カテゴリー: 映画

『渡り鳥いつまた帰る』『晩春』他を観た

渡り鳥いつまた帰る

途中から観たけど、安定のいつも通りの展開(・∀・)
珍しく悪役側の女性が居たような。

宍戸錠がいつもとちょっとだけ設定が違ったかな。

関係ないがリンク先のストーリーで

利夫を抱いて溝に人った伸次を

となっていたが、OCRでの読み込みミスがチェックをくぐり抜けたのかな。


晩春

ようやく自分が抱いていた小津映画像に一致する作品を観たw

えらい昔の江ノ島や北鎌倉駅、鶴ヶ岡八幡宮(多分)を観る事が出来る。
1949年の作品なので江ノ島に江の島灯台がなかった。
昔の灯台は1951年に出来たらしい。

あれ江ノ島シーキャンドルって何Σ(゚∀゚;)
何年か前に行ったのに気づかなかったわ(ノ∀`)

能のシーンがちょっと長いような。映像としては貴重だけれども。

最後の方で明らかに鎌倉にはなさそうな五重塔が出てきたので、
あれっと思ったが、旅先の京都だった(ノ∀`)
清水寺も出てきた。

この頃は56歳で人生はもう終わりに近い感じだったのか。
まあでもそのくらいで終わるのがいいかもなぁ。

思いっきりテーマの一つみたいなものを長台詞で言ってるけど
これはどうなんだろうかw

仲の良い父娘が観たらどう思うのかな、これ(・∀・)

原作は広津和郎という人の「父と娘」という作品ということで、
青空文庫で探してみたがなかった。広津和郎の父・広津柳浪の作品なら、
二作ほどあったけど。電子書籍か通常書籍で出回ってないかぐぐったが、
そんなに流通はしてないのかな?
国鉄三大ミステリー事件の一つ、松川事件の方で有名な人らしいが…


wikipediaに「壺のカット論争」というのが載っていた。

うーん、性的なイメージなんて全く感じなかったけどなw
定義をよく知らないんだけどもそもそもエレクトラ・コンプレックスって
単純なファーザー・コンプレックスを指すんだろうか?
両親的存在が居てその同性の片割れとの異性の片割れを取り合うような
イメージだったけど…

あのシーンで語られているのは"再婚"にまつわることだし、
帰り支度シーンでの紀子の切なる訴えからするとちょっと
違うんじゃねって思うねぇ。

そんなことよりも

本作は、リンゴの皮を剥いていた周吉がうなだれるシーンで終わるが、台本上では周吉が慟哭するシーンになっていた。涙を流す演技を拒否していた笠智衆が、このシーンはできないと申し出たため変更になったのである。

の方が気になるなぁ(・∀・)

慟哭しちゃったら、凄いベタベタした感じになってただろうし。
田山花袋の「蒲団」みたいな終わり方になってたろうなぁ。


出所祝い

上記のあらすじを適当に組み替えて修正すると

日本海側のとある地方都市で勢力を二分する榎家と観音組は、六年前、謎の鉄道爆破事件が導火線となって激突し、流血の抗争を展開した結果、清次を始め、軍次郎、努らは傷害罪で入獄した。大正天皇崩御、今上天皇即位と、二度に渡る特赦、減刑の大恩典により、昭和四年、彼らは各地の刑務所を出所した。

という感じ。

おっぱいとか濡れ場があるけど、刺青がなぁ(´・ω・`)
昭和初期って感じがしないのもイマイチなとこかな。

途中までかなり退屈。半ばくらいからまぁまぁ面白いけど、
ぶすっ、ぶすっ、血どばぁっ展開なので、人を選ぶな。
死亡フラグ満載だったり、悪役にも悪役の主張があったりして
ちょっと一味違うけれども、やっぱりあんまりヤクザ物は
好きじゃないな(´・ω・`)

津村松造役の田中邦衛は分かったが、それ以外の人は
誰が誰だかあんまりわからなかった(ノ∀`)

岩橋役の仲代達矢って名前は知ってるけど顔を知らないということに
今日気づいたw 尾関役の安藤昇も知らないなぁ。

榊役の夏八木勲、努役の黒沢年雄、浅倉玄竜役の丹波哲郎も全く
誰だか気付かなかったw 綾役の栗原小巻も気づかなかったw

お夕役の江波杏子が色ぽかった(*´・ω・)

