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モテキ / 久保ミツロウ

モテキ

全4巻。
ドラマの方は終盤以外はとても面白く、いつか読もうと思っていたが、読む機会もなく、その後、映画版の出来の酷さに呆れて、ずっと存在を忘れていた(ノ∀`)

ドラマ版の最後の方の展開って独自なのかと思っていたが、大筋では原作に沿っていたんだな。
まあでもトータルで言うと原作の方が面白かったかな。なんかドラマ版は最後の方が微妙というか、島田が新井浩文とか墨田がリリー・フランキーという駄目配役で合ってなかったから、その辺がないだけでも面白く感じられた。最後の終わり方は良かった。

まあやっぱり漫画版でも土井亜紀だよね(・∀・)

いつかちゃんも悪くはないけど。だがしかし、やっぱり小宮山夏樹は全然来ないなぁ。
なんだろうな。

インタビュー記事かなんかで作者がこういう女性と対戦したことがない人は全然惹かれないであろうみたいなことを言っていたので、まあそういうことなのか。なんかとにかく面倒くさそうな女に思えたw この辺が特に終盤が面白く感じられなかった理由の一つかもしれないw

ドラマ版の林田尚子はなんかよくわからないキャラのように思えたが、「モテキ」よりも前に描かれていた短編「リンダリンダ」(中学時代の幸世と林田が出て来る)を読んでみると「モテキ」内での林田の振る舞いも何となく納得出来る。これがないとなんで林田が幸世に絡んで来るのかがわからない。

自分に自信がないからこそ美人にしか埋められない穴があるんだ.」という言葉が作品内にあって言い得て妙だなとは思ったものの、対談内等でこの言葉に言及してる部分はちょっと違うなと思ったり。

男は自分の劣等感を覆い隠し、自らをより価値ある物へとグレードアップしてくれるであろうピカピカと輝く飾り物としての美人のみを求めるだけではなく、ただただ、ただ単純に「この美人とやりたい」という本能に近い部分でも求めるものであることを久保ミツロウはわかっていない気がした。

所謂ちんぴく現象は女性にはわかりにくいことかもしれない。実際にそういう現象があるか
わからないが、女性で言えば「子宮がうずく」的な感じのもの。

まあモテキというものが実際にあるかないかはおいておいても、異性にしろ、仕事にしろ、「まあ次でいいやぁ(・∀・)」と余裕かまして見逃しというか、相手や職を変えたりしてるといつかは無縁状態になるよねぇ…(ヽ'ω`)

みんな結婚しちゃったり、年齢的にはねられたりで。


もしかしてだけれども映画版モテキって4.5巻のいつかちゃんの話をルミ子(麻生久美子)の話に、土井亜紀の話をみゆき(長澤まさみ)に翻案したんだろうか?

インタビューだったか対談内で麻生久美子の映画の話が出て来たり、林田のモデル(?)が長澤まさみだったからこの二人が起用されたんだろうか?

しかしなんでまぁ映画版はあんな酷い話になっちゃったんだろうな(´・ω・`)


何はともあれ、過去に一度でも色恋沙汰があった人なら(たとえ片想いでも)、十分楽しめるのではなかろうか(・∀・)

『トイ・ストーリー』を観た

トイ・ストーリー

んー、んー、んー(・∀・)
これ日本公開当時の1996年に観てたら、きっと文句なしで凄いと思ったんだろうな。
しかし製作時から21年の時を経たこの作品を今観ても、あんまり感動はないな。CG的に。
つい最近「ズートピア」を観て来た俺氏にとっては特にw

1996年というとNINTENDO64が出たくらいで糞ポリゴンのFF7すらも出てない頃だから
その頃観たらきっと感動したであろう。まあもっとも動的生成のゲームと静的生成物である
動画を較べてもしょうがないか。

CGよりも何よりも微妙に感じたのは話のスケールが小さすぎるからかもしれない。
人間達の知らないおもちゃ達の日常という発想は良かったけれども、これは映画に
するほどのものじゃないんじゃね(´・ω・`)?と思っていたがwikiを読んでいて納得した。

元々は短編『ティン・トイ』の主人公のおもちゃが仲間を探して旅をするという内容で、30分のクリスマスTV番組として企画されていた。しかしディズニー側が「30分番組が作れるなら映画も作れる」と説得、劇場用作品として制作される事となった。これには、当時ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの会長だったジェフリー・カッツェンバーグが何度もラセターを引き抜こうとして失敗し、それならピクサーにディズニー映画を作らせようという思惑があったという経緯がある。

元々が短編の話を無理矢理膨らませたものなんだな。道理でなぁ。
その辺の絡みや向こうのおもちゃをよく知らないこともあり、今ひとつ話に
のめり込めなかった(ノ∀`) キャラクターにもあまり魅力を感じず。

バズ・ライトイヤーって自分ではおもちゃであることを認識していなかったのに
なんで、ピザ屋ランドのUFOキャッチャーでおもちゃの振りをしてたんだろう?
ウッディになんか言い含められていたんだっけ?

