カテゴリー: 感想

しあわせのかたち・防衛漫玉日記 / 桜玉吉

※購入当時のお話
やられた…お金もないのに、50%引きセールだったので結局全部購入してしまった…_| ̄|○ オノレ,エンターブレインメ

最初は
「『しあわせのかたち』を久しぶりに読んだろか、3000円くらいだし(・∀・)」
というだけだったのだが、

購入段階で
「『防衛漫玉日記』は2冊で1000円くらいだから……まあこれくらいなら一緒に買っちゃってもいいかな(´・ω・`)?」
となり、

『防衛漫玉日記』を読み終わった頃には
「『幽玄漫玉日記』も3000円くらいかぁ…でもなぁ無駄遣いしちゃうのもな……ああでも『防衛漫玉日記』と『幽玄漫玉日記』は昔ゴニョゴニョしてただで読んだから、いつかはお金を払わねばならないと思っていたから…50%引きだし……今がその時か( ・´ω・`)」
となり、

『防衛漫玉日記』を読み終わった頃には
「『御緩漫玉日記』は処分しちゃったけど昔買って読んだからいいかなぁ……ああでもこれも買うと、前に買った『漫喫漫玉日記 深夜便』・『伊豆漫玉日記』・『日々我人間』と日記系は全部揃うのか……」 ポチッ

結局、7000円くらい吹っ飛んだわ…(>'A`)> ムショクナノニ

しかもkindleよりもBookWalkerで買った方が微妙に安かった(ノ∀`) マアタイシタキンガクデハナイケドモ


しあわせのかたち
桜玉吉の代表作。『ファミコン通信(ファミ通)』で連載されていた。

『ファミ通』は『ファミリーコンピュータMagazine(ファミマガ)』、『マル勝ファミコン』、『ファミコン必勝本』と並ぶ4大ファミコン雑誌の一つとされているが、俺氏の周りでは『ファミ通』と『ファミマガ』の購読者が多く、『マル勝ファミコン』はごく少数、『ファミコン必勝本』は皆無であったような気がする。

一概に自分の住んでいた一地域のみで全てを決めつけて語るのは愚かであるとは思うが、少なからず俺氏の周りでは『ファミ通』がスタンダードだったと思う。『ファミマガ』はウソ技がいけなかったわけではなく、誌面の内容からだとは思うが、歳を経て皆卒業していったようにも記憶している。『ファミ通』以外の三誌は次世代ゲーム時代(PS、SS、64、3DO)に路線転換に失敗し、休刊(という名の廃刊)した模様。

まあ、そんな感じだったので俺氏と同年代かちょっと下辺りの30代後半のゲームキッズ達の多くは『ファミ通』を読んでいたので、必然的にこの漫画と作者の桜玉吉の認知度はかなり高かったのではないかと思われる。若い人達は余り想像出来ない時代背景かもしれないw

今回改めて読み直して気づいたが俺氏は後半部分をほとんど読んだことがなかった(ノ∀`)
連載終了が1994年3月なので、そこから逆算して考えると大学受験とか大学に入って呑んだくれていた頃なので、『ファミ通』からはもう遠ざかっていたのかな。スーファミも持ってたけど、MDとSSの方をやっている方が多かったのも関係あるのかも…( ・´ω・`)

当初は実際のゲームの内容をパロディにした漫画であったが、ゲーム開発会社の版権管理が厳しくなったからか、次第にゲームからは離れて行き、後の日記シリーズと同様の桜玉吉と編集者や友達との日常が描かれる漫画になっていった。

最終的に心身ともに疲弊した桜玉吉はカァビィに誘われカァビィ星に行ってしまった(´・ω・`)

このコマは俺氏が好きで友達の前でよく真似していた「ほふふ」。


防衛漫玉日記

当初はファミコミで違う題名で掲載されており、事業統廃合?の時にコミックビームにて改題して連載を開始したらしい。

主な内容は以下の通り。秋田書店から転職してきたO村とヒロポンがメインメンバー。金田一もそこそこ出て来る。
なんやかんやで全体的に面白いが、2巻の最後の方はやや壊れ気味(´・ω・`)
ネットでは"『防衛漫玉日記』の終了後に離婚した"とあるので、その辺の絡みでまた疲弊してしまったのであろうか?

