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『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』を観た

のだめカンタービレ 最終楽章 前編

映画版ということで海外ロケやらCGやらで力は入ってはいるが基本的にはドラマ版の延長作品。原作とドラマ版が好きなら、そこそこ楽しめるのではないかと思う。

原作の段階で渡欧以降よりも国内でのライジングスターオーケストラ辺りの方が好きだったので、話の後半辺りから少し冗長なシーンが多いように感じられた。

また、俺氏にクラシックの素養がないために終盤のオーケストラシーンもまた長すぎるように思えた。色々とシーンを入れたりカットを変えているがやはり長い気がした。

まあこれは"映画鑑賞"中に現れたオーケストラシーンだからそう感じたのかな。普通のオーケストラならぼけーっと観てても長さはそれほど気にならないし。まあこのオーケストラの団員に余り思い入れがないからというのも原因だったのかもしれない。


原作ののだめが面白いということもあるが、演じている上野樹里ののだめっぷりで思わず吹いてしまうシーンは多々あったw

よく「のだめカンタービレ」以降の「ラストフレンズ」の上野樹里を知らないのか、ただ単に皆が言っているからそれに乗っかってるのか「上野樹里はのだめの演技が離れなくなって下手になった」というような阿呆なことを言うのがよくいるけど、確かにのだめ役はインパクトが強かったのかもしれないと改めて思ったw

まあそういうことを言う人の頭の中では「上野樹里ののだめの演技が離れなくなって、そう思い込んでる」だけなんだろうけど。

演奏シーンとかはちょっとあれ?って感じなとこもあったかな。

玉木宏が演じる千秋真一も千秋っぷりが出ていて良かった。
トマ・シモンとの開演前の会話や「先に行くぞ」の辺りは良いシーン。

1月期くらいまで地上波ドラマをほとんど観ていなかったので、それまでに出ていたのかもしれないが、玉木宏って最近はドラマに出ているのであろうか?
頭の中には永谷園のCMのイメージしか残ってない(ノ∀`)

竹中直人等のエセ外人達は突っ込むだけ無駄なのでスルーして観るしかない。ドラマ版からの流れだし。

カトリーヌ役のルカ・プラトンが下手というか凡百の子役みたいな台詞回しでアレだったが、それでもあの辺りのシーンはやっぱり良いシーンだった(・∀・)

瑛太、水川あさみ、小出恵介、ウエンツ瑛士、ベッキー、吉瀬美智子、伊武雅刀、猫背椿、片桐はいり等が出てきた。そういえばこんなメンツだったなぁと思って観ていたが、なんでフランスのメンバーであるウエンツ瑛士とベッキーを記憶しているのだろうか。ドラマ本編の最後かスペシャルで出てたんだっけか?


千秋に置いて行かれてコンクールへの参加も許可してもらえない、失意ののだめに更なる追い打ちが!というところで前編は終了する。後編への十分な引っ張りだったと思うけれども、興行収入は前編が41.0億円で後編が37.2億円と減っている。これはなんだろうか?

単純に「のだめカンタービレ」を知らない人が話題作ということで観て、後編は観なかったとかそういう感じの話なんだろうか。まあ何にしても凄い興行収入w 確かこの頃はクラシック関係でのだめバブルのようなことも起きていたんじゃなかったっけかな。

マナーを守らない荒ぶる初心者達がコンサートに来て、古くからのファンは色々と迷惑したとかしないとか。

今はどうなってるんだろうかねぇ(・∀・)

『ロボジー』を観た

ロボジー

あらすじをちょっと改変するとこんな感じ。

木村電器の小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)の3人は、ワンマン社長の木村(小野武彦)から二足歩行ロボット開発を命じられていたが、お披露目1週間前になって制作中のロボットを大破させてしまった。社長の一度限りのお披露目という言葉を思い出した3人は、窮余の策としてロボットの中に人間を入れて切り抜けることを思いつく。紆余曲折の結果、人恋しく人に必要とされたがってるが偏屈さとプライドの高さによって素直になれない老人、73歳の鈴木重光(五十嵐信次郎)が"中の人"として選ばれた。そこにロボットオタクの女子学生・葉子(吉高由里子)が加わり、事態は思わぬ方向へと転がり出す。

何箇所かの強引な展開はあったものの全体的には面白かった(・∀・)

冒頭のロボット大破の流れやお披露目シーンやその後の巡業やらお宅訪問とか大学でのこととか結構あり得なさすぎて強引だったかな。まあコメディだからとその辺のことに気にしなければ楽しめると思う。

結構伏線的なものはわかりやすいので展開が予想出来てしまうが、それはそれで作品の内容を損なうほどのものでもなかった。

他のレビューサイトを見ると"世間を騙す"云々と否定的な意見が書いてあり、その時初めてそういやそうだなと思い至った(ノ∀`) 

常日頃の俺氏であれば、そういう感じの意見に傾いたような気がするけども、この映画だとそんな風には思わなかった。多分、騙し続けるというよりも一度限りの嘘が雪だるま式に膨れ上がっていった感じなのと、それで大儲けするわけではない展開だったからかな?


