カテゴリー: 感想

『スピリット・ボクシング』を観た

スピリット・ボクシング 塀の中の詩闘

原題はShackles(手かせ、足鎖、束縛、拘束)。
一応冒頭に主人公であるベン・クロス(D・L・ヒューリー)のボクシングシーンはあるがこの映画はボクシングとは全く関係ないw

別題に詩闘とあるようにポエムを一つの軸としていて、魂の叫びであるポエムによって心を
通い合わせるような部分があるので、それをスピリット(魂の叫びの)・ボクシング(やり取り)
みたいな意味で邦題をつけたのであろうか?関係ないが別題の"塀の中の詩闘"で正しい
ようなのだが、allcinemaだと"塀の中の時間"になっている。"詩闘”と”時間”は字面が似て
いるがさすがにOCRのスキャンミスとも思いにくいので手入力時でのミスだろうか?

あらすじは

三年前にある事件を起こして教職から追われたベン・クロスはかつての上司であったヴァージル(バリー・シャバカ・ヘンリー)から新たな教職のオファーを受けた。それはシャクルトン少年刑務所で試験的に設けられた学校での仕事だった。初めは上手く行かなかったものの、ストリートの詩人からお恵みの代わりに貰った詩集を用いた授業での、ベンの就労とほぼ同時にシャクルトンへと収容されたガブリエル・ガルシア(ホセ・パブロ・カンティーロ)とのやり取りからポエム大会の開催を思いつく。

みたいな感じ。

冒頭のストリート詩人のポエムや二分割~四分割はちょっとうざいw
観ているうちに慣れてきて、二分割はベンとガブリエルを重ね合わせる時に効果的な演出になってくるんだけども。

物語のメインテーマであろうことは終盤のベンの言葉に集約されていて、まあ是認出来る意見かな。でも看守たちの言いたいこともよくわかる。

但し、あの行為等はやっちゃ駄目だろうと思ったw そういえば、実際に囚人達の敎育に反対する住民とかって居るんだろうか?

話は色々と散漫というか本筋の為に脇役食い散らかすパターンだったw
あのオチは話を収束させる為に必要だったのかもしれないが、うーん、どうだろう(;^ω^)

入所シーンでバックショットヌードがあったよ、男のだけど(*´・ω・)うほっ


全体的な映画としての出来は微妙な気がしないでもないが、所々熱いシーンがあったりしたので、トータルでは観て良かったかな。

『日本の黒い夏─冤罪』を観た

日本の黒い夏─冤罪

1995年6月上旬、長野県松本市に住む高校生の島尾エミ(遠野凪子)と山本ヒロ(斎藤亮太)は、松本サリン事件報道の検証ドキュメンタリーを制作していた。NHK長野放送局をはじめとするテレビ局が取材を拒否する中で、ローカルテレビ局「テレビ信濃」は取材に応じるという。報道部長の笹野(中井貴一)、そして記者の浅川(北村有起哉)・圭子(細川直美)・野田(加藤隆之)の口から誤報につながった原因が語られた。

ある種ドキュメンタリーの再現映像みたいな感じなので一般的な映画とは異なる内容。
そういう意味では一般的な映画みたいに面白いかどうか測るべきではないと思う。
まあでも面白いというか興味深い内容ではあったかな(・∀・)

全然違う内容だけれども「ニュースの天才」が面白かったなら、
これはこれで有りと思うかも。

非常に淡々とした感じでその当時の取材状況シーンとエミの追求とそれに対する浅川の逆ギレ的応答やその他の歯切れの悪い応答が展開されるので盛り上がりはほぼない。


松本サリン事件を見ると長野県警やマスコミの酷さがわかるなw

週刊新潮は未だに謝罪をしていないらしい。

地下鉄サリン事件後も河野は週刊新潮のみ刑事告訴を検討していたが、謝罪文掲載の約束により取り下げた。現在も河野は「週刊新潮だけは最後まで謝罪すらしなかった」と語っている。このことは一部宗教団体などにより攻撃材料として利用されているにもかかわらず、河野との約束は現在もなお守られていない。