ヒロポンも壊れているが、何処までが本当なんだろうかw

  • 船舶免許の取得
  • 自動二輪免許の取得
  • ワカサギ釣り
  • サイパン旅行
  • 似顔絵描き
  • バンジージャンプを賭けた麻雀対決
  • 日記
  • テレクラ
  • スノーモービル
  • デート券を賭けた三番勝負
  • 代アニ潜入入学
  • どこだっていいじゃねぇか(´・ω・`)
  • 釣り
  • Webサイト作成
  • 地球防衛隊解散を賭けた釣り堀勝負
  • 描き下ろし
  • その他対談

『幽玄漫玉日記』、『御緩漫玉日記』は別エントリにしよう(´・ω・`)

インベスターZ 1~15巻/ 三田紀房

インベスターZ

全部で120円くらいだったかな。16巻以降は通常価格だったか半額程度だったから買わなかった(ノ∀`)

明治の豪商・藤田金七により創設された、北海道札幌市にある授業料無料の中高一貫の進学校・道塾学園にトップの成績で入学した財前孝史が道塾の資産を運用する投資部に入ってなんやかんやするお話。

正直あんまり面白くなかった(´・ω・`)

投資に関するHowTo漫画として見れば、現実の企業の話や実在の人物が出て来たりしてそれなりに面白いような気がしないでもないけど、漫画のストーリーそのものが微妙なのでトータルで言うといまいちだった。

ストーリーは孝史が投資部の先輩に反発しながらも成長していく軸と現藤田家当主の孫・藤田美雪が友達二人と投資をする軸、美雪の兄・慎司が帝王学というかより広いビジョンでの投資を学ぶ軸が順番に展開される感じ。財前家と藤田家には因縁があり、孝史と慎司は投資部の存亡を賭けた投資三番勝負を始める。15巻で二戦目が丁度終わる。


全体的にいまいちと思った理由の一つは俺氏がこの人の絵柄が苦手だからかもしれない(´・ω・`)
福本伸行や青木雄二の絵は全然平気なんだけれども、なんかこの人の絵は受け付けない。何故だ。
あとは主人公が中学一年生なので、俺氏みたいなおっさんからすると感情移入することもなく荒唐無稽な印象のみを受けたからかなぁ。

時々展開されるトンデモ理論とかもちょっと受け付けなかったなぁ。第一巻の金とは何かみたいなところが酷くて、そこで読むのやめようかどうしようか迷ったくらい。二巻だかのつまらない映画の話を読んでて「120円だしなぁ…あんまり面白くなりそうにないしなぁ……損切りするか(´・ω・`)?」と思ったw

お(・∀・)っと思えるような名言はあるにはあったが、それはバフェットとか実在の人間の言葉だから、別にこの漫画で読まんでも、専門の本を読めばいいしなぁ。まあ、それを知るきっかけ程度にはいいのかな?


全く投資のことやBtoB企業のことや、その他諸々のことを全く知らない人とか投資に興味がある人だったら面白いのかもしれない。

『ウォルト・ディズニーの約束』を観た

中々良い内容だったが、
これを伝記映画と言っていいものかどうか(・∀・)?
これを真実の映画とか言い張るなら、さすがに捏造映画として分類せざるを得ないかなぁw

物語は『メアリー・ポピンズ』の作者であるパメラ.L.トラヴァースの現在と過去の二軸で構成される。

現在の軸は気難しい毒舌家のパメラが困窮の為に嫌々ながらも「メアリー・ポピンズ」の映画化を認める(契約書に署名する)までの話、過去の軸はギンティと呼ばれていたパメラが何ゆえにそう育ち、歪み、特定の事象を嫌うようになったのかという話、この2軸の話が交互に展開され物語は進んでいく。

