カテゴリー: 映画

『男はつらいよ 旅と女と寅次郎』を観た

観る前から色々と内容的に不評であることや都はるみがヒロインであることを知っていて、正直真面目に観る気を失く観たのであんまり内容は覚えていない(ノ∀`)

この当時の演歌好きのご老人なら都はるみのヒロインを受け入れられたんだろうか?演技が糞下手というわけでもないが、明らかになんか違う感じなので話に引き込まれることもなく。脚本もなんか変な感じだったな。どうも「ローマの休日」をベースにしたみたいなんだけども。そういやあれまだ観てないな(´・ω・`)

この頃はマンネリを払拭する為に人気歌手を映画に出す形にしてたんだろうか?まあ前作「花も嵐も寅次郎」のジュリーは歌は歌わず(夢アチャラカで歌った?)、演技も役も特に問題なかったからまだ良かったが。「翔んでる寅次郎」の布施明も歌を歌ってたけど、あれは演技パートに問題がなかったしな。脚本的にどうなんだろうかと思いはしたがw

「美しい十代」とかそのくらい昔の映画だと、映画はエンターテイメント、情報発信の中心であり、劇中内での曲披露は当然のように行われていて、それが映画の醍醐味の一つであったろうけれども、テレビの普及によってその醍醐味は失われたというか求められていないような気がする。(今はネットの普及でテレビでの歌もかなり減ったけど。) 

そのことと「男はつらいよ」のフォーマットに劇中内歌唱を無理に押し込んだ為か、今作は見ていてちょっと白けてしまった(´・ω・`)


夢アチャラカはいつもと違ってドリフのコントみたいな舞台セットでの演劇だった。取り立てて感想はない(ノ∀`)

OPコントは矢切の渡しで駆け落ちかなんかをするカップルを船に乗せて離岸させるも櫂を渡していなくてさあ大変といった展開。計画なしに実行した駆け落ちは先に進む手立てもなくただ無抵抗に川の流れに身を任せるしかなくなるという暗示なのだろうか( ・´ω・`) イイヤ ソンナメンドウナコトハマッタクカンガエテハイマイ


今回の出立前騒動は満男の運動会への参加事件。博が忙しくて満男の運動会へ出られないということで、寅が張り切って代理で出ようとするが、満男はそれを拒否して揉めに揉める。寅が悪いわけでもないけど、満男の気持ちもわからんでもない。こういう直接的に誰が悪いわけでもない喧嘩の原因はなんだか哀しいねぇ(´・ω・`)

結局、運動会の当日(前日夜?)に寅は出立したけれど、その日葛飾は雨模様、運動会は中止となった。寅の涙雨であろうか。夢アチャラカの「いい天気だぜぇ」というのはここにかかって来るのだろうか。

佐渡行きの船が出る港で失踪中の京はるみ(都はるみ)と出会う寅。二人の道中が始まる。

同じ旅館に泊まって互いの身の上を話す最中に寅が「惚れた女と逃げた」みたいな見栄を張った嘘から「矢切の渡し」を歌うシーンへと発展するのだが、OPコントもここにかかってるのか。当たり前だけど、歌は上手いな、都はるみw

この後はマネージャーであるベンガル達との追いかけっこが続く。タライ舟で転覆するのはベタだけどワラタw

その後、自分の正体を寅が知っていることを知ると同時にマネージャー達に追いつかれて観念するはるみ。思い出にと寅に指輪を渡して元の世界に戻るはるみ。

柴又に帰るも夢現の寅。無意識に京はるみのカセットを入れたウォークマン?を電器店から持って行き一騒動。若い人はカセットを知らないんだよな、そういや(´・ω・`)

その後、はるみがとらやにやって来て、リサイタルのチケットを渡し、失踪の原因になった男との復縁を寅に伝え、歌を歌って帰っていくw

寅はリサイタルのチケットをさくら夫婦に託してまた旅に出る。
 
 
 
 
 
って、なんなんだ今回の話はヽ(`Д´)ノ


今までもいまいちな話はまあまああったが、これはその中でも特に出来が悪い気がするw
 
結局、「ローマの休日」をベースにしてしまったが故に「男はつらいよ」の持ち味を殺してしまったんじゃなかろうか。加えて言えば歌のシーンが多くて話の尺が足らなくなったのか。

