カテゴリー: 感想

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-96

1978年のまんが虫 細野不二彦

漫画家への道を決めた、あの運命の一年。

『Gu-Guガンモ』『さすがの猿飛』『ギャラリーフェイク』の
細野不二彦が初めて描いた、
若き日の親友、家族、恩人、そして自分自身。

年末だったかに細野不二彦の自伝的漫画が出ると知り、速攻でamazonで1430円で購入&読破(`・ω・´)

絵や話の上手さからスタイリッシュで苦労知らずの天才肌の漫画家と勝手に思っていたが、実は複雑な家庭環境の中、焦燥と苦悩の人だったとは。

『アオイホノオ』でもモユルが絶賛していたというか衝撃を受けていたような。
面白いと思ったのは、モユル同様に主人公・細納が高橋留美子の登場に衝撃を受けてるところ。やっぱり別格なんだろうな、あの人はw
最近、サンデーうぇぶりで『うる星やつら』を読み直しているけど、キレのあるゴチャゴチャコメディは今読んでも面白すぎる。

兎にも角にも続刊希望(・∀・)
ついでに『あどりぶシネ倶楽部』や『BLOW UP! 』を読みたくなってきたので、電子書籍で購入しようかな。『うにばーしてぃBOYS』も読みたい。

昔持っていた『どっきりドクター』『東京探偵団』『I'mナム』『ジャッジ』『愛しのバットマン』も読み直したいし、通読はしていない『さすがの猿飛』や『Gu-Gu-ガンモ』、『ギャラリーフェイク』を読みたい…(´・ω・`)オカネタランガナ

多少の自虐とか脚色はあるんやろな…( ゜σ・゚)ホジホジ

青春少年マガジン1978~1983

家賃8千5百円の四畳半で、新潟から漫画家を夢みてやってきた19歳の小林まこと青年が食中毒で死にかけていた。上京して1年、挫折寸前の小林青年の元に届いた朗報は、少年マガジン新人賞入選! 半年前に応募した作品が賞金100万円獲得、即デビューとなった! いきなり開いた漫画界への扉、そして怒涛の週刊連載! 瞬く間に新人ラッシュ時代の旗手となる。だが笑いに満ちた青春時代も、やがて終わりを告げ……。

462円。『1・2の三四郎』、『ホワッツマイケル』の小林まことの自伝的エッセイ漫画(?)

2008年刊行であり、同期の小野新二、大和田夏希との関係にフィーチャーした物語で、昨今の漫画家達が描き残そうとしている自伝兼漫画史系とは若干異なる感じがする。

俺氏は少年マガジンやヤングマガジン作品は余り読んでいなかったので、今ひとつピンと来ないところはあったが、内容的には面白かった。

続編を期待したいところではあるが、前作刊行以降に『青春少年マガジン1984~』みたいなものが出ていないところを見ると、作者としては描きたいことは描ききって、続きを描くつもりはない感じかな?

つーか、マンガペディアの項目には

2014年劇画・長谷川伸シリーズ『瞼の母』の連載終了をもって引退を発表。
2016年漫画家復帰。「イブニング」に『JJM 女子柔道部物語』を連載。

とあるくらいだから、完全に期待はできないな(´・ω・`)

これを見て、そういや「イブニング」は廃刊だか休刊ではなかったっけ?と思ったが、『JJM 女子柔道部物語』は「コミックDAYS」に移動して連載を続けるようだ。取り敢えず『1・2の三四郎』を読みたいなぁ(・∀・)

三人寄れば文殊の知恵というけれど、三人集まっても三バカトリオになるのが関の山なのが現実(・∀・)

逆境ナイン 島本和彦

校長室に呼ばれた野球部キャプテン・不屈闘志が、突然校長から野球部の廃部を命じられた。そこで彼は部の存続のために「甲子園大会での優勝」を宣言し、その決意の証明として、春の甲子園ベスト8・日の出商業を10日後の練習試合で倒すことを誓ってしまう。その日から猛特訓を開始したナインだが、試合3日前になって部員が次々と脱落していき…!?