ネタバレになってしまうけど、これ朝倉玄竜の一人勝ちなのか( ・´ω・`)?
巨悪ってやつか。


クレージー作戦 くたばれ!無責任

ハッスル ハッスル ハッスル ホイヽ( ・∀・)ノ♪

適当にwikiのあらすじを改変すると

鶴亀製菓は飲めばたちまちやる気が出る「ハッスルコーラ」を完成させた。試しに会社一の無気力社員、田中太郎に飲ませた所、大ハッスルのモーレツ社員に豹変し、コーラの効き目が実証された。しかしコーラに含まれる薬物のせいで販売が出来ないことが判明。困った会社は子会社を作って、田中含むダメ社員7人にコーラを押し付ける。7人はあの手この手でコーラを売ろうとするが…

この時代でこの発想というか手法は新しかったろうな。
なんか元ネタあるのかな?

エロに関してはちょっとお色気があるくらい。

恵子役の浜美枝は角度によっては可愛く見えることもあったが、
なんかちょっと造形が崩れてるような…鼻と頬が大きいのかな?
電話交換シーンだとちょっとRioっぽく見えた(*´・ω・)

美奈子役の藤山陽子が可愛かった(*´・ω・)

何故かハナ肇が小西博之に見えた。
金丸支店長役の田部健三も髪型的に志賀廣太郎に似てたな。

王道的展開でオチはやや弱いというか正統派かな。
つーかラストの歌につなげるための展開とも思えなくもない。
何はともあれ十分楽しめた(・∀・)


狂った果実

女漁りと享楽に耽ることにしか興味のない太陽族の滝島夏久(石原裕次郎)、
その弟で真面目で初な坊やな春次(津川雅彦)、そして春次が一目惚れした
謎の少女・天草恵梨(北原三枝)が逗子鎌倉葉山を舞台に織りなす純情感動
ハートフル・コメディ

というのは嘘だ( ・´ω・`)
何処が嘘かと言えば"純情感動ハートフル・コメディ"という所は真っ赤な嘘だ。

ネタバレになってしまうが、
恵梨の糞ビッチ!糞ビッチ!糞ビッチ!ヽ(`Д´)ノ バーヤバーヤ
夏久のクズ野郎!クズ野郎!クズ野郎!ヽ(`Д´)ノ バーヤバーヤ

でも最後まで観て、すっとしました(・∀・)

結局良い人はフランクさんだけやった(ノ∀`)
ちょっとズレてるけど。


最初の平沢邸でのトークがなんか言わされている感たっぷりで
いまいちだったけど、それ以外はまあ良かったかな。

今の鎌倉や逗子を知っている人から観ると中々面白い映像だ。
在りし日の由比ガ浜商店街の花春やら光明寺、鎌倉駅前、逗子駅前が観れる。
葉山は浜だけかな?

春次が津川雅彦で平沢フランクが岡田眞澄と気付かず(´・ω・`)
北原三枝は可愛かったな(*´・ω・)

結構楽しめた(・∀・)

『インスタント沼』『ダークナイト』他を観た

インスタント沼

んー(・∀・)
インスタント沼のオチがあれでなくて、単純に何故か物が出てくる感じだったら、まあまあかなと思えたかもしれないけど、ちょっとアレはなぁ…脈絡がなさすぎるw
まあコメディ映画だからアレでもいいのか…?深く考えるなということか。

微妙に笑いのノリが合わないなと思って、監督・脚本の三木聡という人が他に何を撮っているのかなとwikipediaを観てみたら「時効警察」の人だった。

納得した。あれは合わないと思ってすぐに観るのやめたドラマだ(ノ∀`)

加瀬亮演じるガスが万能過ぎというか話を展開させる為に都合良すぎる存在な気がする。
母親のエピソードは一応の物語のきっかけではあるがあんまり必要があるわけでもなく、父親のエピソードは投げっぱなしな感じがしなくもないなぁ(´・ω・`)
風間杜夫は良かったけども。

沼というものが麻生久美子演じるハナメの悲哀や恐怖に直面することを避けるために物を投げ入れて隠す場所であり、その封印によって生き辛いながらも現実世界でやってきたが、経年の結果、それが限界に達して爆発、沼に投げ入れた過去の悲哀と恐怖と対峙することによって生き辛さが解消されるような展開であったのならば、沼の意味はあるんだろうけれども、あのオチだといまいち沼がなんなのかよくわからない。

