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『男はつらいよ 寅次郎夢枕』を観た

男はつらいよ 寅次郎夢枕

基本的に夢オチは禁じ手として嫌わられるけれど、夢を枕に始まる手法はどうなんだろうw
意味は違えど夢枕とも呼ぶべきこのパターンは前作もそうだったな。
シリーズ物のワンパターンな映像を薄める為に挿入されたコスプレ劇中劇という
ポジションなんだろうか(・∀・)

"マカオの寅"というより"オバカな寅"にしか見えなかった(ノ∀`)
オープニングの河原での騒動は笑ったw


今回のマドンナはお千代(八千草薫)。ちょっと目尻に皺があるなぁと思って観ていたが、
この時、41歳くらいだからしょうがないか。寅との同級生という設定なら
それくらいでもおかしくないし。「ハチ公物語」の時もそうだったけど
なんだか上品な感じがする人だな。昔は『お嫁さんにしたい有名人』の1位に
なったりしてたんか。

とらやへ帰還も被害妄想モードの寅さんがとらやをスルーしてタコ社長の会社を強襲後、
おいちゃんとタコ社長の三文芝居に騙されて改悛するという変わったパターンw
いつも通り、その状態は長くは持たなかったけれども(ノ∀`)

縁談話のすったもんだも面白いw

今作はやけに御前様がとらやに来てたようなイメージ。お寺でロケ出来なかったのかな?
冒頭で門や境内は映っていたけれども。中の人の笠智衆も余り元気じゃなさそうだったな。

ちりとてちんの時もそうだったけど、岡倉金之助を演じている米倉斉加年はなんか
発音というか発声が変な気がする。口腔内でこもってる?

インテリの金さんvsフーテンの寅さんという図式ではあったけれども、
貧すれば鈍するならぬ、恋すれば鈍す、お千代に惚れた岡倉先生に対して
圧倒的優位に立ち、いつもの要らぬお節介心を見せる寅。

岡倉先生も哀れだが、お千代さんも哀しい結果に…(´・ω・`)
寅は…自業自得ということで。


寅次郎恋歌の六波羅貴子は今もきっちゃ店を経営しているんだろうか。
このままだとお千代さんもこの街に居続けるわけだし、どんどん寅の地雷ゾーンが
増えていってしまう…(´・ω・`)

『ハチ公物語』を観た

ハチ公物語

大学教授上野博士と秋田犬“ハチ公”との心温まる実話を元に、人と動物との愛の交流を描いた大ヒット作!! 有名な忠犬ハチ公の物語。昭和初期-秋田の片田舎で生まれた子犬が、東京の大学教授の家に贈られてハチ公と名付けてもらう。成長したハチは、いつしか教授を渋谷駅まで送り迎えするのが日課となるが、教授は病気で帰らぬ人となる。しかしハチは雨の日も風の日も渋谷駅で教授の帰りを待つ…。渋谷駅前の名物になっている銅像"ハチ公”の物語をてらうことなく丁寧に描き、人と動物との愛の交流を描いた感動作。

|ω・`)。oO(最後まで上野先生役が三國連太郎だと思っていたのは内緒…)

子犬をダンボールに入れて川に流して撮影を開始したんだけど七匹目までは残念ながら
命を落とし、八匹目にして遂に上手く行ったから、タイトルが「八公物語」って名前に
なったんだよねと脈絡もない嘘を吐きたくなった(・∀・) チャトラン

まあストーリー自体は平々凡々とした内容だな(´・ω・`)
感動させようとちょこちょこと過剰にしているのがいまいち好きになれない。
ただ仲代達矢演ずる上野秀次郎とその妻・静子(八千草薫)という風に真っ当な
役者陣なので最後までなんとなーく観ることは出来る。面白いかどうかは別として。

石野真子演ずる、上野先生の一人娘の千鶴子が酷いw
これはストーリー展開のためなんだろうけども、わがままというか無責任w
まあそういう風にしないとハチは上野先生のところには来なかったし、
残らなかったであろう。でも後半の方でお前が引き取れよってちょっと思ったw


色々有名どころが出ているのだけれども、その中で「あれ?」と思ったのが
女中およし役の片桐はいり。この映画は1987年公開なので26年前の作品である。
片桐はいりは今年50歳ということなので24歳の時にこの映画に出演したわけだけれども、
それなりに台詞のある役なので結構凄いことのような気がする。
片桐はいりを初めて認識したのはいつだろうと出演作を眺めてみたが、わからない。
1997年10月2日の笑っていいともに遅刻したとあるが、これは観たような気がする。
この時知ったんだろうか…それとも顔だけはなんとなく知っていたとかか…
昔から知っていたようなイメージがありながらも、その実、代表作を知らない
という不思議な存在w まあ今は「あんべちゃん」か。

上野家の書生・尾形才吉は尾美としのりだったようだけど全く気が付かなかった(ノ∀`)
というか上野家以外で認識していたのは柳葉敏郎、長門裕之、浦辺粂子、菅井きん、
岸部四郎くらいかな。

山城新伍、山本圭、石倉三郎、井川比佐志、加藤登紀子、泉谷しげる、田村高廣、
三木のり平が出てたようだが覚えていないw ながら見+記号化視聴モードになって
いたんだろうなw


