カテゴリー: 感想

『最'愛'絶叫計画』を観た

最'愛'絶叫計画

おデブでモテない一人の女性が恋愛伝道師によって美女へと生まれ変わり、色々な障害を乗り越え理想の男性との恋に突っ走る姿を様々な映画のパロディ満載で描いたコメディ。
 超おデブなうえに恋人が出来ず悩んでいる食堂の娘ジュリア。そんな彼女はある日、恋愛ドクターのヒッチのもとを訪れ、恋のイロハを伝授してもらうことに。すると、まずは脂肪吸引や脱毛など大改造手術を受け、スリムな美女に変身。そして、お見合い番組で美青年グラントと運命の出会いを果たしたジュリアは、やがて結婚する約束を取りつけるのだった。しかし、2人の前には、グラントのかつての恋人が現われて彼女と戦うハメになったり、親がどうしようもないキャラだったりといった障害が次々に待ち受けるのだが…。

これねぇ…(´・ω・`)
色んな映画のパロディが含まれていて、それが解ればそれなりに楽しめるんだろうけれども、兎にも角にも下品で汚すぎる部分は観ていてちょっと引くと思うわ…(ヽ'ω`)

まあ、単純に笑える部分もあったし、一応はハッピーエンドだから、途中まで我慢できれば最後まで観ていられるとは思うのだけれども、そこまで我慢してまで観るものでもないかなw おそらく嫌悪感が勝って、途中で観るのを止めちゃう人の方が多いだろうなぁ。

2006年公開で83分のショートムービー。製作費は2000万ドルで興行収入は8479万ドルなのでそこそこヒットしているのか…

でもIMDbでは2.8かw


この太ったままの状態で話が進むのかと思いきや…

マリリン・モンローの『七年目の浮気』という映画のネタとかしてた。
頭おかしげな両親に虐げられつつ…

父親役のエディ・グリフィンはコメディアン兼俳優、母親役のミーラ・シムハンは舞台とテレビがメインで映画にはあんまり出てない?
『最後の恋のはじめ方』という映画が元ネタのデートドクターのヒッチに相談して…

この小人症の俳優トニー・コックスはエンドアとかでイウォークやってた人なのか Σ(゚∀゚;)
あっという間に特殊メイクを落として肉体改造して…

この時、アリソン・ハリガンは32歳くらいなので、まあ、年相応な容貌で(´・ω・`)
意中の人とカップルになって…

グラント役のアダム・キャンベルは『NCIS』のダッキーの青年期シーンを演じてる模様。
これまた頭おかしげな相手の両親に会い…

胸毛父さんのバーニー役のフレッド・ウィラードは2020年に亡くなってるのか。80歳ならまあ長生きだよね(´・ω・`)
これまた頭おかしげなセクシーライバルが出て来たりするけど…

アンディ役のソフィー・モンクはオーストラリアの女優兼人気歌手らしいけど、なんでこんな役を引き受けたのだろうかw
なんだかんだでめでたしめでたし(・∀・)

まあ、IMDbでの評価は低いものの、それなりの興行収入はあったということから考えてみると、根本的な文化の違いやパロディ元の映画やテレビドラマや番組の知識の有無によってこの映画に対する評価は異なってくるのかねぇ…( ゜σ・゚)ホジホジ

なんだろう、かつての『がきデカ』や『まことちゃん』の系譜の漫画とか好きだったら、この感じの下品さを楽しめたりするんだろうか?
でもやっぱり、漫画表現と実写表現の与えるインパクトはちょっと違うかもなぁ。

何気に水着姿のソフィー・モンクのセクシー映像(?)がやたら長かったような気がするw
最初、ゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞を贈られたというカルメン・エレクトラと混同していたけど、カルメンは最後のシーンで出てきた人だった(ノ∀`)

なんやかんで『指輪物語』と『キルビル』と酷い扱いをされた甥のシーンで笑ってしまった(´・ω・`)クヤシイ

『(500)日のサマー』を観た

(500)日のサマー

建築家を夢見つつもグリーティング・カード会社で働くトムは、社長秘書として入社してきたサマーに一目ぼれをする。運命の恋を信じるトムは果敢にアタックし、遂に一夜を共にするのだが、サマーにとってトムは運命の人ではなく、ただの「友だち」でしかなかった。そんな、トムとサマーの500日の出来事を軽快に描くビター・スウィートなラブコメディ。