ツタンカーメンのくだりはちょっと予想出来てしまった。
水道の蛇口のくだりは好きだな(・∀・)
ラス前にまた蛇口をひねってたけど、行為的には一緒でも、それに意味は含んでないようだったしなぁ。
シオシオミロは一応意味はあったか。

好み的に麻生久美子はあんまり良いと思ってないので、その部分での加点はないけど、ほぼ出ずっぱりなので麻生久美子が好きな人ならいいんじゃないかのかな。


ダークナイト

あ…れ……(´・ω・`)?
ネットでの評判や友達の高評価を受けて期待値を上げ過ぎてたかな。

常日頃から俺氏と世間とのズレがあることは知っていたものの、ここまで違うとは…
ズレというかツボが違うというべきなのかもしれない…
勿論つまらなくはないし、映画として楽しんだけど絶賛するレベルではなかったな。
吹き替えで観たのが失敗だったのかもしれない。


ヒース・レジャーの演技が絶賛されてるようだけど全然狂気を感じなかった。
これは吹き替えで観たせいもあんのかな、わざとらしい舌なめずり音とかで結構醒めてしまった。本当に狂ってる人ってもっと支離滅裂だったり、もっと静謐な狂気を纏ってると思う。あれだと一般の人が何となく考える想像の範囲内の記号としての狂気的人間をやってみましたって感じ。

泉谷しげるの酔っ払い役のようなデフォルメされた記号的なコント演技をうまいって言っているように思える。あそこまでは酷くないけどw

「バットマンはルールがあーだこーだ」とかいう割に"面白いこと"やバットマンにこだわりすぎてて行動に規則性があって全然カオスじゃねぇなぁと思ったり。
何処らへんが混沌とした狂気的な存在なのかさっぱりわからなかった。

善悪云々の部分も結構昔からあるような話で目新しくも深くもなくフーン(・∀・)って感じになってしまった。

映画だからねと言われたら返す言葉もないが、警察が異常に無能だったり、マフィアが簡単にジョーカーに屈したり、全てがジョーカーに都合良く展開するところもちょっとイマイチだったな。あの崩壊爆破に関しても、どんだけプロフェッショナルなんだよと思ってしまったw


まあでもこういう感想に到ったのは高評価を受けていることを知っていた為がゆえの酷評や言いがかりかもしれない(ノ∀`)

なにしろ最初から最後まで、
「ここで大どんでん返しがあるのか( ;・´ω・`)ゴクリッ?」
「( ゚Д゚)ハッ、実はジョーカーの正体はハービー・デントなんじゃ…」
「( ゚Д゚)ハッ、実はハービー・デントは二重人格で…」
「( ゚Д゚)ハッ、実はこのジョーカーも影武者でハービー・デントが…」
「わかった、このボタンを押すと実は自分側が爆発してジョーカー大喜びか…」
とか常にパワー全開で色々なことを妄想しながら観ていたので、
「あれ…意外と普通の展開だったね(´・ω・`)」というガッカリが連続してしまい、結果的に俺氏の中でのこの映画への評価を低くしてしまったのかもしれない。


バットポッドの辺りは好き(・∀・)
レイチェルってあんなおばさんぽかったっけ(´・ω・`)?
そう言えばアレの裏切りは演技からして凄くわかりやすくしてたけどなんでだろ?

トゥーフェイスの方は中々良かった。
ジョーカー捕獲作戦もまぁまぁ良かった。
最後のゴードンの語りで「ああ、なるほどここで(・∀・)」と思った。

あと真実はともかく幻想でもいいからヒーローが必要というのはよくわかる。
人間にはモデルとすべき"正しき人"が必要であり、その人に近づこうとすることによって研鑽・努力し、またモデルとされる人はその期待というか評価を裏切らないように己を律してつつ更なる研鑽・努力をする世界が理想的ではあると思う。生きやすいかどうかはともかく"正しき世界"はそういったもんだろう。

俺氏にはそういう人が居なかったからこうなったんだね…(ヽ'ω`)


ゴッサム・シティの人たちが抱き続ける幻想も儚いけど、ブルース・ウェインが抱き続ける幻想も哀しいよね(´・ω・`)