まあ何にしても微妙だった(´・ω・`)

『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』を観た

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

夢アチャラカはブルックリンが舞台。
我が物顔に振る舞うジュリーがさくらに粉をかけてるところに寅がやって来て貫禄勝ちで追っ払って、何故かミュージカルが始まる謎展開だったw

その回のヒロインが夢アチャラカに出て来るだけでも珍しいのに、ヒロインの相手役が出て来るのは非常に珍しい。ジュリーだからか。今はただの変な人になってしまったが、若い頃はかっこいいな。

OPコントは測量士の片割れといちゃついてるカップルを覗き見して盛り上がっていたら、測量士の相方が怒って喧嘩になり、カップルの方もなんだか喧嘩をし始め、寅が笑いながら去っていくというパターン。


今回は冒頭に登場する、おいちゃんが快く思っていない江戸家の桃枝(朝丘雪路)と寅が談笑していたことと松茸事件で早々に出立。ちょっと展開に無理があるというか、おいちゃんがあんな感じに怒るのには違和感を覚えた。

寅が定宿してる湯平荘に三郎(ジュリー)が現れる。何でも三郎の母は先日亡くなり、かつて働いていたこの旅館に、母のお骨と共に訪れたとのこと。葬式好きで人情厚い寅は頼まれたわけでもないのに、ここで三郎の母の供養をしてやろうと湯平荘の主人を促す。一悶着はあったものの、立派な供養が営まれ、その中で東京から旅行に来ていた蛍子(田中裕子)、ゆかり(児島美ゆき)と知り合う。翌日、蛍子とゆかりと寅は駅で再会し、親交を深める。その後、納骨を済ませた三郎は一人で居た蛍子を見かけて声をかけるが、共に居たゆかりと寅の存在に気づいてがっかりするw


関係ないけど、三郎のお母さんの名前が"ふみ"なのと「まれ」に出ている田中裕子の役名が"文"なのは単なる偶然なんだろうか?

作品内でゆかりが蛍子を評して「結構ファンがいるのよ、変な色気があるでしょ、この子」みたいなことを言うのだが、なんかよくわかるw 決してパーツは美人ではないのに、男を惹きつける"何か"があるw 「夜叉」とか凄かったわ。声が良いのとかもあるんだろうか。

田中裕子は沢田研二を略奪したらしいが、沢田研二の妻だった伊藤エミってもう亡くなってるのかΣ(゚∀゚;) 71ッテ マダワカイダロ
というかピーナッツの片割れだったんだな。38歳の時に子供を出産したようだが、その子は2015年現在で36歳か。


四人でサファリーパークみたいなところに行ったりして楽しんだ後に訪れる別れの時。

蛍子との別れ際に唐突に交際を申し込む三郎、当然の如くかわされる。蛍子とゆかりと別れた後、三郎は恋愛相談も兼ねて寅に車への同乗を求めて一路東京へと向かう。


へろへろになって帰って来た寅と三郎を迎えるとらやの面々。
茶の間の話は三郎主導でさくらと博の恋愛話。

東京での生活に戻った蛍子はデパートでお勤め、三郎はチンパンジーの飼育員。寅は…なんもしてないな。

蛍子が写真を渡しにとらやに訪ねて来て、寅の帰還を知り、再訪を約束、その後、自宅での生活シーン、デパートでのお勤めシーン。で、その後に突然、バーで蛍子と寅が待ち合わせΣ(゚∀゚;)?

