カテゴリー: 感想

東京夜の駆け込み寺

去年書いたエントリがまだ残ってた(ノ∀`)


酒井あゆみ(著)

ヘルス嬢、ホテトル嬢、企画AV女優、愛人、AV女優マネジメントを経験した著者が
出会った風俗嬢のお話集。当然のことながら基本的に明るい話はない。一見、話が
明るい感じで終わっていても、なんとなく不幸な結末が待っていそうに見える。

家族関係が崩壊したり、付き合ってる男に言われて性風俗産業に墜ちていくパターンが
ほとんどかな。家族から離れて帰る場所がないとか男に言われてとか、手っ取り早く
金を稼ぐ為に墜ちていく。


第4章の真弓[ヘルス嬢・元AV売れっ子女優]って誰だろう?
再会したのが写真撮影会で、その日のメインとして飯島愛の名前が上がっているので
1990年代前半の人か。

考えてみれば、AV女優史上、一番成功したと言える飯島愛ですら、あんな最期を
迎えたことを考えると、ほとんどのAV女優はもっと哀しい最期を迎えたりしてるんだろうか。
まあ表舞台に出ないような風俗の人は過去を隠したり、或いは納得の上で結婚した相手と
ひっそりと幸せに暮らしているのかもしれないけれども、その辺は観測出来ないので
何とも言えないな。


読後にやっぱり安易に性風俗や水商売に行かない方がいいんじゃないかなぁと
思いつつも、AV等にお世話になってる俺氏が言うことでもないなと考え直した(ノ∀`)

まるで風俗に行って射精後に賢者タイムに入り、真顔になって
「こんなことをいつまでもしてちゃいけないよ(`・ω・´)」と
説教をし始める親父みたいなもんだもんなw

邪神伝説シリーズ

矢野健太郎(著)

毛野楊太郎名義で鬼畜系H漫画を書いていたり「アオイホノオ」にも変なキャラで登場した
矢野健太郎の書いたクトゥルフ神話を題材にした漫画。

むかーし、友達がH・P・ラブクラフトのクトゥルフ神話が好きで小説やら
このシリーズの1巻の「ラミア」を貸してくれた。ファンタジーな神話が
好きなお子様な俺氏はクトゥルフ神話自体には大して興味を持たなかったが、
「ラミア」の方は面白かったのでいつか続きを読みたいと思っていたが、
いつの間にか忘れていた(ノ∀`)

ブックパスで無料読み放題をあさっていた時にあったので最後まで読んだ。


基本的には星間渚が主人公で、単身又はその相棒であるケイン・ムラサメと
組んでクトゥルフ案件を片付けていく感じ。渚が主人公ではない短編も
ちらほらとあった。

1988年辺りの作品で、やけに反原発な放射脳的なお話が多いなぁと思って
読んでいたが、チェルノブイリ事故やそれを扱った本に強く影響されていたらしい。
電子書籍化にあたり、この当時の回顧や現時点での作者の考えやその変遷が追加
されていて、それはそれで「ああ、なるほど」と思った。あえて黒歴史として
内容を改変しないというのは男らしいと言えば男らしい。

そうか、最後、ああいう落ちになるんかと思いつつ、
内容を完全には理解出来てない気がする(ノ∀`)

「CALL of CTHULHU」はワラタw


五冊あるので中々読み応えがあった(・∀・) ハイヨルコントン

『ニュージーランドの若大将』を観た

ニュージーランドの若大将

1969年1月に公開された若大将シリーズ社会人篇『フレシュマン若大将』の第2弾として同年7月に公開した本作は、前作の続篇的な設定で日東自動車のサラリーマンとして恋に仕事に活躍する若大将を描いている。
(略)
田沼雄一(加山雄三)は2年間のオーストラリアの駐在生活を出勤前にシドニー湾でクルージングするなどエンジョイしていたが、急遽本社の日東自動車からの命令で帰国することになる。帰国早々の空港でライバル会社が出迎えた外国人を追おうとして偶然にニュージーランド産業振興会に勤める森川節子(酒井和歌子)と同じタクシーに乗り合う。

考えてみると今回は節子との出会いの時に恋愛ポイントはなかったな。
今作はなんとなく理由なく恋仲になるような感じに思えた。前作に続きタクシーで出会うというパターンだったが、タクシー乗車が社会人を表していた時代なんだろうか。