ある意味でバットマンはブルース一人で構成されているものじゃないねぇ。アルフレッドの影響はかなり強い。

前作からしてブルースに完璧なヒーローみたいなものを求めては居なかったけど、今作はちょっと駄目過ぎる感じがしないこともないw

監督のノーランによると、本作は「ブルース・ウェインの挫折と敗北の物語」だという。

ということらしく、この後に「ダークナイト ライジング」があることを踏まえるとスターウォーズの帝国の逆襲みたいなポジションなのか。
だからあの終わりでいいのか。

ブルースが手紙を読めなかったことによって幻想を抱き続け、バットマンであり続けようとする様は無様な道化のようでもあり、クラウン、つまりはジョーカーこそがブルースに相応しい名前なのかもしれない…バットマンとジョーカーは表裏一体…

というのはちょっと無理があるな(ノ∀`)

何はともあれライジングを観ないといかんな。


海底大戦争 愛の20,000マイル

1981年製作らしいが、何だこれw
作った人には悪いが、「やっすいストーリーだなぁ(・∀・)」と思ってしまった。まあ32年前の作品と考えたらこんなもんか。

劇中で3~4回、主題歌らしきものが何故か流れるw
しかもアイドルのPVのように主人公が走ったり泳いだりしてる。
歌っている人が元ジャニーズの井上純一だからそんな感じになったのであろうか。

関係ないけど井上純一って藤谷美和子と交際してたのか。
藤谷美和子は未だに小田原辺りに居るのだろうか。

潜水艦等はメカメカしくて良いんだけども、ストーリーがのぅ… (ヽ'ω`)
多少は「海底二万哩」のストーリーをもじってはいるようだが…

そういえば実写版の「海底二万哩」っていっつも途中まで観て眠くなったりして最後まで観てないな。相性が悪いんだろうか。
ゲームの海底大戦争は凄い好きなんだけども。


喜びも悲しみも幾歳月

海の安全を守るため、日本各地の辺地に点在する灯台を転々としながら厳しい駐在生活を送る燈台守夫婦の、戦前から戦後に至る25年間を描いた長編ドラマである。

表現形式としてはぶつ切りダイジェストっぽい感じで俺氏向きではないのだけれども、結構見入ってしまった(ノ∀`)

内容を全く知らずに観たが、奇しくもその日は11月1日で灯台記念日だったw 加えてダークナイトを観た翌日だったので、何となく"ヒーロー"というか"手本となる人"って灯台だなと
なんだか脳内で連想したりでそういう関係ないところで評価がややプラス方向に傾いた部分も否めない。


太平洋戦争中は「そうか、灯台は…(´・ω・`)」と思ったり、退息所(灯台職員宿舎)等という言葉を初めて知ったり、今の灯台ってどうなってるんだろうと思ったり。

映画だからこのまんまというわけではないだろうけれども、各地の灯台の感じや、灯台守ってこんな風に漁業や海の無事を守る為に苦労してきたのかといった部分が垣間見えて良かった。

話の内容でも単純に野津(田村高広)や藤井さん(桂木洋子)を微笑ましく思ったり、有沢(佐田啓二)やきよ子(高峰秀子)の行く末はどうなっちゃうのよと心配になりつつ最後まで観た。
ちょっと長かったかな。

映画のストーリー単体だけの評価ではないけれど、これは観て良かったかな(・∀・)


新・男はつらいよ

名古屋の競馬で大穴を当てたフーテンの寅こと車寅次郎が久しぶりに懐しの生まれ故郷柴又に帰って来た。柴又では寅さんのおいちゃん夫婦、妹さくら、その夫博らが寅さんの噂に花を咲かせていた。寅さんは100万円を見せびらかせ大得意、日頃の恩返しにとおいちゃん夫婦をハワイ旅行に行かせると大はりきりだった。

ドタバタしてるところはいつもより面白かったけども今回はいつも以上に寅さんが可哀想でスッキリしなかったわ(´・ω・`)

栗原小巻は可愛かったが、倍賞千恵子のスケジュールの関係でさくらがほとんど出て来なかったので物足りず。

次に期待(`・ω・´)