何でそんな展開なのかと思ったら、寅は三郎の橋渡しの為に積極的に自ら電話をして待ち合わせをしたのか。なんやかんやと話した後に本題に入る寅だが、再び拒否する蛍子。理由は「二枚目過ぎるから」。
そんな理由で振られてみたい(´・ω・`)

とらやで返事を待っていた三郎にそのことを伝えるもうだうだと絡みつく。面倒くさい男だw
ちなみに俺氏は造糞機です(`・ω・´)


数日後、第二次三郎恋愛大作戦(おばちゃん曰く、だまし討のお見合い)が発動。蛍子を呼び出して、偶然を装い三郎と会わせてどうにかしてしまおうという非常に雑な作戦。いつもの寅の上から目線アドバイスを三郎に伝授。蛍子が到着するも、肝心の寅のポカの連続でgdgaにw gdgdながらも二人は江戸川土手でデートをしたが、二人の仲は進展したんだかしてないんだか。

場面変わって蛍子の自宅。両親から見合いの話で問い詰められ、寅の下へと逃げ出す蛍子。迎えに来た寅に飛びつくシーンなどはなんだか可愛い(*´・ω・)

今回の茶の間話のテーマは結婚か。

この後、とらやの帰りに三郎に会いに行き、大観覧車内であっさりと三郎と蛍子はカップル成立しちゃう。なんかようわからん展開や(・∀・) ケッコンハイキオイッテヤツカナ?

カップル成立の電話をさくらが受けているところで寅が出立しようとしていたのも何か変だと思ったが、「寅は蛍子に惚れている」+「蛍子も自分(寅)に惚れていて、三郎が振られると思っている」とすれば、いつもの恋愛成就を目の前にして怖気づいた寅の行動パターンであると納得が出来る。そして現実は寅の考えとは少し異なり、三郎と蛍子のカップルが成立したことを知ることによって、自らが三枚目である通常の失恋パターンであることを寅が悟ったということが「やっぱり、二枚目はいいなあ…。ちょっぴり妬けるぜ」という台詞で表されているのであろう。


最後は正月にとらやに遊びに来た蛍子と寅が電話で話すけど、なんかこういうパターンが増えてきた感じがするな。

今作も寅は脇役っぽいけど、田中裕子がなんだか可愛かったのでこれはこれで良しとすべきなのか( ・´ω・`)?

『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』を観た

おかしい…これも前に観たことがある…(´・ω・`)
BSプレミアムでやってたのかな?

夢アチャラカは善光寺参りに訪れた老人(寅)が、貧しいながらも精一杯の饗応を
してくれた一家の為にふすまに雀の絵を描く。その雀達が絵が出たり入ったり
することが評判になり、その一家は宿を作って貧しさから逃れられたというお話。
どっかの昔話が元ネタだとは思うが、原話のタイトルはわからないな。
巨勢金岡とか狩野一派の誰かの話と融合してそう。

そう考えると大本は中国辺りの絵師の話が輸入されて人が変わって、更にそれが
変わったものかな?

雀達がアニメーションだったけど、ちょうどこの頃、実写にアニメを混ぜる
手法が流行ったりしてたんだろうか?

今回、OPはコントじゃなかったような…(´・ω・`)


とらやは最初に出て来るけど、寅は帰って来ないでOPで書いてた
葉書だけが届くという珍しい展開。

陶芸家・加納作次郎(片岡仁左衛門)の下駄の切れた鼻緒を直してあげる寅。
うん十年前の恋愛物の始まりかよ(・∀・) トラモイッテルケド
まあしかし相変わらずの大御所キラーだな、寅は。

お礼の酒盛りで泥酔し、翌朝、作次郎の家で目覚める寅。
マドンナ・かがり(いしだあゆみ)や近藤(柄本明)が登場。
近藤とのやり取りが面白いw

蒲原とかがりのことで作次郎が激おこぷんぷん丸になり、
その怒りが直接の原因というわけでもないが、叱咤の結果、
かがりは故郷の丹後に帰る。

翌日、別れの挨拶に来た寅に、作次郎はかがりに会いに行くよう頼み、
今までのお礼にと自身の作品を寅に送る。猫に小判、寅に茶碗だなw

頼まれた時は乗り気でないようであった寅であったが、そこは寅、
しっかりとかがりの実家を尋ねるのであったw

のんびりとかがりと会話をしていて帰りの最終便の船を逃し、
かがりの家に泊まることになる寅、男と女の緊張感が漲る
長い長い夜を過ごすことになるw これはエロスや(*´・ω・)