んー、まあまあ良かったかな?
もしかすると細かい部分を理解できていないのかもしれない(ノ∀`)

トムがサマーとの交際経験と妹のレイチェルの一言で、変容を遂げたという話なのかなぁくらいの認識なんだけども、その最後の変容に至るまで、
「何がやりたいの、この映画(´・ω・`)?」と思いながらずっと観てた(ノ∀`)

時系列シャッフルの必要性はどこまであったのだろうか。
サマーの態度の変化の対比を明確に見せたかったのかな?

終盤のサマーの変容は不要だったのではなかろうかと最初は思ったけれども、あれは変容前のトムの幻想をその幻想の論理のままに粉々にする為に必要だったのかもしれないとも思えてきた。でもあの一言は酷いよ、サマー(´・ω・`)


画像ペタペタ

あんまり垢抜けた感じはしないのにモテモテらしいサマー
二人が仲良くなるきっかけ(?)
日本だったら、音漏れは嫌悪の対象に成り得るw
酒癖の悪い同僚のマッケンジー役のジェフリー・エアンド
外見的にインド系かなと思ったら、お母さんがパキスタン系?
友人のポール役のマシュー・グレイ・ギュブラー
『クリミナル・マインド』のスペンサー・リードやんけ(・∀・)
未だに夢見る兄の目を覚まさせようとする妹
レイチェル・ハンセン役のクロエ・グレース・モレッツ
名子役で今も活躍中の人らしい
映画版『モテキ』でオマージュされたシーンってこれかな?
出会った頃は~こーんな日がー(´・ω・`)♪
ハッピーエンドを迎えそうな感じだったのにね
夢見る男トム・ハンセン役のジョセフ・ゴードン=レヴィット
何故か髪型とかの感じから堺雅人をずっと想起しながら観てたw
時系列シャッフルといい、分割画面といい、
実験的な手法を好んで用いたのだろうか?
失恋後、竹野内豊風になったトム
髪型だけでモノを語るべきではないなw

恋に恋する、夢見る夢男ちゃんだったトムが一皮むけて、堺雅人から竹野内豊になる物語だったね…

人は自分に都合がいいように世界を見るものだから、トムを一方的には責める気にはならない。

同時にトムは自分の希望や幻想のみを唯一正しいものと信じて、世界やサマーに対してある種独善的に突っ走って振舞っていたから、サマーが離れていったことを責める気にもならないな。

でもまあ、変容前のサマーはやっぱりちょっとおかしい人のような気がしたし、その最後の変容はなんだか凄く女性的な感じがしたw

なんやかんや言って、これはこれで良い物語だったような気がするわ(・∀・)ブンガクノカオリガシタ

俺氏も"いつか白馬に乗った王女様が迎えに来てくれる"という妄想幻想を捨てるべきのか…(´・ω・`)イヤ、マダガンバッテマツワ

『ドッジボール』を観た

ドッジボール
※内容紹介をちょっと改変した。

さびれたスポーツ・ジム“アベレージ・ジョー”のオーナーであるピーター・ラ・フルールは半年間も滞納警告を無視しつづけ、30日以内に5万ドルを支払わないとジムを買収されてしまう事態に陥った。買収を画策しているのは、ピーターのジムの目の前で最新鋭の“グロボ・ジム”を経営する、糞いけ好かないホワイト・グッドマン。“アベレージ・ジョー”を潰して、その跡地に駐車場を作るつもりなのだ。ホワイトにジムを奪われない為に頭をひねるが、上手くいかないピーターと駄目男揃いのジム会員達。ピーターが諦めかけた時、スポーツ視聴好きのゴードンが愛読スポーツ紙で、ラスベガスで行われるドッジボールトーナメントの記事を見つける。そのトーナメントの優勝賞金はなんと5万ドル。このジムがなくなると居場所を失ってしまう会員達の必死な後押しを受け、渋りながらもピーターは大会の参加を決める。

トータルでいうとまあまあ面白かった。
ただ色々と詰め込んだ割りに上手く消化してないというか、上手く要素を活用しつくしていないような感じを受けた。期待したよりも全編に渡って薄味だった。92分という短い映画だったから、色々と端折ったのかな?

