ガンプからあなたへ贈る心にしみる人生のメッセージ。
全世界で社会現象になった90年代のヒーロー、フォレスト・ガンプ。成長したリトル・フォレストを見つめる父の愛。忘れられないジェニーとの魂の交流。
うーん(;^ω^)
まあ映画の原作である『フォレスト・ガンプ』の段階でアレな内容だったので、それと大差ないハチャメチャさではあったが、幾分その度合が激しく、話の出来が前作以上に無理があったりで、その辺がどうなんだろうかと思ったりw
前作が1985年に発表、1994年に映画化、そしてこの作品は1995年発売ということで、おそらくは映画の大ヒットを受けた、無理くり書いた急造作じゃないんかなと思ったり思わなかったり…( ゜σ・゚)ホジホジ
前作同様にアメリカ史というか、実際にアメリカであった事件や事故にフォレストを関わらせている感じの話なので、その辺のことを知らないとあんまり面白くないかも…つまり俺氏はあんまり面白くなかったわけだが(ノ∀`)
確かブックオフで200円で購入したんだったかな?
入手してからかなり放置していたような気がしないでもない。
ネタバレを含む章内容の羅列
第1章
- 母は死んだ。
- ニューオリンズでぶらぶらしている間に『バッバ・ガンプ・シュリンプ』は経営危機に陥り、ダンとスーがバイユ・ラ・バートルに戻るが、蝦資源が枯渇していてどうしようもなく、ダンもチェスの元世界チャンピオンで経営を取り仕切っていたミスター・トリブルも去ってしまい、最後まで残っていたスーも居なくなってしまったらしい。ガンプが現地に赴くと、会社はもぬけの殻になっていた。
- ニューオリンズのワンダの酒場で掃除夫をしている時にアラバマ大学時代のチームメイトのスネークと再会し、ニューオリンズ・セインツのフットボール選手となり活躍する。
- ジェニーもその連れ合いのドナルドも謎の病気で死亡。リトル・フォレストはジェニーの母、ミセス・カランが面倒を見ていた。大事な試合の前にガンプは二人に会いに行ってしまう。
※他のサイト等でも指摘されているが、何故かダンが『バッバ・ガンプ・シュリンプ』の経営をガンプの母とミスター・トリブルとやっていたことになっているw 前作では確か、プロレス興行の後に素寒貧になったダンとジョージア州サバナ(?)の公園で再会し、そのままバンドを組んで放浪していた筈。
※これが何年頃の話を元にしているかわからないが、二章に出てくる『ニューコーク』が1985年の話なので、その近辺と考えると確かに負け越し続けている模様。
ニューオーリンズ・セインツ成績
第2章
- 性悪エージェントの強欲な条件交渉と大事な試合への欠場によってセインツから解雇されてしまう。
- 怪しい百科事典セールス会社に入る。
- セールスマン食いのミセス・ホープウェルの家に行き、コカ・コーラ社の糞まずい新製品『ニューコーク』を偶然にも美味しくしてしまう。
- ジェニーの墓に行って、去り際にジェニーの亡霊が出てくる。以降、ちょこちょこ出てくる。
※俺氏が今作を微妙に思うのは、このジェニーの亡霊という謎のファンタジー感の追加部分なのかもしれない(´・ω・`) 前作『フォレスト・ガンプ』の良さは出来の悪いというかある種良い意味でのご都合主義満載の御伽噺感だったので。
第3章
- リトル・フォレストに自分が本当の父親であることを告げる。
- ミセス・ホープウェルとその夫であるアルフレッドと共にアトランタのコカ・コーラ社へ赴く。
- 研究室で奇跡の再現を試みようとするも失敗。お披露目会は大失敗になり、暴動へと発展。フォレストは逃げ出す。
- ウエストバージニアで養豚場を営むミスター・マクガイバーと出会い、そこで働くことに。
第4章
- ベトナムで一緒だった黒人のクランツ曹長と再会し、基地の残飯をもらい、豚の餌にする。
- 夏休みにリトル・フォレストがやってくる。
- なつかないリトル・フォレストにペットとして豚のワンダを飼わせる。
- リトル・フォレスト発案の豚糞によるメタンガス発電が大当たりし、農場は急激に成長する。
- フォレストのミスにより、発電システムが爆発、豚の糞にまみれ怒った人達に追われ、ワンダと貨車に乗り込んで逃げる。
※これに該当するような事件・事故はヒットせず。マイナーニュースか創作か?
