今回のは輪にかけて酷いw 醜いと言ってもいいw
セカンドコンタクトを取りに行こうとする時も非常に面倒臭くて酷かったw

あんまり子供は好きじゃない設定なのかな。下町人情物の主人公なら、いつの間にかに
愛着がわいて引取りに来た親に激怒して返さないとか言って一悶着になるのが通常の
パターンなんだけども。そこまでベタにするよりは多少鬼畜さ成分が残ってた方が
キャラとしては面白いからいいといえばいいか。

まあ何にしてもその役割はおばちゃんが担ったということだな。
赤ん坊が居なくなった後のおばちゃんカワイソス( ´・ω・)

タコ社長は今作でもちょっと株をあげたな(・∀・)
御前様はもうとらや通いキャラになってしまってるな。
源公を見ると「伊賀忍法帖」の怪僧を思い出してしまっていけない(ノ∀`)


|ω・`)。oO(春川ますみを藤田弓子だと思っていたのはミンナニハナイショダヨ)

春川ますみって「男はつらいよ フーテンの寅」にも駒子役で出ていたらしい。
駒子って誰だったっけと思ってぐぐってみたら、寅さんのお見合い相手で
元々寅さんの知り合いの亭主持ちの人か(・∀・)

大川弥太郎役の上條恒彦という人は全然知らない。

丸大食品のウインナー、フランクフルト商品のCMソングを1980年代に担当していたこともあり、その名を知らずとも歌声を記憶している者は多い。

うーむ…(´・ω・`)

マドンナである木谷京子(十朱幸代)はあんまりマドンナらしくない。
寅さんとも色恋云々となるほど関わってない。寅さんというよりもとらやの
人たちと仲良くなりに来ている感じだし。一応今回も失恋したという体で
柴又を去るけれどもそれほど痛手だったんだろうか。他の回に比べると
まだ本腰ってレベルでもないように見えたんだけどなぁ。

今回は郵便貯金通帳と寅さんとタコ社長との喧嘩と終盤のやり取りが良かった。
後は博が寅さんが何故独身か振られた時の回答も笑ったw
でもなんか「男はつらいよ」としてはちょっと番外編っぽい気がした。

『時をかける少女』を観た

時をかける少女

これ子供の時に観たことあったかなぁ、なかったかなぁと思いつつ
観ていたがエンディングの歌が始まるところでようやく、「昔観た」
という確信が持てた(ノ∀`) この頃から既にオールキャストが
各シーンで参加するエンディングってやってたんだな。
こういうエンディング好き(・∀・)

1983年公開ということだから30年くらい前の作品か。
ねらわれた学園」と同様にSFの映像表現はしょぼい。
今の若い人だったら特撮がしょぼいとか酷いと怒りそうw

演技の方もちょっとどうなんだろうw ただ角川三人娘の映画って共通して
変なイントネーションというか台詞回しがあり、この映画もそれっぽい部分が
あるので一概に棒とも言えない気もする。

芳山くんイメージ図 よくよく考えるとgordonは雄か(ノ∀`)

yoshiyama_gorpher

途中でブルマの格好しているシーンがあるよ(*´Д`)ハァハァ
でも白いブルマって実際に使われてたんだろうか?
IVやAV、お菓子系雑誌でもあんまり見かけた記憶がないな。

改めてアップで観てみて思ったけど、どうみても渡辺典子の方が
整った顔だな。ある種の可愛さはあるけど、何で渡辺典子より
こっちをプッシュしたんだろうか。原田知世の受賞の経緯や
角川春樹の異母妹の話をほじくると色々出てくるけど、
何処までが本当なんだろうか。

そういえば日本の芸能界での最初のショートカットアイドルは
誰だったんだろうか。森昌子とか桜田淳子辺り?もっと古い人が
居そうな気がするけどわからないなぁ。原田知世以降は
小泉今日子とか荻野目洋子辺りか、ちょっと違うが永井真理子や
内田有紀もその流れに分類されるのかな。


尾道三部作という括りは知っていたが、この映画がその一つだったなんてΣ(゚∀゚;)
町中の風景がとんでもなく風情があるなと思っていたけど、道理で。

だからというわけではないけど堀川吾朗は尾美としのりなんだな。
濱田岳の背丈がもうちょい高かったら、こういうポジションの後継者向き
だったろうな。深町くんは「ねらわれた学園」にも出てた高柳良一か。

原田知世の右斜前に座ってる神谷真理子役の子が可愛いなと思ったら、
津田ゆかりという、渡辺典子がグランプリを取ったオーディションで
準グランプリだったのか。そりゃあ、ただのモブレベルの顔じゃなくて当たり前かw
この人もあまり活躍の場を与えられなかったんだねぇ(´・ω・`)
二番目のページは角川春樹の妹の話等にも言及していて興味深い。
準グランプリの津田ゆかりさん
悲しきあしながおじさん  角川春樹とかつての美少女たち
“マニア”大辞典【人名鑑5】

そういえば岸部一徳が先生で出てた。

子役の名前をぐぐっても特にヒットしなかったから、皆やめちゃったのかな。
和子の妹・良子の成長した姿を演じていた岡寛恵という人は俳優業を続けて
今は吹き替えとかの声優さんをやってるみたいだねぇ。


劇中に出てくる「桃栗三年柿八年」の歌というか続きは知らなかった。

まずはユズだ。「ユズは9年でなりさがる」「ユズは遅くて13年」「ユズの馬鹿めは18年」――などがあった。なりさがるの部分には「なり盛る」や「なりかかる」など複数の表現があった。次いでウメ。「ウメは酸いとて13年」「ウメはすいすい16年」など。そしてナシ。「ナシの大馬鹿13年」「ナシの馬鹿めは18年」。このほかビワもあった。「ビワは9年でなりかかる」などだ。

「桃栗三年、柿八年」に続くのは「ユズ9年」?