鈴木さんの性格や心の内を孫と鈴木さんの関係、お芝居とヒーローショー、ヒーローショーと子供人気等と絡めた、"ニュー潮風"の中の人になるまでの流れは随分と丁寧に描いている感じがした。二度目のお披露目の時の三人と鈴木さんが再会するシーンはちょっと笑ったw

ロボット研究会で葉子と対立する男の子が居たが、あれはあんまり必要性がないキャラに思えた。

ラストは暗闇の中で呼び鈴の音が鳴るところでも良いかなと思ったけど、やっぱりラストはあのアップで終わるのが良いか(・∀・)
磁石はもう一つ要るのかな。


鈴木重光役の五十嵐信次郎って知らんけど上手いのぅって思ってたけど、これミッキー・カーチスじゃねぇかヽ(`Д´)ノ
謎の転校生でも隣のお爺ちゃんをやっていたなw

笹野高史の老人役は結構"作られた"感のある老人なのに対してミッキー・カーチスの老人役は本当に老人な感じがする。

濱田岳は普通にいつも通りに上手いので特に言うことはないw
吉高由里子の女子大生役も問題ないというか、こういうキャラの方が向いてる。

太田役の川合正悟って観ればすぐわかるけど、チャン・カワイじゃねぇかw
コメディということもあるけど、良い感じに溶け込んでいたかな。
Wエンジンの相方・えとう窓口ってチャンより8歳年上らしいが、顔知らないな。

長井役の川島潤哉って知らないと思っていたが、「曲がれ!スプーン」のエレキネシス使いの役だったようだ。全く覚えてないけどw
あと「ノーコン・キッド」の野々村役(木戸と一緒に起業した悪役)だった。
これはなんとなく覚えてる。

フジテレビ制作らしく、田畑智子、和久井映見、小野武彦、田辺誠一、西田尚美。田中要次、竹中直人と無駄に知名度のある役者をちょい役で起用していた。まあ田畑智子、和久井映見、小野武彦は脇役レベルの出番はあったので、まあ無駄遣い言うほどでもないけど。


一瞬、STAP細胞絡みで「オボジー」というネタが頭をよぎったが、特にネタの広がりを感じなかったのでそのままスルーした(・∀・)

『呪怨2』を観た

呪怨2

これは冗談で作ったんだよね(・∀・)?
なんか色々と酷かったw

俊雄くんの存在はギャグ以外の何物でもなかったなw
出てくると笑っちゃうw

どうも特典DVDかなんかで監督が「笑いと恐怖の間でのバランスに気を使った」と
語っているらしいので、笑って当然なのかもしれない。でも恐怖を感じなかったから
ホラー映画としては失敗のような気がするw

監督や脚本云々じゃなくて、それ以外の理由でもこの映画はもう駄目だろうw 
主役が覚醒剤で捕まった酒井法子だからw 実況でもそのネタで持ちきりだった。
これから先も彼女が関わったら作品の出来に関わらず、"覚醒剤"や"クスリ"という
ネタが常につきまとうことになるんだろうな。


「リング」の貞子の時も思ったけど、超常的存在を表現するのにその外見や動きを
未加工で出しちゃうと怖さが全くなくなる。人間っぽさが出た瞬間に醒める。
中盤以降の伽椰子の動きは加工が施されていて不気味さを表せていたけれども、
序盤の動きや髪の毛とかはちょっとイマイチだったw 出産後の伽椰子は笑えたけど
不気味さはあったかな。ホラーというよりスプラッタっぽかったけど。

この映画って時系列シャッフルしてるけど、それが作品の面白さにはほとんど
寄与してないなw せいぜい三浦朋香(新山千春)の時の壁の音くらいかな。
あれってロケ後のことかと思っていたけど、ロケの数日前からのことと
書かれていたりして謎。ロケ前なら予知夢過ぎて話が雑な気がする。

元のストーリーが何の変哲もないありがちなホラー物だから、奇を衒う為に
時系列シャッフルをしているのかと思ったが、1の時からそうだったみたい
だから、二匹目のどじょうを狙った感じなんだろうか。ただ単にわかりにくく
なっただけのような気がした。


wikipediaの項目や他のレビューを見て「呪怨」のストーリーを読んでみたが
なんだかなぁって感じだった。事の発端は伽椰子の自業自得というか狂気に
あるし、あの家に関わる者に死をもたらすのも意味不明だ。剛雄への恨みならば
それは達成しているし、小林俊介も殺しているみたいだし。