これ創価学会のことかw

週刊新潮の項目で

また、創価学会は機関紙の『聖教新聞』や系列誌の『潮』などを使い、定期的に「クズメディア」「デマ雑誌を追放しろ」などと新潮社を批判している。

とあるから多分そうか。ふと字面を見ていて気づいたが、「潮」と「新潮」なんだな。
まあ何の意味も無いだろうけどw


神部俊夫役の寺尾聰が微妙というか、きっと俺氏は俳優の寺尾聡は合わないんだなと思った(ノ∀`) 中井貴一も微妙だったかも。
あんまり感情を出さない感じのキャラだったからかもしれないが。

浅川浩司役の北村有起哉は良い感じに嫌なキャラを演じていた。

虐待を受けながら子役をやっていた遠野なぎこはどんなことを考えながらこの役を演じていたんだろうな。

「この人、細川直美に似てるなぁ」と思いながら観てたら、細川直美だった(ノ∀`)

キャストに笠兼三という名前があったので、笠智衆の親戚だったりしてと思ってぐぐったら、本当に笠智衆の孫だったw
柳田記者ってあるけどどんな役だったか覚えてない。


全てが全て、この映画の内容が正しいわけではないだろうけれども、若い人や子供たちに授業等で見せるのも悪くないんじゃないかね。

『イングリッシュマンinニューヨーク』を観た

イングリッシュマンinニューヨーク

おいこの映画、性器以外は乳首も尻も陰毛もバッチリ映ってるやないかヽ(`Д´)ノ
 
 
 
まぁダニエル・デイ=ルイスという男性の裸だけどね(*´・ω・)うほっ


最初、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」でぐぐったら、
違う映画のwikipediaの項目がヒットした。気付かずに読み進めると

2009年(第18回)東京国際レズビアン&ゲイ映画祭[1](7月10日、17日)にてアジアで初上映された。
イングリッシュマン・イン・ニューヨーク

とあったので、「ああ、あの主役のヌードシーンがそっちの人に評価されたのか(*´・ω・)」と偏見に満ちたことを考えていたが、それは2009年に撮影された別の映画だった(ノ∀`)
この「イングリッシュマンinニューヨーク」は日本未公開作品だから、日本語版Wikipediaに項目がないのかな?

あらすじは

イギリスの名門大出のヘンダースンは、アメリカン・ドリームを抱いたニューヨークのアート・オークション会社の新入社員。ところが、絵の買い付けで出張したアトランタで、絵の持ち主一家に散々振りまわされ……。D・デイ・ルイスがコメディに挑戦し、それまでと違った役柄に個性を発揮。
イングリッシュマン in ニューヨーク

という感じ。


この映画は当初、アメリカに移住してもイギリスでのスタイルを捨てられない男を笑う映画なのかと思ったが、観て行く内に、その部分はあるものの、実は南部アメリカの人々をデフォルメして笑っている映画でもあるような気がしてきた。

そもそも邦題の「イングリッシュマンinニューヨーク」は映画のOPに流れるスティングの「Englishman in New York」から取られているようで、原題は「STARS AND BARS」。
それが何かと訳してみると

南部連合の最初の旗
(STARS AND BARS)

である。
(Stars and Bars flag (U.S.)のStars and Bars (First National Flag)がそう?)

ということなのでこれは邦題をつけた人がやらかしたことによって誤った先入観を持ちながら観ることになるのかもしれない。

ニューヨークシーンは序盤と終盤だけなので、そう言った意味でもin ニューヨークという感じは薄い。


話の筋としてはヘンダーソン・ドース(ダニエル・デイ=ルイス)がルーミス・ゲイジ(ハリー・ディーン・スタント)の言葉やさまざま出来事を経て変化したと見ればいいのかなぁ。話そのものは余り良い出来ではない。全ての要素を綺麗にまとめろとは思わないがほとんど全ての要素が投げっぱなしジャーマンというか使い捨てで終わってしまうので人によってはかなりの消化不良に陥ると思うw

プルーイット(スティーヴン・ライト)は結局何だったんだろうと思ったw
コーラ(グレン・ヘドリー)もなんか謎過ぎなキャラだったな。

一応ところどころで笑いどころはあるのでそれがはまれば楽しめるかな。

何はともあれ期待しないで観るのが吉かな(・∀・)


全然関係ないけど、「Englishman in New York」って良い歌だな。
ちょっと聞いただけで気に入った(・∀・)

スティングは有名なミュージシャンであることは何となく知っているが他にどんな歌を歌っているか知らない(ノ∀`)

『ココシリ』を観た

ココシリ

アメリカ地域の分類にあったので観てみたが、中国映画だった(ノ∀`)