スウェーデン獲らぬはヴァイキングの恥やで、寅(´・ω・`) デモソウイウコトアルヨネ


とらやに帰って来て寝こむ寅。いつもの恋の病。
御前様やひそひそシーンと色々とワラタw

いつものように喧嘩して、いつものように寅が出立しようとすると
いつものようにマドンナ来訪、再登場。

なんやかんやで鎌倉のあじさい寺(成就院)で待ち合わせの手紙をもらう。
混乱状態になってトラックに轢かれそうになったりする寅とその周りのドタバタ。
OPコントの代わりなのだろうか。

デートの当日、さくらに付き添いを頼むも断られ、満男を拉致していく寅。
意気地がないのぅ(´・ω・`)

満男に気づいて、かがりがっかり。
満男も可哀想や。

結局のところ、かがりは旅先のアグレッシブな寅だけを見て惚れただけで
地元に居る時の寅に幻滅とは言わねども、やっぱり少しがっかりしてしまった
んだろうねぇ(´・ω・`) 寅もかがりに未練があったのに押しきれなくて…

帰りの電車で涙をこぼしてたなんて初めてのことではなかろうか。


ラストはかがりの近況を知らせる手紙の後に、旅先で偽茶碗を売る寅と
作次郎の再会。悪びれもせずにビールに誘う寅と責めもせずにからかう
作次郎とのやり取りは良かった(・∀・)

『男はつらいよ 寅次郎紙風船』を観た

が…最初の30分程を見逃した…_| ̄|○

というわけで夢アチャラカもOPも観てないし、最初の流れもわからない(´・ω・`)


サブマドンナ・愛子役の岸本加世子がえらく若くて可愛かったな(*´・ω・)
こんな頃もあったのか…
愛子のサクラが酷くてワラタw

マドンナ役の光枝(音無美紀子)との出会い辺りから真面目に見始めたので、
てっきり愛子がマドンナで光枝がサブマドンナかとずっと勘違いしてた(ノ∀`)

光枝の夫であり、旧知の仲である常三郎(小沢昭一)の見舞いに訪れる寅。
自らの余命を知ってか知らずか常三郎は自分が死んだ後の光枝のことを寅に託す。
去り際に常三郎の命が長くないことを光枝より明かされる寅。
帰途にて神妙な面持ちで色々と思いに耽る。

宿に戻り、脳天気な愛子と痛飲した翌朝、愛子に手紙を残して寅は一人で出立する。
置いて行かれたことに怒り泣く愛子。


とらやに戻り、何度目かの改心をし、それを宣言する寅。
久しぶりのとらやの茶の間での寅の独演会。
珍しくおばちゃんが寅の言葉に傷ついて怒って泣く展開w
そんなところに愛子が再登場。話はgdgdになって収束。

このまま愛子が同居して話が続くのかと思いきや、
翌日には兄貴(地井武男)が迎えに来て退場してしまう。
ちぃちぃが若い…(´・ω・`)
しかし冷凍マグロをまるごともらっても処理に困るだろw
メロンみたいに切り分けてそのままいただくわけにいかんしな。

この後どうなんのよと思って観ていたら、光枝から手紙が届く。
どうやら東京の方に出て来て働いているらしい。
さっそく訪ねに行って近況を知り、次に会う約束を取り付ける。
なんてこまめな男なんだろうか。

とらやに戻り「所帯を持つかもしれない」と爆弾発言。
寅の独りよがりの妄想というか暴走が始まる。
まさか就職面接を受けるなんて……(´・ω・`) ウラギリモノメ


なんというかあっけない幕切れ(´・ω・`)
面接の結果もお祈り…
やる気と希望を吹き込んだ紙風船はパンッと割れた。

寅が所帯を持とうと思ったのに、就職しようと思ったのに、
世の中はそんなにうまくいかないものだ( ´・ω・)

まあでも光枝の質問に対して、もっと真面目に答えていたら
結果はもっと違っていたのかもしれない。

ラストは愛子の地元へ行き、ちょうど兄貴が遠洋漁業に出るシーン。


今回の作品は途中から観たからかもしれないが、なんとなくぶつ切りな
作品に思えた。あんまり光枝に寅が惹かれる理由がわからない。
常三郎への義理みたいなものから恋愛感情に発展したんだろうか。

寅はその生育過程ゆえに愛を知らず、情を愛と錯覚するのだろうか(´・ω・`)