実際に作成された映画の『メリー・ポピンズ』(どうも日本では書籍は"ア"ありで、映画は"ア"なしらしい)を観たことがある人であれば、ギンティ編で引っ越す時に陽気なお父さん(コリン・ファレル)が掛け声か何かで言う"銀行"という文字を観て、これからの不吉な展開を予想せずには居られないだろう(´・ω・`)

だって,
(無邪気なギンティ + 面白いお父さん + 優しそうなお母さん) * X

=> 歪みまくったパメラ・トラヴァース + 『メアリー・ポピンズ』(『メリー・ポピンズ』)
となるなら、Xは絶対に不幸な出来事に違いないし、『メリー・ポピンズ』で一家の長である銀行員のバンクスさんが幸せになったのなら、現実の銀行員であるギンティのお父さんはきっと不幸に違いないから…

まあ予想通りにギンティ編はどんどん観てて辛くなっていく(´・ω・`) ホンマツライデ ナシハアカン,ナシハアカンナッシー


パメラ・トラヴァース役のエマ・トンプソンは名前も知ってるんだけども、ハリーポッターシリーズを観たことがないので、観たことのある出演作は『メン・イン・ブラック3』のみだった(ノ∀`) チナミニエージェントOラシイ

ギンティのお父さん役のコリン・ファレルもお母さん役のルース・ウィルソンも知らない(´・ω・`)
ウォルト・ディズニー役のトム・ハンクスも良く知らないwww 『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』の主人公のお父さん役くらいだな。つーか、あれって本当の息子が息子役で出てたのか。

脚本家のドン・ダグラディ役をずっと『フレンズ』のチャンドラー(マシュー・ペリー)だと思って観ていたが、ブラッドリー・ウィットフォードという全然違う人だった(ノ∀`)

リチャード・シャーマン役のジェイソン・シュワルツマンも知らない人だが、クレジット無しで『銀河ヒッチハイクガイド』 に出ていたらしいw エキストラ?

味のある運転手・ラルフ役のポール・ジアマッティも知らない(´・ω・`)
ダウントン・アビーのシーズン4のハロルド・レヴィンソンらしい。コーラの兄弟?


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ
感想としてはここからが本編かもしれないw
良い話ではあるけれども、なんとなく綺麗過ぎてて、今ひとつ脈絡がないというか説得力に欠けるというか雑な展開があったりで作り話臭がプンプンと漂う作品であったw

だから「これはきっとフィクションなんだよなぁ(・∀・)」と思いながら、他の人の感想などをぐぐる。ちょこちょこ読む。
なんか皆実話とか言ってるけど、本当かよΣ(゚∀゚;)?

そりゃありえんやろと思い,IMDbのTriviaやらその他のブログ記事をグーグル翻訳を使って読む…
(相変わらずの英語能力なのでちょっと勘違いしてるかもしれない(´・ω・`))

9 'Mary Poppins' facts 'Saving Mr Banks' did not get right
Saving Mr. Banks: true story? Fact and fiction in Walt Disney, P.L. Travers movie.
Saving Mr. Banks Left Out an Awful Lot About P.L. Travers
Ûoroto Dizunî no yakusoku (2013) - Trivia - IMDb

Disney already owned the rights when Travers went to L.A.(ディズニーはトラヴァースがLA行く前から権利を所有してたよ(・∀・))
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