サンデーうぇぶりで読破。
うーん(;・∀・)

面白いは面白いけれども、万民におすすめすることはできないな、これw
『ペン』シリーズとか『炎の転校生』を読んで島本和彦作品のノリを知っていないと結構きついかもしれないw
展開がひどすぎるw

まあ、熱さは認めよう(・∀・)


ニート全盛期編: その1 まめきちまめこニートの日常 WEB再録集

ニートのまめこ・姉・両親・ペットたちによる、日常コミックエッセイ。
くだらなくて「ふ」と笑える毎日をニート目線で漫画にしています。
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ブログ「まめきちまめこニートの日常」より、まめこ本人のお気に入りの作品をまとめました。
一気見したい人におすすめです。

まめきちまめこニートの日常のWeb再録集。紹介文にある通り、『選り抜きまめこさん』といった感じ。今のところ、その4まで配信している模様。
企業タイアップ作品とかを除いているのかな?

何年か前に知って、最初から全部読んだけど、まあkindleで簡単に読み直しができるのは楽といえば楽。
当たり前のことではあるが、好きな人はすごくハマると思う。

ネタバレになってしまうので詳しくは書かないが、リアルタイムに追っている、ただの一読者として寂しい限りである…(´・ω・`)

マザ吉やあーちゃんやたっくんが好きw

誰でも30分で絵が描けるようになる本 / マーク・キスラー

全米のマスコミから、絶賛の嵐!
本書があれば特別な道具も、絵画教室に通う必要も一切なし!
忙しくても時間がなくても、自宅で驚くほど絵が上達します!

鉛筆を削って本を開きさえすれば、すぐにレッスンを受けられる! --ボストン・グローブ

アートスクール全体を、すっぽり一冊の中に詰め込んだような本! --ミッドウエスト・ブック・レビュー

レッスンを終えるたび、大きな達成感が得られる。一冊を終えると、自分がまるでアーティストになったような気分になる。
--デザレット・ニュース

『自分で絵を描く』なんて、考えただけでぞっとする」―― わたしはこれまでたくさんの人に絵の描き方を教えてきましたが、毎回決まってそういう人がいます。しかし、絵が描けるようになるためには、膨大な時間も、特定の場所も必要ではないのです!
本書のメソッドなら、場所を選ばず、描きたい気分になったときにはいつでも、「30分で作品を描き上げる」ことができます。 「これまで絵なんてまともに描いたことがない」という人でも、もちろん大丈夫です!
(「はじめに」より抜粋)

1650円で購入。

比較的マシな結果を上げるとこんな感じ(ノ∀`)


結論から言うと、上手くなるかどうかはその人次第と言えるw

ただ、お題を与えられ、やり方をレクチャーされることにより、以前よりも絵を描くということへの心理的障壁はかなり下がるので、そういった部分での効果は確実に認められる。

取り敢えず描いていてわかったが、つーか当たり前のことだが、基本的に絵とはパースやらで遠近をつけ、陰影によって立体感を出すことによって錯視を起こさせるというか人間の脳を騙すものなんだな(・∀・) ← 一つの解釈としてね。

他にも似たような本を買ってあるので、ちょいちょいやったり、これをやり直したりして、いずれ画伯になる予定(`・ω・´)

指輪物語 / J・R・R・トールキン 瀬田貞二・田中朋子 訳

瀬田・田中訳の集大成
ファンタジー文学の最高峰『指輪物語』が日本で初刊行された1972年から奇しくも50年目の2022年、訳文と固有名詞を全面的に見直した日本語訳の完成形として、本最新版をお届けします。
遠い昔、魔王サウロンが、悪しき力の限りを注ぎ込んで作った、指輪をめぐる物語。全世界に、一億人を超えるファンを持つ不滅のファンタジーが、ここに幕を開ける。

数十年前から消化しようと思いつつ放置していた『指輪物語』の読破タスクを完了した(`・ω・´)