まあそれでも、製作費が2000万ドルで興行収入が1億6700万ドルということなので大ヒットだった模様。

公開年は2004年…その頃は全く映画を観てなかったから、今回BOOKOFFだったかHARDOFFで110円で買うまで、この作品の存在を全く知らんかったわ。


原題は『Dodgeball: A True Underdog Story』で"underdog"は

underdog

〔試合や選挙などで〕勝ち目のない[負けそうな]人[チーム]
〔人生などの〕敗残者、負け犬
〔社会の不正などによる〕弱者

という意味らしい。

故・山浦章作品『やす子の太陽』で、「わたしは勝って勝ち犬になるわ(`・ω・´)」「勝っても犬か(´・ω・`)」というようなネタがあったので、そんな感じで"勝ち犬"みたいな言葉があるのかと"abovedog"でぐぐってみたら、それはなかったが"overdog"なる造語がある模様w

overdog

〈話〉勝者、強者◆【用法】おどけて用いられることが多い。◆【語源】20世紀初頭にunderdogの反対の意味を持つ言葉として作られた。


ネタバレにならない程度に抑えた画像を適当に貼る。
コメディにネタバレは厳禁だよね。

悪役・ホワイト=グッドマン。
ずっと身体的コンプレックスを感じていたんだろうと思わせる描写ばかり。
しばらくの間、これがベン・スティラーであることに気が付かなかった(ノ∀`)
ピーターとホワイト。

ピーター役のヴィンス・ヴォーンはベン・スティラーとよく共演していて、仲が良いらしい。
インターンシップ』の主人公をやっていた人か。

銀行から派遣されてきたケート・ヴィーチ役のクリスティン・テイラー。
ベン・スティラーの奥さんだったけど、6年くらい前に別れてるのかな?

会員のダメ男達とコーチ。
ジャスティン・ロングはギャラクシークエスト』に出てた模様。
ホワイト率いる"紫コブラ"チーム。
変てこなメイクをされているフランを演じているミッシー・パイルも『ギャラクシークエスト』に宇宙人役で出てたらしい。
今だと少し問題になりそうな揶揄的デフォルメをし過ぎの日本チーム。メンバー名がスズキとかホンダだったから、自動車輸出絡みの鬱憤を晴らしたかったんだろうか? まだあの頃はGMの方が強かったようなイメージだけど。
水着程度だけど、男性向けサービスシーンは多少あった。

スケジュールの関係なのか何か違う意味が込められていたのか、途中でキャラが離脱したり、実在のスポーツ選手が登場したりとよくわからないところもあったり、希薄な感じもしたけれど、笑えるシーンもそれなりにあったので、まあこれはこれで(・∀・)

どうも今年の5月くらいに続編製作が決定したみたい。続編はもう少し各キャラクターをきちんと描き切る濃厚な内容になったらいいなぁ。
ビンス・ボーン主演「ドッジボール」続編製作へ

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-105 曽祢まさこ

幽霊狩り 曽祢まさこ

「見えたんだ、闇に落ちていく二人が……」。盲目の身に生まれついた美しい少年、ダニエル。彼のもうひとつの瞳が人には見えぬ闇をのぞき見る時、そこにはどんな世界が存在しているのだろうか──?  不幸なさだめを背負う少年と世界に潜む闇を描いた、本格怪奇ロマン。

おっさんの俺氏が生まれたくらい昔の少女漫画。相当古いな。
三巻に分かれていたけど、それぞれ一話収録だったので、実質1冊分だった。
王道というか定型というかスタンダードすぎる展開だったので、これといって感想は出てこないわ。あと1話あるらしく、それは『幽霊狩り2』として販売されてる模様。

結局、ダニエルがクラリサから感じ取っていたモノはなんだったんだろうか? それにつけても自由すぎるコマ割りだと思ったw

少女たちは午後に… 曽祢まさこ

アルベールたち男の子の遊び仲間は、妹たちをいじめたり、遊びの邪魔をしてばかり。そんなとき、いちばんのいたずら者のフランソワがけがをした。妹たちが集まっているのをのぞき見したアルベールが見たものは……?