それ以外にも

  • ディズニーはトラヴァースをディズニーランドへ招待したけど、案内はしなかったよ。サイン済みのカードを配ってたのは本当だよ(・∀・)
  • トラヴァースはダンスしなかったし、気に入っていたのは凧揚げの歌じゃなくて『二ペンスを鳩に』やで(´・ω・`)
  • プレミアで泣いたのは感動じゃなくて、ガチ切れで泣いたらしいよ((((;゚Д゚)))
  • プレミア後にトラヴァースが手直しするように言ったら、ウォルトは「だが断る(・∀・) 船は出てしまったんだよ。」とつれなかったみたい(´・ω・`) ダマサレタ
  • なんかトラヴァースは映画版の続編を書いていたらしいよ
  • トラヴァースは独身ではあったけれども、バイセクシャルで、養子(カミラス)を育てたよ(・∀・)
  • しかもその子は双子で、片方だけを養子にもらって事実を隠していたから、後でバレて息子激おこだったらしいよ(´・ω・`)
  • トラヴァースが帰国後にウォルトは説得に来てないよ。ウォルトが子供時代に苦労してたのは本当だよ。
  • 映画ではプレミアからハブられて直にウォルトを訪ねたけど、実際には電報で来たことを知らせたらしいよ。
  • トラヴァースは映画を褒めながらも、しきりに“the real Mary Poppins remained within the covers of the books."と言及してたらしい。まあ映画と小説は別物というのはよくある話で。
  • トラヴァースが7歳の時に父を亡くし、その頃から文筆に目覚めたらしい。
  • お母さんが自殺しようとしたのはお父さんの死後らしい。 パメラ・トラバース

まあ伝記物って色々と脚色があって当たり前なんだけど、ここまで改変してるとどうかなぁ?
監督(脚本家?)の言いたいテーマを押し出す為なのは判るが、あそこまでトラヴァースをデフォルメしてしまうと凄く嘘臭く感じちゃうなぁ(´・ω・`)

その他諸々の嘘臭さのせいか、ラルフって良いキャラなんだけど、あれも存在的になんか浮いてたような気がした。

エージェントのプレミアへのけしかけやお母さんの入水自殺シーンとかもちょっと脈絡がないわけではないがなんか変な感じがしたわ(´・ω・`)

プレミアへのけしかけがなんか変な風に感じたのは、ロンドンまで追い掛けて来て赤裸々に自分の過去と今も尚抱える苦しみを語ってトラヴァースを説得した、彼女とは対照的に善人として描かれているウォルトが彼女をプレミアに呼ばないのはどう考えても話の流れがおかしいことに起因してる気がする。

入水自殺の方も精神状態がおかしくなっているところで愛娘のある種の裏切りが判って絶望してしまったからと言われれば、そんな気もしないこともないが、やっぱりなんか違和感を覚える展開だったかな。


何にしてもギンティが可哀想で観てられなかったわ。・゚・(ノД`)・゚・。 ミテテイガイタクナル
愛するお父さんの頼みとは言え、イネーブラーになってしまうとことか、2ペンスで梨を買いに行くところなんか、もう展開が判ってるから「ギンティ、駄目だよヽ(`Д´)ノ」って気持ちになって非常に辛い。

作品内でメリー・ポピンズが助けに来たのは子供たちじゃなくてバンクス氏であると言及され、この映画の原題も『Saving Mr. Banks』ではあるものの、実際に救われるのはパメラの中のギンティなんだよね。まあ今のパメラこそがバンクス氏であると言えばそうなんだけども。

そういえば、なんでギンティって呼んでるんだろ?
ギンティってなんか意味あんのかな?と思ってぐぐってみたが、特に大した理由はない?

GINTY means: Ginty is British slang for an Irish person.
What is the meaning of GINTY, what is the slang definition of GINTY, GINTY is slang for

英語のスラングでアイルランド人を意味するらしく、ギンティのお父さんはアイルランド人家系なので、その為か。

また、

Ginty is an Irish surname and, less commonly, a given name
Ginty

基本的にファミリーネームで、ファーストネームは一般的ではないような記述があるが、これは後に父のファーストネームである"トラヴァース”をファミリーネーム部分にして名乗ることの伏線みたいなもんだったんだろうか?