結論から言えば読んで良かったわ(・∀・)

ただ、俺氏の植物系の知識の無さや地形想像力の乏しさから、読んでて辛いシーンが結構あった(ノ∀`)
会話がなくて情景描写が続くところはほんと読んでて辛かったw

おまけでついてる小さな地図だと位置が中々把握できず、何度も見直したり、Webでぐぐったり。
Webでもあまり詳細な地図を見つけられなかったな、そういや。


それ以外の部分では前作の『ホビット』と同じくらい味方陣営のいざこざ有り、感動的シーン多々有りで十分楽しめた。

『旅の仲間』編に関しては、先に映画の『ロード・オブ・ザ・リング』で或る程度内容を知っていたが、映画は結構端折られてるのね、当たり前だけども。

トム・ボンバディルが登場しなかった。まあ、彼はそれほど大きくストーリーに関わってくるキャラじゃないからね。
謎すぎる魅力的なキャラだったけどw

黒の乗手に追われビクビクもんの逃避行は一旦は落ち着いて、皆揃ってさあこれからって時に次々と不幸と災いが降り掛かって来て、( ´・ω・)エ-っていうところで終わる絶望感と来たら…

『二つの塔』編は様々な危地や困難を乗り越えて、新たな味方が現れたりするけれども、強大な冥王の力はより強大になって、希望の灯もかすかになっていく感じで終わっちゃう(´・ω・`)

『王の帰還』編は終盤なので、当然盛り上がった(`・ω・´)
それまでは余り活躍の場がなかったピピンとメリーにもそれぞれの見せ場があり、そこは良かった。が、しかし、大規模戦闘の絡みか、ギムリとレゴラスの見せ場がやや少なかったかな? この二人は『二つの塔』のヘルム峡谷で奮戦してたから、まあいいのか。


BOOKOFFで買い集めたのは評論社の古いシリーズの物だったので、『旅の仲間』が4冊、『二つの塔』は3冊に分かれていたけれど、最新版はそれぞれ2冊に収められている模様。『王の帰還』は元々2冊だったけど、若干他の巻に比べると厚かったかな。『二つの塔』の最後の巻も厚かったか。

『追補編』である10巻は一回だけ見かけたが、500円だったので、「終盤まで読んでからいいか( ゜σ・゚)ホジホジ」とスルーしてしまったが、それ以降、一切見かけない(ノ∀`) もしかするとあんまり出回っていない巻なのかも。途中で力尽きて読むのをやめてしまう人もそれなりにいるだろうからw

『最新版 指輪物語〈追補編〉』が今春出るらしいから、それの電子書籍版を買えばいいか。
ついでに全巻買っとくか(´・ω・`)オカネアンノカ?

ネタバレ有りの感想
  • やっぱり、一番活躍したのはフロドラブのサムワイズ・ギャムジー氏ことサムではなかろうか。最初の頃は若干愚鈍で頑愚なキャラに思えたけれども、最も愛すべき要素を含んだ存在だったと思う。最後にフロド達を見送った時の彼の心中を推し量ることは難しいね。ローズとエラノールが居るとは言えど、それとこれとは話が別と言うか…
  • ゴクリは最後まで哀れな存在だったような気がする。途中で奸計をしかけていたことがわかった時にはあれだったけど…(´・ω・`)イトシイシト
  • メリアドク・ブランディバック氏ことメリーはセオデン王ともっと一緒にさせてあげたかったぜ…(´・ω・`)
  • ペレグリン・トゥックことピピンはメリーとセオデン王と同じようにデネソール二世と良き関係になるかと思いきや、デネソール二世がアレな人だった為、なんだか微妙な感じになってしまったね。トラブルメーカーであったけれども、それが好機に転じたりで何とも憎めない存在だった。
  • ガンダルフはまさか最後一緒に西方に去るとは思わなかったわw フロドもそうだけど。指輪所持者の運命なのか。
  • フロドに関してはあんまり感想はないw 『旅の仲間』の最後辺りで指輪所持者としての覚悟を決めた後はかなりキャラ変しちゃったので。
  • アラゴルンについてもあんまり感想は出て来ないな。エオウィンを袖にして、ファラミアとくっついちゃった時は「あれ、アラゴルン、相手おらんやん(´・ω・`)」と心配してしまったが、アルウェンの存在を完全に忘れてしまっていたわ(ノ∀`)
  • サウロンは強大な冥王だったけれども、意外と考えすぎてミスをするお茶目なラスボスだったような気がするw その最期もあっけなかったような。それよりも邪悪なのはサルマンの方だったような気がしないでもない。サウロン消滅後の無駄なあがきといい、その小物感は物語の最後を飾るには相応しかったと思う。あの水の辺村の合戦がなければ、フロド一行は叙事詩には残るけれども、故郷で英雄となることは出来なかったから。
  • 何気にアングマールの魔王とのエオウィンとメリーの闘いがベストバウトではなかろうか?