これも『幽霊狩り』同様に33円で買った単話作品。
まあ、これはこれでw
方法を変えた感じで今のレディースコミック系でもありそうなお話だったわw

このまま育てば将来は間違いなくDV夫になりそうなマルセル

緋色のマドモアゼル 曽祢まさこ

資産家の家に生まれ、わがままいっぱいに育ったアデルは、堅物の学者の卵・ジャン=ルイと出会い、恋に落ちる。交際は順調に進み、婚約パーティを行うことになったが、幸せいっぱいのアデルのもとに届いたのは、脅迫状だった……。

これまた33円の単話。
まあ予想通りの展開。それにしてもアデルが酷いw
本人の問題もあるけれど、親やそれに阿る周りが悪しきイネーブラーになっているのが良くない部分もある。ビッグモーターとか山田養蜂場の世襲息子みたいなのも、なるべくしてなった結果なのか。

ありがちなミスリーダー(?)のロベールもなんだかなと思ったw

「字が汚い Σ(゚∀゚;)」とアデルは思った。まあ、脅迫状なんで筆跡をごまかした結果なんだろうけどw

曽祢まさこ短編集 ダーク・クイーン 曽祢まさこ

12歳の夏の日、果林の耳にきこえてきた何者かの声。それからというもの、弟の聖也をねらう黒い影が……。聖也を守ろうとする果林に、何がまちうけているのか? ホラーミステリーの表題作のほか、傑作コミック「美里(みり)へ……」同時収録。

上記の作品群に比べると執筆時期が違うからか、かなり絵柄が軽い、比較的現代っぽい感じになっていた。

表題作の『ダーク・クィーン』は、まあ良くある闇の者が光の子を狙うといった話…・゚・(つД`)・゚・バアチャン

『美里へ…』は展開は読めるけど、これはこれで好きw
まあ、昔の少女漫画のキャラだから広橋くんは許されるが、今だとストーカー扱いになりかねないなw

酷い言い様である(・∀・)

悪魔の十三夜 曽祢まさこ 全2巻

11歳の少女マデリンは、弟のディオンと美しい母親、使用人のモイラとともに、南イングランドの人里離れた森の館でひっそりと暮らしていた。ある日、マデリンは村の子供たちと知り合い、仲良くなる。その頃、ロンドンは、吸血鬼のしわざと言われるいくつもの殺人事件の噂で持ちきりだった。そんな中、平和で楽しい日々を送っていたマデリンの周囲に、不気味な影が忍び寄る――。ホラーの名手、曽祢まさこの傑作長編。

全2巻ということもあり、中々の読み応え感はあった(・∀・)
まあ、モイラの行動でオチというかその後の展開が分ってしまうわけだけども。

途中、「切り裂きジャックはヴァンパイアハンターか(・∀・)!!」と思ったが、そんなことはなかった(ノ∀`)

結局願いを叶えた悪魔ってなんなんだろうな…( ゜σ・゚)ホジホジ

曽祢まさこ短編集 王さまはネコがきらい 曽祢まさこ

むかしむかし、海のほとりのとある王国にネコが大嫌いな王さまがいました。王さまが「ネコ追放令」を出したからさあたいへん。ネコはみんなつかまって離れ小島に島ながしに。悲しみにくれる国民たちのため、立ち上がったのは王の娘、ドリアナ姫。そこへ謎のネコ・バロンが現れて……。ほか架空の王国を舞台にしたメルヘンコメディ、「眠る、眠れば、眠り姫」「きゃっ?白雪王子さま」「忘れ髪の姫君」の全4本を収録。

ホラーサスペンス系オンリーの人だとばかり思っていたのだけれど、こんな感じのほっこりコメディも描いてるんだなぁ(・∀・)と思った。

2000年くらいの作品みたいだから、50歳前辺りの短編集かな?
こういう路線の方が好きかな。

BL? BL展開なのか…( ;・´ω・`)ゴクリッ

曽祢まさこという人は同年代の人と比べるとIT系に明るいのか、ブログを運営していたり、Twitterで日々呟いている模様。