ビデオ版の没設定は

実は伽椰子の母親(鳥居のある家に住む。)はイタコで、一種の除霊のような儀式を行っていて、除霊の際に他人から取った悪霊を含んだ血を伽椰子に飲ませ続けるという行動を繰り返していたことが『呪怨 パンデミック』にて追加されている。それによって伽椰子が悪魔化してしまい、何時しか「この苦しみを他人に味わわせてやりたい」という念が生まれ、”呪いの家”に関わった者を次々と呪い殺してしまっている。これはビデオ版で没になった設定で海外版制作スタッフから「なんとか前作以上の謎を盛り込んでほしい」と要求され、仕方なくイタコの話を後付けしたためである。

伽椰子の行動と目的

とあり、一応の理由付けにはなっているけど、やっぱり微妙だな(´・ω・`)
ラストを踏まえるともしかすると「リング」の貞子のキャラをぱくってる、
控え目に言って強い影響を受けているんじゃないかなと思ってしまう。

あと俊雄くんの存在が不明確すぎる。大林恵(山本恵美)は同じような
存在になったんだろうと思うけど、それらと伽椰子との違いがわからない。
伽椰子に殺されたもののみ伽椰子に使役されるのかな?原瀬京子(酒井法子)の
お母さんは俊雄くんに殺されたんだろうか?


安産お守りを落とした時に拾おうとした時に意識不明だった石倉将志(斎藤歩)に
腕を掴まれて制止されるけど、あれはお腹の子が伽椰子だからお母さんの幽霊が
やらせたのかと思って観てたけど、あれは将志の意志なのかな?

でもよくよく考えてみると、京子がうたた寝してて行方不明になっていた
恵が現れた時にお母さんの幽霊が起こしてくれて事無きを得るんだけども、
これってどういうことだろうか?この段階で京子のお腹には伽椰子が居る筈で
伽椰子によって消された恵が伽椰子に使役されているのであれば
恵が京子の命を奪うはずはない。使役されていない状態であれば京子もろとも
伽椰子を葬り去ろうとしたのだろうか?お母さんは呪われし伽椰子を孕みつつも
京子が娘であることには違いはないとして助けたのだろうか。そう考えると
ラストの京子がマフラーを差し出す母性愛的なものにつながるような気が
しないでもないけど、やっぱり恵は使役状態である方が納得が行くような。

千春(市川由衣)の部分は正直よくわからんw 前作にも出ていたらしいが
あの家には行っていないらしい。関わりが多少あって、京子についてきた
俊雄くんを見ることが出来てしまった故に対象となったのか?夢と現実の
行き来もなんかようわからん感じだった。


受肉した伽椰子がある程度大きくなるのを待って京子を殺すってのも
ちょっと納得が行かなかったw 赤ん坊のままでも今まで通りの能力が
なくなったり、人間としての制約を受けてしまうような存在ならちょっとや
そっと大きくなっただけでどうこうなるもんでもないだろうw
仮に今まで通りの能力がこれから使えるようになる年齢になったと
してもあのシーンで殺す必然性やその予兆が全く提示されていないので
脈絡が全くないように思えてしまう。

つーかこの映画、全体的に脈絡がないな(ノ∀`)
監督の頭の中ではきちんと繋がってるんだろうけども。

関係ないけど大国圭介役の葛山信吾ってクウガの一条さんやないか(・∀・)


やっぱりホラー映画を観る素養がないなと痛感した(ノ∀`)

『サウンド・オブ・サンダー』を観た

サウンド・オブ・サンダー

適当にあらすじを言うと

近未来、過去への恐竜ハンティングツアー会社が、過去の事象を変更してしまう禁忌を犯したことにより、その変更が現代へと影響して大混乱が発生するお話。

2003年公開予定だったが、撮影していたPrague(プラハ)での洪水や製作会社の倒産等により、2005年公開になったらしい。

制作費は100億円(8000万ドル)と超大作のように思えるが、撮影後作業に製作会社が倒産してしまった後に残った後援者が3000万ドルのみを提供したので、視覚エフェクトにお金をかけられずに駄目駄目CGになったみたい。
A Sound of Thunder (film)

そういうアレなのに加えてカットの多いテレビ放映を観たので、途中からほとんどまともに観ていない(ノ∀`)

タイムウェイブが来た後の虫が襲ってきたシーン前後や、途中の街でミストのばあちゃんみたいに民衆を先導したおばさんが呆気無く白化したりとなんだかなぁ(・∀・)と思ったw

一度お釈迦になった映画を低予算で立て直したという点を鑑みて頑張った方だと評価する人とただひたすらに糞という評価に分かれる模様w


あんまりまともに観てないから特に言えることがなかった(ノ∀`)
なんでタイムエフェクト物?は蝶々が好きなんだろうか?