日本で広く栽培されていたものが取り入れられたのかと一瞬思ったが、
単純に語呂的に融通が効く二文字の名前の物が使われただけかもしれないな。

フナッシーの落ち目は何年くらいだろうかと関係ないことを連想した(・∀・)
語呂的には2018年が良さそうだが、東京五輪まで頑張って欲しいところw
6年後ということは中の人が代替わりしないと駄目かなw


何となくこの映画に後味の悪い印象を持っていたが今回観て
それが何でかようやく思い出した気がする。

深町に幼馴染を奪われた五郎ちゃんが可哀想なのと最後の
深町夫妻が寂しそうだったからだ(´・ω・`)

正直、この映画の肝であろう、芳山くんから深町くんへの
熱烈な愛の告白?のシーンはなんだかなぁと思いつつ観てた(・∀・) フカマチ、モゲロ

まあでも何だか物哀しい気分のまま、移ろいやすい音程の歌と共に
楽しげなエンディングが始まる流れが良いので良しとしよう。
むしろ本編はあのエンディングの為にあるような気がしてきた(`・ω・´) イヤ、ソレハチガウ

※2020/5/7追記
時かけディープ視聴者達または実況民からは本編と呼ばれ、しばしば地上波でカットされるとみんなが激おこぷんぷん丸になってYouTubeに殺到するエンドロールについて、生前大林監督はこんな風に語っていたみたい(・∀・)

「映画の最後は、撮影現場で知世が、ミュージックビデオのように主題歌を歌っています。彼女の伸び伸びとした姿も、記録として残しておきたいと思ったんですね。 僕は映画のなかで、知世を大正ロマンチシズムの世界に閉じ込めてしまっていた。だから、『カット!』のあと、『さぁ、ふだんの、いつもの知世に戻ろう!』と言って、撮っていったんです。 地上波で最初に放送したとき、時間の関係もあって、この部分をカットしました。 すると、『監督がかわいそうだ』という投書が届いたそうです。いえいえ、僕がカットしましたよ。 エンドロールの映像は、知世のために作ってあげたシーンで、映画館で観てもらうためのもの。『テレビの前の人に観せるものか!』という思いで切りました(笑)

<大林宣彦監督が本誌に明かしていた「15歳の原田知世」

『クイール』を観た

クイール

『きな子』の後に「警察犬の次は盲導犬かよ…(´・ω・`)」と思って期待せずに
観たからか、そんなに悪くはなかったかな。糞映画にありがちな感動させよう、
感動させようと安易な感動を押し付けて来る部分が比較的少なかったというのもある。
でも生き死にを扱ってるからあざとい感じはあったかw
まあ生き死にの部分を取り除くと話の起伏がほとんどないから必須なんだろうけど。

パピーウォーカーの部分はもっと端折っても良かったんじゃないかな。
特に最後の部分は蛇足に近い。あそこでかなり萎えた(´・ω・`)
もっと淡々とナレーションだけで終わらせてくれる方が良かった。
あと香川照之はともかく寺島しのぶはやめて欲しかった。


監督が崔洋一だったので、クイールが食べられちゃったり、無残な死を
遂げるようなバイオレンス展開があるかもと思いながら観てたが
そんなことはなかったw でも崔洋一作品ってそういう系統のイメージだな。
この作品だけラインナップから浮いてるようなと思っていたけど、
これ原作があるんだな。つーか崔洋一って基本的に原作・原案が
あるものを映画化してるだけでオリジナル作品はほとんど撮ってないのか?

大した作品もないのに日本映画監督協会理事長になったのはそういう力が
働いたからか((((;゚Д゚))) どう考えても小津安二郎、大島渚、深作欣二、
山田洋次と並ぶような監督じゃないしな。

村田実、溝口健二、五所平之助は古すぎて知らないな。小津安二郎も
古い時代の人だけれども評価が高くて、今も尚手軽に作品が観れるから
年代と知名度の比例が崩れてるんだな。


これはクイールと椎名桔平と小林薫がメインの映画かな。
残りの人はほぼ完全な脇役。

葬式のシーンで戸田恵子(…だと思ったが詳しくは覚えていない)が
バーっと明るく喋った後に急に爆発するかのように感情を露わに
するシーンはさすがに上手いなと思った。あれは自分かあるいは
身近な人のその様を見た経験がないと出来ない演技かもしれない。

原作はどんなんだろうと思ってぐぐったら、これって実話を元にしてたのか。
盲導犬クイール - 公益財団法人 関西盲導犬協会


まあしかし警察犬にしても盲導犬にしても或いは映画やテレビに出される
動物はもっと敬意と愛情をもって扱われるべきだなと思った。どんなに
綺麗に取り繕ってもその動物の一生を利用して生命を搾取してるという
事実は変わらないし。ブリーダーやペットプロダクション辺りの職業も
厳格な免許制にして違反したら罰金なり実刑なり課せられるようにしないと
駄目だろうなと全く映画のあらすじと関係ない結論に達した(ノ∀`)