そう言えば、パメラが梨を嫌っていた理由はすぐに判るが、”赤”が嫌いな理由が判らなかったというか、完全に失念していたが、上記の英語レビューサイトで父親の喀血に起因するものだみたいなことが書いてあって、「ああ、なるほど(・∀・)」と思った。すっかり忘れきっていたわw

日本語のP.L.トラヴァースのことについて言及しているエントリも中々興味深かった(・∀・)
P.L.トラヴァース年譜
ゲイブラー『創造の狂気』補完計画(4):メリー・ポピンズの頃
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 1/2 - QLD 4000
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 2/2 - QLD 4000


トータルで言うと良い映画だったけど、細かいところを気にしすぎると何か違和感を覚えてしまうかもしれない。不可抗力とは言えど、自らの過去の行いを、子供だった自分を、その惨めだった環境を許せずに苦しんでいる人向け? ちょっと違うか(´・ω・`)

まあそんなことはともかくも、原作の『メアリー・ポピンズ』を読みたくなってきた(`・ω・´)

ブラックジャックによろしく・新ブラックジャックによろしく・漫画貧乏 / 佐藤秀峰

ブラックジャックによろしく

無料で入手していたが為にずっと「後でいいや(・∀・)」と放置していた『ブラックジャックによろしく』を読み終えた(`・ω・´)
(『新ブラックジャックによろしく』は一冊11円、全巻で99円のセールの時に購入)

物語の中身はWikipediaの主人公の説明でほぼ記載されている。

斉藤 英二郎(さいとう えいじろう)
本作の主人公。名門の永禄大学卒の研修医。25歳。実家は千葉県銚子市とみられる。5人兄弟の2番目で、父親は中学校の英語教師。大学卒業時には医者としての理想を抱き希望に燃えていたが、実際の医療現場に携り、理屈や正義で解決しない辛辣な現状を知ることとなる。性格は純粋で一直線。患者のためを思い奔走するが、そのたびに医局や教授、日本の医療事情の現実と衝突する。

物語の構造は基本的に

  1. 研修医・斉藤が永禄大学付属病院のさまざまな診療科に配属される
  2. その背景が説明される
  3. 担当した患者に対する既存の治療方針に対する疑問を抱く
  4. 周囲を巻き込みつつ事態が進行する
  5. 解決ではないけれど、一つの答えというか現実を経験し、次の科へ配属される。

みたいな感じ。

俺氏は医学知識とか全くないから、この漫画の内容が正しいのかどうかよくわからない(・∀・)
昔、病院の夜間外来受付のバイトをしていたので、研修医みたいな若手の先生が当直に来てたのは知っていたけれども。
加えて無印の連載が2002年~2006年、新が2007年~2010年ということなので、現在の医療の現場とは事情が異なると思う。

また、この作品をリアルであると言う医療従事者と全くのフィクションと言う医療従事者も居るので内容を鵜呑みにするわけにはいかないとは思うが、これはこれで良い作品なんじゃないかなぁと思った(・∀・)

正直、斉藤の思考や行動は理解しがたいものでw、その部分を重く捉えてこの作品を低く評価する人がいるようだが、この作品のテーマは「有限の生命を持つ人間の"生きる"とは何か」、「人間の生死に緊密に関係する"医師"とは何か」であり、法の制約や現場医師達のポリシーなどによって構成される医療の現状に斉藤という狂言回しを投じて、それによって生じる波紋を描くことによって何が正しく何が誤ってるのか、"正しい"は本当に"正しい"のか、"誤り"は本当に"誤り"なのかという疑問を提示し、再考を促しているので、その部分のみをあげつらって、この作品を単純に評価すべきではないんじゃないかなぁと思ったり。

まあ、これを斉藤という主人公の人間の成長物語として読むと確かにちょっとどうよ感に襲われるのは致し方ないかもしれないけどねw 恋愛パートとかは特にw


NICU(新生児集中治療室)編、第四外科編、移植編辺りが好きかな。色々と深いような、難しい問題のような気がする。小児科編もピリッとしていた部分があって悪くはない。読後感は良くないかもしれないが。昔、夜間外来受付のバイトをしていた時にベッドがなくて受け入れられないということは実際にあったな。輪番の時なんか特に(´・ω・`)

精神科編はなんかちょっと精神病患者の方に寄りすぎな感じがした。『漫画貧乏』で2005年12月に"ある団体から重大な抗議を受ける"とあるが、実はこれに関連してるのだろうか? 精神科編は9~13巻で無印の連載終了は2006年だし。

移植編の後の年代ジャンプはいいとしても、その後がなんか雑な終わり方をしたような気がしないでもない。
イラストカバーの件でも揉めてたから打ち切りだったんだろうか?