第5章
- 貨車に居た先客は目を悪くしたダンで、二人と一匹でユニオン駅で降りる。
- ホワイトハウスのラファイエット・パークでホームレスになる。
- 『バッバ・ガンプ・シュリンプ』の金を持ち逃げしたのはミスター・トリブルらしい。
- 第二章で現れたジェニーの亡霊は「困ったときには、いつでも私がそばについてあげるから」と言っていたが、何故かこの章では「私はね、あなたのお守をしているわけにはいかないのよ」とか言い出す(´・ω・`)
- オリバー・ノーツ大佐と遭遇する。
第6章
- 大統領と会い、ノーツ大佐とイランのアヤトラとの交渉に行くことに。
- ダン中尉はウォルターリード病院に、ワンダは国立動物園に連れて行かれる。
- イランでアヤトラとの交渉。
※これは1986年に発覚した1985年のイラン・コントラ事件のことらしい。
第7章
- アヤトラの件について議会での証言する。
- 真実を述べず(?)、議会侮辱罪で収監される。
- 釈放される為に『連邦労働釈放プログラム』に参加し、カロライナで宗教的テーマパーク ホーリーランドを運営するジム・ベイカー師の世話になる。
- フォレストのせいでホーリーランドがしっちゃかめっちゃかに。
※これは実際に存在した人間の話らしい。『タミー・フェイの瞳』というタイトルで映画化されてる模様。いつか観てみたいな。 ジム・ベイカーとタミー 全米中をダマしたおしどり夫婦|ザ!世界仰天ニュース、ヘリテージUSA(Heritage USA)
※なるほど、ヒンクリーがダビテをやっていた理由がわかったw つーか収監理由はそのまんまかw ジョン・ヒンクリー
第8章
- 刑務所に逆戻りするところを、投資家のアイヴァン・ボゾスキーに拾われ、ニューヨークへ。
- インサイダー取引部門の長に就く。
- とんでもない美人秘書のミス・ハジンズと関係する。
- 遊びに来たリトル・フォレストを喜ばす為に、セレブの集まるレストランへ行き、トム・ハンクスと会話するw
- インサイダー取引の裁判で真実を述べる。
※トランプに関してはそのままだが、"アイヴァン・ボースキー"はわざと名前を変えてる?
第9章
- 陸軍からの無許可離隊の罪に問われ営倉入り。その後アラスカに転属させられる。
- ミスター・マクガイバーと再会。マクガイバーはエクソン・バルディーズ号というどでかい船(タンカー(?))に乗っていた。
- 酔っ払ったマクガイバーと慌てふためいたフォレストのせいで、エクソン・バルディーズ号は衝突事故を起こし、大規模な原油流出事故を起こしてしまう。
- 軍はフォレストの関与が広まらないようにと、彼をドイツのベルリンへ移送する。
第10章
- 戦車の洗車係となり、キャタピラーについた泥を落とす毎日。
- フォレストの起こした事件と別にやらかしたクランツが飛ばされてくる。
- 駐屯地のフットボールチーム・ザワークラウトに入る。
- 東ドイツから逃げてきたウエイトレスのグレッチェンと仲良くなる。
- ベルリンの壁近くでの試合でボールを高く高く蹴ってしまい、その結果、ボールは壁の向こう側に。
- 周りに煽られて壁を越えて取りに行ったが、ボールはロシアvs東ドイツのサッカーの試合を台無しにしていた。
- 急いで逃げるフォレストとそれを追う怒り狂った東ドイツ国民。結果としてベルリンの壁が崩壊したw
※言わずとしれた『ベルリンの壁崩壊』だが、この章は前作のテイストがなんとなく感じられて好きw
第11章
- 湾岸戦争の為にサウジアラビアに赴く。
- 何故か居るダンとスーと再会する。
- ダンとスーとクランツと戦車に同乗し、先行しすぎてバクダッドに着いてしまう。
第12章
- 偶然にもサダム・フセインを捕まえて帰ってくる。
- 司令官から返して来いと言われる。
- 返した帰りに、攻撃に遭い、ダンとスーは命を落とす。
※この二人を残しておくと、ラストが前と似たりよったりになってしまうという考えで殺してしまったのかな? リトル・フォレストとグレッチェンとのラストにしたかったのかな?
第13章
- モービルに戻り、バイユ・ラ・バートルで養殖牡蠣の採取を始める。
- スミッティー・ミラーという元々居た牡蠣取りのごろつきとその仲間に妨害される。
- グレていたリトル・フォレストを叱り、わだかまりが消える(?)
- リトル・フォレストが牡蠣取りの手伝いを始める。
第14章
- リトル・フォレストの名案が当たり続け、牡蠣養殖場を作る。
- 大繁盛し、前作同様に今まで出会った人達を雇う。
- リトル・フォレストとキャンプに行き、その途中でミスター・トリブルと再会。トリブルはまたフォレストを騙そうとするが、スルーされる。
- ジェニーとの最後の会話。
- スミッティーの退治。やってやった(`・ω・´)。
- 『フォレスト・ガンプ』がトム・ハンクス主演で映画化され、アカデミー賞を受賞。授賞式でまた一騒動。
映画の大ヒットによって10年後に急ごしらえで書かれた続編と思えば、まあこれはこれでいいのかな?
フォレストとリトル・フォレストという父子の軸を描いた部分は悪くはないけれども…若干の蛇足感は否めなかったw
父子の絆…ああそうか、映画のラストのその後を描く為に、ジェニーは死なねばならなかったのか(ノ∀`)
二度ほど、今作とは別の話で映画の続編制作が進んだりもしたようだけれども、いずれもポシャってる模様。
機械翻訳かなんか知らんけど、映画版のジェニーの死因ってやっぱエイズだったのか…(´・ω・`)
しかもリトル・フォレストも感染してるとかって…
「フォレストガンプ」の脚本家、エリックロスは、9.11以降にスクラップされた奇妙なプロットを明らかにします — 2023
何はともあれ『フォレスト・ガンプ』関連はこれにてクローズ(`・ω・´)
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