ウッディ役の唐沢寿明は良かったけど、バズ役の所ジョージは駄目だわ(´・ω・`)
所ジョージそのまんまだわ。アルフの時はそれでも良かったが。

ミスター・ポテトヘッドの声優、名古屋章だったのかΣ(゚∀゚;)

シドは将来、クリミナル・マインド案件の快楽殺人者になりそうで怖いw


まあ、つまらなくはなかったから機会があったら続編も観てみるか(´・ω・`)

『釣りバカ日誌イレブン』を観た

釣りバカ日誌イレブン

営業三課の志乃(桜井幸子)は夜店で買ったペットのウサギの処遇に困り、伝助に相談する。そこで、伝助の釣りの弟子・宇佐美(村田雄浩)がウサギを引き取ることになる。しかし悪気のない宇佐美が起こしたことが、騒動となり、傷心の宇佐美は沖縄へ転勤する。

やがて、一之助の沖縄出張に便乗した伝助は、宇佐美のサバニ(船)で釣り三昧と洒落込むが、悪天候で遭難。二人は無人島に漂着! 極限状況のなかで伝助が見たものは?

なんか伝助の性格が今まで以上にふてぶてしかったり、スーさんとの絡みが少なかったりでちょっと微妙感漂った作品(´・ω・`) 監督が変わったからなんだろうか?
沖縄が舞台だったからか不必要に米軍機かなんかのシーンもぶっこんできたりもしてたな。

志乃と宇佐美の恋愛軸はほとんどないというか、二子玉川と会社のシーンだけで、あとは画面外で連絡を取り合っていたという酷いお話であった。

その代わりなのか、本来ならばスーさんが担うべきところを宇佐美が担って伝助と共に遭難し、スーさんは沖縄の女性タクシー運転手・知念玉恵(余貴美子)と共に行動するという構成だった。

一応申し訳程度に、沖縄で伝助とクルーザーで釣りには行っていたけれども。

この辺は沖縄ロケとスケジュールの関係でそうなったのだろうか?
まあスーさんとの遭難は前にもあったからそれを避けたのだろうか。

志乃役の桜井幸子は2009年に引退してる。
桜井幸子はまだまだ行けたような気がしないでもないが、現在の人気も実力もないのに事務所の力でこびりついている芸能人もどきが多いことを踏まえると潔い引退だったなぁ(´・ω・`)

「釣りバカ日誌10」の宝生舞も引退していたな、そういえば。やっぱり単体物で売り出されたレベルの芸能人はワゴンセールの連中とはちょっと違うということなんだろうか。

宇佐美役の村田雄浩は長い芸歴の割になんか上手くならない俳優のイメージ。
「青が散る」に出てたのか。何となく覚えているような覚えてないような(´・ω・`)

リストラ要求をして来たクラーク社長役のリチャード・グロスは他にも「シベリア超特急3」に出ていたらしいが、あのシリーズを観たことないからわからない。
通訳秘書役の高田聖子は劇団☆新感線の人なのか。

結構流し見になっていたせいかホテルの支配人役の永澤俊矢のことを全く覚えていないが、麻生祐未の元旦那なのかΣ(゚∀゚;) 「忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段」の切羽拓郎や「まほろ駅前番外地」のスタンガン西村、「ケータイ捜査官7」や「逃亡者おりん」等にも出ているので確実に観たことがあるはずなのだけれども顔は全くわからない(ノ∀`)

まあ出演作を見た感じでは体格が良さそうな役ばっかりだな…


何はともあれこれは桜井幸子が好きとか言う理由がなければスルーしてもいい作品かもしれない(´・ω・`)

『花のお江戸の釣りバカ日誌』を観た

花のお江戸の釣りバカ日誌

ときは江戸時代、ところは花のお江戸。呑気に釣りを楽しむ浪人・浜崎伝助が、ひょんなことから大店のご隠居と意気投合。釣りの指南をすることに。そのご隠居こそ、庄内藩江戸屋敷家老・鈴木一之助だった。

そうとも知らず伝助は、庄内藩に仕官が叶って、兄想いの妹・美津(酒井法子)や長屋のご隠居・甚兵衛(谷啓)は大喜び。ところが、やる事成す事マイペースな伝助に、上役たちは呆れ顔。ある日、伝助は、奥女中・小浪(黒木瞳)にひと目惚れしてしまう。

時代劇版釣りバカ日誌。
「なんで伝助の相手がみちこさんじゃないんやヽ(`Д´)ノ」とか、「伝助の性格が小者過ぎるヽ(`Д´)ノ」という不満を持ちつつ観ていたが、これはご先祖様のお話ということだったので、最終的には納得したw

伝助の妹にはシャブPこと酒井法子、ヒロイン役には娘がイジメ事件を起こしてもみ消したとかどうとか噂された黒木瞳と余り行状宜しくない人が揃って居てちょっとワラタw

つまらなくはなかったが、もっと面白くすることが出来たのではなかろうかと思った。
伝助の上司である組頭(中村梅雀)との、最後にストップモーションになるようなコントシーンがあったが、ほとんど面白くなかった(´・ω・`)

冒頭の三倉茉奈佳奈とダチョウ倶楽部が出て来る敵討ちネタの方が面白かったので、あれが主軸の方が良かったのになぁ(´・ω・`)

鈴木建設の重役たちは庄内藩の重臣として出て来たけど、笹野高史はナレーションだけだった。

アクションシーンがあったりして、ある種目新しいところはあったものの、これが釣りバカ日誌である必要性は余り感じられなかった。

エピソード0とは言え、スーさんと伝助の仲がちょっと疎遠なのも戴けなかったな。
やっぱり釣りバカの肝は伝助とスーさんの恋愛的友情だから。

そういえばスーさんや重臣達のDNAはどのように後世に伝わって行ったんだろうか?
ちょっと疑問が残るなw