今更紹介するまでもないけど、読んでないなら読んでみたらシリーズ。
絵柄等で好き嫌いは別れると思うが、ストーリーはかなり良いと思う。
全33巻+外伝1巻+画集?2冊が出版されている。
今はワイド版や文庫版が出てるはず。本屋で見掛けた記憶がある。
・蒼月潮…普段はおちゃらけているけれど、芯は理不尽なこと、曲がったことの嫌いな熱血中学生。
寺の息子で父と二人暮らし。ストーリーが進むに従って、母が居なかった心の葛藤を
解決していく。太陽のような存在の為かなんやかんやで男にも女にもモテモテ(・∀・)
・とら……潮の家である恩施山覇風寺・芙玄院の地下に「獣の槍」によって封印されている妖怪。
「白面の者」と浅からぬ因縁を持つ。非常に利己的で妖怪退治に毎回非協力であるが
「獣の槍」で脅されたり、自分のプライドを傷つけられて怒ったりでなんやかんやで毎回
潮に協力して妖怪を倒す。「獣の槍」で自分を脅す潮を常々疎ましく思っており、いつか
喰らってやろうと企む。最終回でその宿願を果たす。ぶっきらぼうだが芯は通っている
のでやっぱりなんやかんやでモテモテ(・∀・)
・白面の者…世界が誕生する時に集まった邪な気が意識を持ったもの。後に体を有し、
人間・妖怪問わず全ての生命体を恐怖を与えることを存在意義とし、
同時に自らに恐怖を植えつけた「獣の槍」を破壊しようとする。
九尾の狐がモデルだが、たまにガンバのノロイに見えなくもない(・∀・)
・獣の槍…白面の者に祖国を滅ぼされた鍛冶職人が打った、白面の者を滅ぼせる唯一無二の武器。
同時に妖怪達にも絶大な力を持つ為、妖怪達に恐れ忌み嫌われている。
その他、魅力的な登場人物が沢山出てくるけれど、書ききれないから略す。
単純に妖怪退治物として読んでも楽しめると思う。個人的にはその底辺に流れる悲しさ、
優しさ、暖かい温もり、熱血などが感じられ、毎回通読するたびに。゚(゚´Д`゚)゚。状態に。
ってこれを書くために原画集を見ながら既に涙目になってる俺は一体( ;´ω;`)
一応三巻までは独立した話で四巻辺りから本当の話が動き出す感じ。
シリーズによって当たり外れというか好き嫌いは出そう。
散りばめられた光のかけらというか、潮ととらによって光り輝きだしたかけらたちが、
白面の者という世界を覆おうとする絶対的な闇を打ち晴らそうと収束し太陽にも
劣らない光をもって見事にそれを成し遂げる展開は読んでいて興奮する(`・ω・´)
DSの「押忍!闘え!応援団」の最終ステージが好きな人なら、合うかも。
エピソードとしてはカマイタチ、サトリ、ナマハゲ、?、キリオ、ハマー機関が良かった。・゚・(ノД`)・゚・。
何気に一番好きなのは、とらと真由子のエピソードだったりもする(w
あとキジムナーの回も好きだな。
シャガクシャや白面の者、流などを心理学的精神分析的に眺めるとまた違った面白さも
出てきそうな気がする。
作者の藤田和日郎氏は他に「からくりサーカス」を描いており、今は「月光条例」を連載中らしい。
「からくりサーカス」はあんまり合わなかったなぁ(´・ω・`)
おそらく原案であろう短編集の「からくりの君」は好きだった。
短編集の朔夜シリーズはやんないのかな。猟奇的な事件ばっかになりそうだけど(w
「月光条例」は面白いのかな?機会があったら読みたい(・∀・)