またいつか、改めて読んでみたい(・∀・)
ついでに他のトールキンの本も。

『ねらわれた学園』・『なぞの転校生』/ 眉村卓

映画を観てから、いつかは読もうとずっと思っていた2作品を読了。
2作品共、その執筆された時期等を考慮すれば確かに名作なのだろうけれども、この作品から生まれたであろう、子とも孫とも言える作品群を読んだり観たりしている以上、色々な点で物足りさを感じざるを得なかった。

そもそもこれらは中学生向けに書かれた作品であるがために、最早、髪も希望もない、脂肪ぷくぷくのおっさんが読んでもそれほどは面白くないものなのだろう( ・ ∀ ・ )


『ねらわれた学園』 眉村卓

突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは? 1970~1980年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。

なんやこの本、もっとも大事な星の魔王子の腹踊りがないやんけヽ(`Д´)ノ

これ →

まあ、原作の京極少年を映画で謎の"星の魔王子"にしてたから、そんなもんは原作に居なくて当然なんだけどもw

Wikipediaの項目によれば、映画は薬師丸ひろ子をアイドルにする為の手段として作られただけのようなので、原作と全体的に雰囲気が違うのは仕方がないことか。

映画では、原作主人公の関耕児(高柳良一)がサブとなり、サポート役だった楠本和美が三田村由香(薬師丸ひろ子)という名前になって主人公になってたし。大人の事情ですねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ

星の魔王子の峯岸徹を初め、先生陣がいっぱい出てきたのも大人の事情なんかね。
映画だとそれなりの大人の俳優を集めないといけないから。

原作はシンプルに管理社会というか、その忍び寄りに警鐘を鳴らすような感じの内容で、映画は超能力バトル(?)みたいなやつだったか。← もう余り内容を覚えていない模様(ノ∀`)

『なぞの転校生』同様に、父親がやけに理解的で俯瞰した感じなのが気になったw
眉村卓自身の考えをストレートに台詞で言わせられるポジションなのかなw

観たことはないけれども、アニメ版は設定等々がずいぶんと違うんだな…(´・ω・`)カマクラ?


『なぞの転校生』 眉村卓

岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子であるのに加え、成績優秀でスポーツも万能だったが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは? 1970年代のNHK少年ドラマシリーズシリーズとして映像化され人気を博した眉村卓がおくるSFジュブナイルの傑作。(講談社文庫)

テレ東深夜でやっていた岩井俊二版のドラマが結構好きだったので、「あれ? ずいぶんと原作と違うんだな。」と思った。 ← 映画版『ねらわれた学園』と原作の乖離と比べたら、全然許容できるレベルなんだけどもw

そういや、アスカとかスズシロとか居なかったような…
映像化される時はやっぱり女の子が追加されたり主役になったりするのは今も昔も変わらんのかのぅ…
原作通りだと色々と地味だから。

楽園は彷徨って辿り着くものじゃなくて、自ら踏みとどまると決めて作っていくしかないって感じですかねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ ← 既に内容を余り覚えていない