『カルメン故郷に帰る』『東京公園』他を観た

カルメン故郷に帰る

上州北軽井沢の浅間山のふもとの村で育った娘・おきんは、家出をして東京に出、リリィ・カルメンという名のストリッパーになっていた。彼女は男性たちを魅了する裸踊りを芸術だと信じて疑わない。とある初秋に、おきんは同僚の踊子・マヤ朱美を連れて故郷へ錦を飾りに帰ってくる。

フィルムも国産の物を使用した完全な日本初のカラー映画だったらしい。
ポスターにも総天然色映画と銘打っていて、クレジットタイトルには
富士フィルムの名前が出てた。

全編通して青空(青)と高原(緑)、馬(茶)という感じで映像というか
色的に綺麗だった。

佐野周二や佐田啓二は出ていたけど脇役かなぁ。
リリィ・カルメン役の高峰秀子や丸十役の見明凡太朗ですら、
脇役のような気がしないでもない。

坂本武演じる青山正一と笠智衆演じる校長先生の会話が全てかもしれない。

コメディと言えばコメディで大団円を迎えるんだけども、
観終わった後はなんだか物哀しい気分になったなぁ…(´・ω・`)


東京公園

なんだこの糞映画は…( ;・´ω・`)ゴクリッ
久しぶりにオサレな感じに整形した糞を手づかみしてしまった気分…_| ̄|○
前回だったか、前々回の微妙と言っていた作品ですら、かりんとうに思えてくる。

こんなオサレを目指して全然オサレじゃない映画を放映するなら
『永遠の僕たち』をやってくれればいいのに…
あっちの方が圧倒的に綺麗でオサレで文学的だ。
この映画同様にお化けが出てくるしw

これ一本でデビルマンに成れるくらいの苦行だった (ヽ'ω`)


フーテンの寅

何か違うなぁと思っていたら、

今回は前作に代わって山田洋次から『時代屋の女房』『美味しんぼ』などの森崎東が監督している。

ということか。でも脚本は山田洋次なんだよなぁ。

恋敵ではない、いわゆる寅さんが手助けするポジションの信夫は
どっかで観たなと思ったら河原崎建三だった(ノ∀`) 
『喜劇・女は度胸』で渥美清と兄弟だった学やないか(・∀・)

と、他のページを見てたら、今作の監督の森崎東って
『喜劇・女は度胸』の監督だったということを知ったw

染奴の家に訪れた時の一言や、最後の方の徳爺役の左卜全の台詞で吹いたw
なんとなくさくらの影が薄い回だったかな。


間宮兄弟

つまらなくはない。面白いかというと面白いと言うほどでもない。
でも嫌いじゃない感じ(・∀・)

女優陣も常盤貴子、沢尻エリカ、北川景子、戸田菜穂と好き嫌いはともかくも
皆若くて瑞々しい。女優というべきかわからないが中島みゆきも間宮兄弟の
お母さん役で結構出てた。

佐々木蔵之介も今みたいな変な笑顔や演技ではなく、塚地もぼちぼちな感じ
だったので離脱せずに最後まで観ることが出来た(`・ω・´)

BGMで誤魔化してる感も否めないが、『東京公園』よりはオサレな感じがしたw

森田芳光監督作品は他に『メイン・テーマ』と『模倣犯』しか知らないが、
これが一番マシだと思った。

まあしかし、中年でこんなに仲の良い兄弟っているのかねぇw?


赤い夕陽の渡り鳥

シリーズ四作目。二作目三作目を観てないので話がわかるか心配だったが、
この作品シリーズって一話完結というか、基本的に舞台と設定は変わるけど
ヒーロー=小林旭、ヒロイン=浅丘ルリ子という部分だけが変わらないようだw
実写でこの作り方は凄いw 途中で交代したりしてるようだけれども
悪役で登場して最終的に仲間になる=宍戸錠や金子信雄、白木マリや中原早苗と
脇役陣も何作か出演している。

一作目の『ギターを持った渡り鳥』に比べて西部劇っぽさが増してる気がするw
小林旭演じる滝伸次は馬に乗って現れたけれど、50年前の地方だったら、
もしかしたら普通だったんだろうか…( ・´ω・`)

まあ何にしても違う意味で笑えた(・∀・)

『早春』『セーラー服と機関銃』他を観た

早春

杉山正二は蒲田から丸ビルの会杜に通勤しているサラリーマンである。結婚後八年、細君昌子との仲は倦怠期である。毎朝同じ電車に乗り合わせることから、いつとはなく親しくなった通勤仲間の青木、辻、田村、野村、それに女ではキンギョという綽名の金子千代など。退社後は麻雀やパチンコにふけるのがこのごろでは日課のようになっていた。