高輪教授が一番美味しいところを持っていったような気がする(・∀・)


この作品を二巻の途中くらいまで読み進めていて、ふと、「あれ?俺この人の漫画を読むの初めてだけど、この作風は何処かで見たことあるぞ、あれだ、あれ、あの漫画……弟子かアシスタントか(´・ω・`)?」と思ってぐぐる。

漫画なんだっけ? -> 宮本から君へ
作者誰だっけ? -> 新井英樹

Wikipediaの新井英樹の項目を見る。
関連項目に

佐藤秀峰 - Twitterで新井の影響を受けた発言をしている。

とあった。

更にぐぐると

実は僕は作家としては漫画マニアの間では常に新井英樹さんと比較されてきました。「新井英樹のパクリ作家」と呼ばれたり、中には「宮本から君へ」の作者と僕と勘違いしている方もいました。

僕の好きな漫画8「宮本から君へ」 | 佐藤秀峰

ああ、やっぱ皆そう思うよねw
パクリ云々はともかくも読んだ人が判っちゃうくらいの影響力ってちょっと面白いと思った(・∀・)

関係ないけど、新井英樹の奥さんって入江喜和……「のんちゃんのり弁」の人か。
映画は凄く微妙だったな…(´・ω・`)


漫画貧乏

『ブラックジャックによろしく』の後に読むと面白いw
斉藤英二郎は佐藤秀峰とある種似ているなと思えるだろうw

佐藤秀峰側の一方的な視点なので、実際のところはどのくらいが真実なのかはわからないが、出版社側の傲慢さが横行しているのだなというのが読後感。小学館の雷句誠問題や昨今のその他の漫画家の告発を踏まえると、それほど嘘は言っていないのではなかろうかと思う。電子化に移行したとしても認識を改めない限り、出版業界斜陽の加速は免れないだろうな。

コンセプトは異なるが"漫画 on Web"と似たようなサイト、"マンガ図書館Z"があったなぁ、この二人は対談とかしてないのかなとぐぐったけどなかった。
ヒットした300万ダウンロード突破『Jコミ』が目指すもの – 赤松健インタビュー(前編)
という記事で赤松健が佐藤秀峰に言及していたりしていてちょっと面白い。
否定とは言わないけれど、ばっさりと切り捨てている感じがしたw

まあ赤松健自身も自分の漫画家としての才能というかスタイルの限界を理解し、自らをもばっさりと切り捨てているのでそれほどの悪意は感じない。確かに赤松健の漫画が無料公開されていても読む気にはならんもんな。漫画プロデューサーの道を邁進して行ったほうが良いよなぁ。
→ 赤松健の国会にっきは面白い(・∀・)ハーレムモノジャナイシネ

実写ドラマの『MAGISTER NEGI MAGI 魔法先生ネギま!』は太もも目当てでちょっと観てたけど(*´・ω・)

まあ、新しい世界への道は一つじゃないだろうし、どちらからでも辿り着けるかもしれないし、どちらからも辿り着けないかもしれないので、それぞれ模索を続けて行って欲しいのぅ("・ω・゙)


そう言えば佐藤秀峰って不倫して離婚しなかったっけとぐぐってみたら、色々と記事がヒットした。
元奥さんも漫画家で佐藤智美という人らしい。
何を描いてる人かなと思ったら『ムショ医』の人か。
あれも無料配信の時に何冊かダウンロードしたはずだけど、まだ読んでないな。
そのうち読もう(´・ω・`)

入江喜和の『おかめ日和』と佐藤秀峰の『特攻の島』もセールで買って読んでないから読まないと(´・ω・`) イソガシイ

※2017/07/01追記
そういえば忘れていたが、新ブラの4巻 P79辺りのこのシーン。"以外"じゃなくていいのかな?

何故か画像が消えている(ノ∀`) 面倒くさいから再作成はしないw