平均海抜4,700m、中国最後の秘境と呼ばれるココシリ。この地域に棲息するチベットカモシカは、その毛皮が高値で取引されることから1985年以降乱獲が進み、わずか数年で1万頭にまで生息数が激減した。これを取り締まるために民間のパトロール隊が結成され、元軍人のリータイ(トプギェル)が隊長となっていた。ある日、隊員が密猟者に殺される事件が発生。ガイ(チャン・レイ)はココシリに入り、密猟者を追う隊員に随行して取材を開始した。

何気にカモシカから皮を剥ぐシーンや兎をさばくシーン、鳥葬シーンなどがあるので耐性がない人にはグロというか衝撃的な映像を含む映画と思われるかも。

白鯨を追うキャプテンエイハブのようなリータイ隊長の執念というか使命感があんまり伝わって来なかった。ココシリの地を愛してるというようなシーンはあるけど、なんというかラスト近くの密猟者のボスが言う「人より大切か?」という台詞と似たような疑問を感じてしまった。

後味が悪いラストのような気もするが、後日譚の部分で救いがあったと見るべきか。
ハリウッド映画だったら、ガイが金髪女性でリータイ無双の後、二人のキスで終わるんだろうけどw

話を成立させるために仕方がなかったんだろうけど、マー爺さんの存在がちょっと都合が良すぎるような気がした。


撮影はえらく大変だったみたいだ。景色は綺麗というか雄大だった。
パトロール隊がズボンを脱いで川に入るシーンがあったよ(・∀・)うほっ
凄く寒そうに見えた。

リータイの娘役?の子が可愛い感じではあったが、中国的可愛さであった。
福原愛が中国で人気があるというのがなんとなくわかるw
リウの恋人役は如何にも上海とかに居そうな感じの女性だった。

リータイは何となく役所広司に見え、ガイは若い頃の萩原聖人や窪塚洋介風だった。

英語版のKekexili: Mountain Patrolのプロダクションヒストリーには

Except for the two leads Qi and Tobgyal, all of the cast is made of Tibetan amateur actors.

とあり主演二人以外はチベットのアマチュア俳優ということらしい。
中国の侵略占領状態だから映画等のプロ俳優はいないということなのかな?

つーか主演ってリータイとガイじゃないのかΣ(゚∀゚;)
まあ確かに運転手リウ役のキィ・リャンはガイよりも見せ場が有ったような気はする。

ただ下の方の、チベットカモシカを殺す代わりにモンゴリアンカモシカに枝角をつけて殺したのでクルーの一部が怒ったという話を

According to lead actor Zhang Lei,

って紹介してるからチャン・レイが主演?

つーかあのシーンって麻酔銃とかでやったんじゃなくて本当に殺したんかΣ(゚∀゚;)
そういや皮を剥いでいたか…

gazelleとantelopeの違いってなんだよヽ(`Д´)ノとぐぐったら、
Difference between a gazelle,deer and antelope?

ガゼルはアンテロープの一種。アンテロープはウシ科で、頭蓋骨から角が生えていて生涯保ちつづける。雄雌共に角を持つ。鹿は一年の一時期に雄のみが角を持ち、繁殖期がすぎれば脱落し、それはケラチンで形成されたものではない。

みたいなことが書いてあるようだ。アンテロープの方が大きい括りなのか。


背に腹は代えられず毛皮の一部を売却すること自体は別にいいけど、死骸を集めてガソリンで火葬したのはよくわからないな。鳥葬ではないけどそのまま放っておけば自然に帰るような気がする。

流砂は怖いでーと思ったが、流砂って本当にあんな感じなのか気になった。

国家級の保護区になる前に青海省が動いてたのか。ボランティア募集したり(チベットカモシカを保護)、ボランティアが死んじゃったりしつつも(青海:ココシリ保護区でボランティアが遭難死 2002/12/05(木))、2005年段階でそれなりに回復して(ココシリ国家級自然保護区管理局ツァイガ局長の願い)、2010年にはかなり増えてきた模様。

今のところチベットカモシカの主要な生息地であるチベット自治区のチャンタン(羌塘)自然保護区では、その数が6万頭から12万頭までに回復している。
4大自然保護区でチベットカモシカの保護を_中国網_日本語


まあでも中国はチベットカモシカは保護してもチベット人は虐殺するんだろうな(´・ω・`)
東ティモールは独立出来たけれども、チベットは無理か。