小津安二郎作品で初めて観たのはこないだの『お茶漬けの味』だったのと、
なんとなく抱いてた"小津安二郎"イメージが何故か純文学的で居て家族愛に
溢れる、凄く清い映画を撮っていた人という感じだったので「あれ(・∀・)?」と思ったw

『お茶漬けの味』はまあ、倦怠期に起因する夫婦間の危機がアクシデントによって
幸運にも取り払われる結果となる「いちゃつきやがって、もげろ(・∀・)」的
ストーリーである。この『早春』もまた、ぱっと観、倦怠期とそれに加えて
過去にあった悲劇に起因する夫婦間の危機とその回復がテーマのようにも思えるが、
それだけがメインではないような気がする。

一応ストーリーは夫婦間の危機とそれを加速させるものとによって展開され、
最終的にはその回復によって幕を閉じるわけだけれども、その流れと〆は極めて単純で
投げやりに見えなくもない。この映画を観ていて心に残るのはこれらのことではなく、
劇中に散りばめられたサラリーマンという存在にまつわる話(出世、自営業、定年後)、
とりわけネガティブな話である。

映画というものは所詮はフィクションであるから、その中の内容も5~7割、
もしかしたら9割くらい差し引いして観なければならないものとは思うが、
それだけ差し引いてみたとしても、劇中で語られるサラリーマンに対する
ネガティブトークは現代のそれと大差がないように感じるw
1956年の作品なのにw

この先、科学が進歩して社会の風潮や労働者の意識が変化したとしても、
組織というもの、人間関係というものが劇的に変化しなければ、
「すまじきものは宮仕え」という言葉は永久に不滅なのかもしれない(ノ∀`)


蒲田駅のシーンや江ノ島ハイキングシーンなどは現在の姿を知っていると
観ていて少し面白い。江ノ島のハイキングシーンで海の上に見えるのは
烏帽子岩かな?

色々当時の有名どころが出てくるけど、一番印象に残ったのは青木大造を演ずる高橋貞二
なんか凄くうざいw 後で観た『東京暮色』でも良いウザさ加減を出していたw
他にも何に出てるのかなと思ってWikipediaを観たら…

1959年11月3日、神奈川県横浜市において、自ら運転(飲酒運転)する自動車(メルセデス・ベンツ300Sクーペ)のハンドル操作を誤り、横浜市電に激突して死亡。短い生涯を終えた。事故に遭ったメルセデスは現存している。

33歳で亡くなってたんか…(´・ω・`) ナームー


セーラー服と機関銃

父を事故で亡くし天涯孤独になった女子高生の星泉が、遠い血縁に当たる弱小暴力団「目高組」の四代目を継ぐことになり、4人の子分と共に対立するヤクザと戦う、というストーリー。

子供の頃に観たような気がするがあんまり覚えてなかった。
原作も読んだ筈だが細かい話はあんまり覚えてなかった(ノ∀`)

結論から言うと映画としては酷いと思うw
太っちょ絡みのシーンはもはや訳わからないw
薬師丸ひろ子のプロモーション映画だな(ノ∀`)
ラストシーンなんかもう何とも言えない気分にw
斉藤由貴のスケバン刑事のEDみたいだ…
まあそれでも笑い飛ばせるからメイン・テーマよりはいいとは思う。

よく「カ・イ・カ・ン」と表記されてるが、「カイ……カン」の方が
正しいような気がするけど、どうだろうか?

薬師丸ひろ子演じる星泉の性格もなんだかなぁと思ったが、
原作でもこんな感じだったかな?

前に長澤まさみ版の連ドラを観た時に微妙な出来かなと思ったが、
もしかしたらこの映画版よりは頑張っていたのかもしれない。
確か回数が最初から7話だかそこらしかなかったけど、話の内容が
足りなくて、なんだか間延びした出来だったんだっけかな?