日本語堪能なエリザベス役のジェシカ・ピーターズって日本向きな可愛い感じだったのに、この一作しか出てない模様。節子を勘違い・嫉妬させるキャラのもう一人は中山麻理。高橋かおりと不倫した三田村邦彦の元奥さんか。

同僚は前作同様、岡田可愛。小物感丸出しの上司も前作同様、藤岡琢也。取締役の佐野周二って関口宏の父ちゃんか。序盤に出てくる太田黒代議士を演じたコロムビア・トップってこの作品の五年後に本当に参議院議員になったのかw

久太郎(有島一郎)の恋バナ絡みではうつみ宮土理となべおさみが出て来た。
やはり久太郎の恋バナは定番なのか。

お婆ちゃん(飯田蝶子)が「歳を考えなさいヽ(`Д´)ノ」と叱るシーンでニヤッとした。
「それはばーちゃんの方だろ(・∀・)」とw

戸外へ出てからの雄一と久太郎のシーンはなんだか渋いというか重厚なシーンに見えた。その後の歌でがっくり来るがw

青大将(田中邦衛)は相変わらずで、久しぶりにヒロインへのレイプ未遂もどきシーンがあった。そこから一気にラストへ行ってしまうので、やはりちょっと物足りない。お婆ちゃんと久太郎不足(´・ω・`)

そういえばジョン・オハラと中央モータースはそんなにストーリーに本質的には関わってこないんだなw 結局、新車キャンペーンで巻き返したということになったのかな?


どうでもいいけど、

折から、雄一のところに本社から帰国命令がきて、名山と共に帰国した。
ニュージーランドの若大将

"名山"じゃなくて"石山"じゃないのかな?

『容疑者』を観た

容疑者

あらすじは少しいじって

麻薬中毒のジョーイ(ジェームズ・フランコ)はドラッグを買う際に売人のピカソと喧嘩となり、殺してしまう。死体はプルックリン・ビーチで発見されるが、NY市警のヴィンセント(ロバート・デ・ニーロ)は殺害場所が自分の故郷ロングアイランドであることを突き止め、捜査を兼ねて14年ぶりに帰省する。捜査を進めるうちに容疑者が離婚により幼い頃に生き別れた息子であるジョーイであることをヴィンセントは知る。

ピュリッツァー賞を受賞したジャーナリスト、マイク・マクレリー(英語版)の取材記事が原案となっている。殺人事件を通し親子の絆に追ったサスペンスドラマ。

ともあったが、サスペンスなのかこれ(´・ω・`)?

マイク・マクレリーの取材記事ESQUIRE - MARK OF A MURDERER - 911E-000-012
見つけたが、英語がいっぱいでよくわからない(ノ∀`)

まあヴィンセント・ラマーカとかジョーイ・ラマーカと出て来てるので頑張って読めば面白そうな内容ではあるが、面倒くさいのでやめとくw
detectiveって探偵の意味もあるけど、刑事とか巡査の意味もあるからそっちの方で訳した方がいいんじゃなかろうか。

関係ないけどマイク・マクレリーって人は早死になんだね。
colon cancer(結腸癌)で41歳で亡くなってるらしい。

ストーリー的にはヴィンセント自体も父親に関する苦悩を抱え続けていて、それがまた違った形ではあるもののジョーイへと影響し、それがまたその子供に伝わりそうになり、それを阻止しようとすることによってヴィンセントとジョーイの哀しみを浄化されるみたいな展開だが、今ひとつ心に響いて来ないかもw ヴィンセントはともかくジョーイのキャラがちょっと共感出来ないからかもしれないw

スパイダー(ウィリアム・フォーサイス)の存在がないと話が展開しないけど、なんか変な存在だったなw ヴィセントの恋人もなんだったんだろうかw


ロバート・デ・ニーロは「ヒート」と「ザ・ファン」、「アナライズ・ユー」で観たことがあるくらいだな(・∀・)

他の人は全員知らんなぁと思ってウィリアム・フォーサイスの項目を眺めていたら「88ミニッツ」へのリンクが訪問済み……なんだっけと思って開いてみて思い出したw

アル・パチーノが主役のFBI異常犯罪分析医をやっていたやつか。
あれもあんまり面白くなかったなw あれのFBI特別捜査官フランク役だったらしい。なんとなく存在は覚えてる。


しかしなんでこれ「容疑者」なんて邦題にしたんだろ?
ラストシーン等を踏まえると原題の「City by the Sea」の方がまだ良かったような。