上野先生とハチが仲睦まじくなっていく部分は観ていて楽しくなったが、
それ以降がどうもなぁ。そういう話だからしょうがないけれども。

ハチが大騒ぎしてるのを観て「あれ、関東大震災来るの?」と
思い切り勘違いした(ノ∀`) あの吠え方はなんか違うと思ったw
出棺の後のシーンもちょっとなぁ。名犬ラッシーとか黄金の犬とかなら
有り得そうなシーンではあるが。

まあ犬は可愛かった(・∀・)

『ねらわれた学園』を観た

ねらわれた学園
今観ると色々とあれだが、1981年の映画、つまり30年以上前の映画と
考えたら映像表現も頑張ってるなぁって感じかな(・∀・)

ストーリーも今となってはありきたりと思われてしまうだろうけれども、
30年以上前のお話だからなぁ。原作で言ったら40年前。今の漫画やアニメの
ストーリーって昔あった作品の上に積み重ねられてるものだから、
単純に比較できない部分があるし。

主題歌は好き(・∀・)ユドンハフトゥ ウォーリー ウォーリー ウォーリーサガシテ~♪

子供の頃にこれを観たかどうかは覚えていないが、原田知世のドラマ版は
観ていたような気がしないでもないが、その記憶も定かではない("・ω・゙)

関耕児役の高柳良一って「時をかける少女」の深町くん役でもあったのか。
今はニッポン放送社員なのか。里見八犬伝にも出てたのか。
太田正春……太田資正の子供?そんなん出てきたっけ?
最後に静姫を受け入れてくれるところ?思い出せないw

和風な美人顔の高見沢みちるを演じていた長谷川真砂美って
他に何か出てるのかなとぐぐってみたら「黄金の犬」に出てた人なのか。
長谷川真砂美 女優・俳優部門 恐怖の追跡~あの人たちは今?~

静かなる決闘」「白痴」「醜聞」に出てた千石規子が関のお婆ちゃん役か(・∀・)
関の父ちゃん、ハナ肇。

角川春樹、眉村卓、大山のぶ代、中川翔子の父親・中川勝彦辺りが
出ていたようだけど、全然気が付かなかった(ノ∀`)

原作のねらわれた学園のストーリーを読むとこの間終わらせた
イナズマイレブンのゲーム
ちょっと思い出したw 
なんで星の魔王子(峰岸徹)に変更されたんだろうかw

イメージ図
星の魔王子_120

まあ話の骨格自体は今でも使われるような感じなので、あまり期待せずに
昔の風景や映像表現を楽しむ分には問題ないかな。メインテーマに比べたらな( ・´ω・`)

『鴨川ホルモー』を観た

鴨川ホルモー

二浪して京大生となった阿倍(山田孝之)と同じ新入生の帰国子女・高村(濱田岳)は、三回生の菅原(荒川良々)から“京大青竜会”という怪しげなサークルの新歓コンパに誘われる。阿倍はその席で“美しい鼻筋”を持つ早良京子(芦名星)に一目惚れ、彼女に近づきたい一心で思わず入会してしまう。

「阿修羅城の瞳」に続き、また鬼物だった。
方向性は全然違うけど(ノ∀`)

「スワンの馬鹿!」もそうだったけど、芦名星がマドンナっぽいポジションに居るだけで、
なんか萎える (ヽ'ω`) もう少し美人を起用して欲しかった。

正直なところ、前半は山田孝之と濱田岳の絡み以外は基本的につまらなかった。
鬼語というボディランゲージや男の裸だけで笑わせようとしているだけの映画に
思えた。まあそれ自体は間違ってはいないのかもしれないが、何にしても後半の、
栗山千明演ずる楠木ふみが暴走しだした辺りから面白くなった。
正確にいうと楠木だけが面白かったのかもしれない。

石橋蓮司やパパイヤ鈴木、甲本雅裕辺りはどうでもいいとして、
龍谷大フェニックスのリーダーは立花美伽は佐藤めぐみか。
ちりとてちんのA子や(・∀・)
渡部豪太も出ていたけど、ほとんど印象に残ってないな。

芦屋役の石田卓也や清森役の和田正人はごちそうさんに出ているらしい。
観てないからよくわからないが。

( ゚Д゚)ハッ 安倍明の方は安倍晴明からなのはすぐわかったが、
芦屋は芦屋道満の方かΣ(゚∀゚;)と気づいたがwikipediaを
よく読んでみたら、そう書いてあった(ノ∀`)
高村は小野篁か…( ・´ω・`) マスターオブサンダー…

地獄の栓から空の鬼につながる想像図からなんとなく
「真夜中の弥次さん喜多さん」の荒川良々を連想した…
この映画の荒川良々はあんまりうまくなかったような。


原作者の万城目学は「鹿男あをによし」を書いた人とのこと。
ドラマ版しか知らないけれど、あれも変なお話だったな、そういや。
そういう系統の作家なのか。

やっぱりこの映画の公開された年のコミケには「鴨川ホモ」とかいう
タイトルの薄い本があったりしたんだろうか(´・ω・`)?

まあ栗山千明、山田孝之、濱田岳辺りが好きなら観てもいいんじゃね(・∀・)?