長澤版では堤真一が佐久間をやっていたが本作では渡瀬恒彦。
後半くらいでオールバックのような髪型をするが、その時既に髪の毛がちょっと…(´・ω・`)

柳沢慎吾が出てたのはすぐわかったが、光石研はよくわからなかった。
柄本明、寺田農、三國連太郎も出てた。
あれ去年亡くなった独立愚連隊の佐藤允も出てた?
気付かなかったのでまた機会があったら注意して観よう。

俺氏、愚かな中年になってしまいました(´・ω・`)…◯


東京暮色

杉山周吉(笠智衆)は銀行の監査役を勤め、男手一つで二人の娘を育ててきた。ところが、姉の孝子(原節子)が夫との折り合いが悪く幼い娘を連れて実家に戻ってくる。妹の明子(有馬稲子)は大学を出たばかりだが、遊び人の川口(高橋貞二)らと付き合ううち、恋人の木村(田浦正巳)の子をみごもってしまう。

上記の『早春』の感想に書いてあるとおり、小津安二郎ワールドにnewbieな俺氏は
この映画でも、なんか度肝を抜かれるというか「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」という感想にw

これ結局山田五十鈴が演じる相馬喜久子が全ての元凶じゃろがいと思ったヽ(`Д´)ノ
それなのに何一つ悪びれず、駅では期待してるわ、なんだこのキチガイレベルの
人格障害者は…( ;・´ω・`)ゴクリッ

杉山周吉役の笠智衆はああいう台詞回し(小津映画故?)だからか娘を思いやってる
ようで何処か現実的に触れてないというか他人行儀な感じもし、田浦正巳演じる木村は
不誠実で高橋貞二演じる川口を始めとする麻雀屋の面々も酷い連中。

ビックリするくらいに意地悪で救いのない世界なので有馬稲子演じる杉山明子が
不憫でしょうがない・゚・(つД`)・゚・

ラストで原節子演じる沼田孝子が「子供には両親が揃っていなければ」と思い、
沼田の元に戻る決意をするわけだけれども、単純に二親が揃っていればいいという
単純思考もどうかなぁ…毒親の類にも成りえそうな沼田の元にきちんとした考慮と
対策もなく戻っても、子供が不幸になりそうな気もする。


まあでも「え、ちょ、待、え、どうなっちゃうのよ(´・ω・`)」と俺氏は
ながら観から作業を止めて引き込まれてしまったので、小津安二郎の脚本に
負けたということか(ノ∀`)

いい加減ノーマルというか小津安二郎の王道作品を観たいんだが、
何故か異色作ばかり観ている気がしないでもないw


ヒロイン! なにわボンバーズ

商売敵で犬猿の仲の有閑マダム率いるママさんバレーボール・チームに、浪花のシングルマザーが仲間と共に勝負を挑んでいく姿を描いたスポーツ・コメディ。

或る意味で予想を裏切らない微妙さ(ノ∀`)
一応ストーリーや設定は思いっきり王道なんだけども、
色々と強引で盛り込まれた色々な要素が消化不良というか
イマイチで特に引き込まれることもなくw

関西テレビが製作に関係しているからか、他の出演者達も
馴染みのある人が居なかった。

室井滋と伊原剛志が好きだったら観たら?くらいの物かなぁ。


テケテケ

基本的にホラーは好きではないので観ないのだが、
『テケテケ2』に引退した仲村みうが出てるというので観てみるか→
話が続いてたらあれなので『テケテケ』から観てみるかということに。

期待してなかったというのもあるけど、それなりに暇つぶしにはなった。
どっちかというとモンスター物なのと変に尺を伸ばそうとしてないので
話もそんなに破綻してなかったかな。ツッコミどころはあるけどもw
まあでも、これなら映画じゃなくてテレビのスペシャルで
良かったんじゃないかと思ったり思わなかったり。

あんまり華のない感じの子だなと思ったけど元AKBの子か、大島優子って。
助かったと思った後のシーンでちょっと笑ってしまったw


テケテケ2

開始後数分で『テケテケ』のあらすじを見事にやりやがったw
ちくしょうヽ(`Д´)ノ

仲村みうは声がちょっとあれだな(´・ω・`)
主役の岩田さゆりって人知らないな。結構ドラマには出てるみたいだが。

「なかしまの"な"はなんだこれはの"な"ー(・∀・)」
いえ、予想通りでしたけどラストは笑った。
まあこれはこれでw

下手にリングとか着信アリみたいに凝ろうとして失敗作品になるより、
このくらいのライトな感じの方がいいなw